サロン開催報告

2007年のサロン開催報告

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アミューズ:松崎社長
会場入り口付近のパンフレットなどの展示物
第1部として、弊社アナリストによる「最近の相場環境と本日の参加企業の見方(ポイント説明)」の講演後、第2部としてアミューズの松崎社長による会社説明会を40分間おこないました。
その後おこないました質疑応答の時間においては、皆様活発なご意見や発言をいただきました。
その内容は以下のとおりです。
質問者A
(男性)
ご質問A1:私は携帯電話で音楽を聞いておりますが、auですとビデオクリップが配信されておりますが、アミューズではビデオクリップを配信する予定はありますか?
松崎社長回答
ご回答A2:将来的にはやるつもりですが、時期は未定です。アーティストを長く持たせるためのマネージメント計画にあわせて、音楽と同様に順次やっていくつもりです。
質問者B
(男性)
ご質問B1:今回(2月14日発表)の下方修正ですが、単体が良くて連結が悪いということですが。
ご質問B2:アミューズはタレントを長持ちさせるというビジネスモデルですが、サザンオールスターズのCDがでるかでないかで収益が変わるのですか?また、アーティストを長く持たせるということは出し惜しみするということですか?四季報をみると大物若手ともに、出演が好調と書いているので、出し惜しみをなくそうとしたのかなと思ったわけですが。
ご質問B3:新宿コマ劇場の出資がうまくいっているのかなと思ったのだがいかがですか?新宿コマ劇場はもともと演歌の舞台ですが、ロックミュージカルなど行うことで収益が上がればよいが、一方でコマーシャルなど費用もかかったのではないかと心配だったのだが。
松崎社長回答
ご回答B1:詳細な数字に関しては本日手元資料の用意がないので申し上げられませんが、アミューズ単体としては計画通りの数字で推移しております。連結では先ほど申し上げましたメディアビジュアル事業が大きなマイナスとなっております。
ご回答B2:現状連結決算におけるサザンオールスターズ、福山雅治、ポルノグラフィティの3組が占める割合は30~40%くらいです。楽曲の二次利用などを含めて収益を出しているのが現状の当社の収益構造ですので、サザンオールスターズのCDのリリース状況だけで当社の業績が大きく変動することはないと思います。また、出し惜しみというご意見については、長期的な視点で個々のアーティストの良さを活かしていこうというやり方は、出し惜しみとは全く異なるものです。その意味では短期的な収益のために、何でも仕事を請けるということはしないのが当社の方針です。また同時にアーティストを育てることも一番大事なことであると思っていますので、その為にも特に若手の出演機会を増やしていこうということです。
ご回答B3:特に海外の大規模な演目を招聘する際に、自社で劇場を持っていると優位に交渉を進められるなど、出資していることのメリットは大きいです。当社ではロックミュージカル「WE WILL ROCK YOU」のほかにも、地球ゴージャス(岸谷五朗・寺脇康文による企画ユニット)のミュージカルや、ライブイベントなどを新宿コマ劇場で行っています。良質なエンターテインメントを提供するために、新宿コマ劇場をいろいろな使い方をしたほうがいいと考えています。「WE WILL ROCK YOU」に関しては、日本テレビさんや読売新聞社さんなどと組んでいましたので、多額な宣伝費をかけたわけではありません。海外招聘ものや映画に関してはテレビ局や新聞社など数社と組むことで、効率的な宣伝展開を図るとともにリスクヘッジをしております。
質問者C
(男性)
ご質問C1:以前、山本社長のときにもこのような催しがあって、アミューズの株を買わせていただいたが、3600円近くまで株価があがっていたが、今現在1500円を切るような水準で残念です。夢のある会社で将来性に関してもあると思うので、このままホールドしていこうと考えている。6月ごろに株主総会があるが、例年エイベックスさんとぶつかってしまい、エイベックスさんはコマーシャルベースでうまくのっているが、アミューズはほんとに小さな記事でしか載らない。昨年の株主総会においてはポルノグラフィティがサプライズゲストということで感激したが、ぜひ今回は福山雅治をだしてほしい。東京タワーというドラマで福山雅治が主題歌を歌うが、福山雅治を出せば女性ファンもついてくるわけなので、こんな低い株価でおさまるわけではないと考えております。
松崎社長回答
ご回答C1:貴重なご意見をいただきありがとうございます。
質問者D
(男性)
ご質問D1:レジュメの10 ページ「3ヵ年セグメント別計画」の前期数字が記載されていないのですが。
松崎社長回答
ご回答D1:この件に関しては説明が足りなかったようで申し訳ございません。もちろん2006年5月23日に発表した時点ではセグメント別の数字も発表しております。第3四半期決算発表日の2007年2月14日に業績修正を行ったのですが、当社では四半期毎のセグメント別開示を行っておりませんので当初の発表数字を割愛させていただいております。5月に決算発表を控えていることもあり、インサイダー情報の観点からも現状これ以上の詳細はご容赦願います。
質問者
(弊社アナリスト)
ご質問E1:御社の場合、コンサートなど興行の収入で毎年業績を伸ばしていくというよりも、業績に波が出てしまうのは事業の内容から考えるとある意味では仕方がないと思うで、例えば大きなイベントやコンサートツアーがあって業績が良かった年の翌年度については思い切って減益の予想を立てるなど、単年度の利益の積み上げでは無く、複数年での平均的な成長率を考えて、利益計画を立ててもよいのではないかと思うのだが、そのあたりのお考えを聞かせてください。
松崎社長回答
ご回答E1:当社としてはあくまでも生で夢と感動を与えないといけないと考えておりますが、それぞれのアーティストの活動状況によって、コンサートをやる年とやらない年があり、特に大規模なイベントものは毎年できるわけではありません。
しかし、だからといって、コンサートをやらないので減益になると後ろ向きに考えるよりも、アーティスト以外の舞台などで数字も安定させ、成長していきたいと考えております。
収益の多様化という意味では、レコード会社を通さず直接我々からユーザーに楽曲を届けられるように、昨年4月にレーベル事業を立ち上げました。また、コンサート会場だけで販売していたグッズを通販でも販売するなど、コンテンツの二次利用を含めての収益構造がしっかりしてくれば、コンサートの有無だけで業績がぶれるという当社の見られ方は変わると思っています。
最初から業績計画は落として考えるのではなく、夢のある事業をやることで、将来的に数字に現れてくることを期待していただけるような前向きなやり方で進めていきたいと考えております。