ブリッジレポート:(3667)enish vol.26
(3667:東証1部) enish |
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企業名 |
株式会社enish |
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社長 |
安徳 孝平 |
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所在地 |
東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー |
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決算期 |
12月末日 |
業種 |
情報・通信 |
項目決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
2018年12月 | 5,449 | -716 | -712 | -719 |
2017年12月 | 4,382 | -914 | -911 | -982 |
2016年12月 | 4,970 | -361 | -401 | -340 |
2015年12月 | 5,482 | -964 | -1,004 | -1,447 |
2014年12月 | 6,452 | 149 | 151 | 22 |
2013年12月 | 6,624 | 1,109 | 1,078 | 653 |
2012年12月 | 4,430 | 666 | 654 | 373 |
2011年12月 | 2,590 | 526 | 523 | 298 |
2010年12月 | 415 | 64 | 71 | 55 |
2010年1月 | 22 | -40 | -41 | -41 |
株式情報(2/15現在データ) |
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今回のポイント |
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会社概要 |
基本方針は、(1)IPタイトルの強化、(2)オリジナルタイトルの強化、(3)非ゲーム事業への投資。「欅のキセキ」を中心としたゲーム事業の更なる成長と非ゲーム事業の拡大により安定した収益基盤の構築を目指している。非ゲーム事業では、ファッションレンタルサービス「EDIST.CLOSET」の提供、「Yahoo!ゲーム プレイヤー」の運用等を手掛けている。 |
2018年12月期決算 |
「欅のキセキ」をけん引役に売上が増加し、営業損失が減少
ネイティブアプリ「欅のキセキ」が増収をけん引する中、「ぼくのレストランII」や「ガルショ☆」のブラウザゲームも漸減傾向ながら総じて安定した推移となり、売上高が54億49百万円と前期比24.3%増加した。ただ、変動費である支払手数料、「欅のキセキ」の支払ロイヤリティ、EDIST.CLOSET関連費用に加え、新規タイトルの開発費(労務費及び外注費を費用計上)を中心にした営業費用の増加を吸収できず7億16百万円の営業損失となった。尚、10月31日に「12オーディンズ」の国内版をクローズした他(海外版は引き続き展開)、12月1日には「EDIST.CLOSET」事業を(株)アドベンチャーに譲渡した。一方、開発中のタイトルは、オリジナルタイトル1本、IPタイトル1本。共に19/12期の投入を予定しており、オリジナルタイトル(「De:Lithe ~忘却の真王と盟約の天使~」)についてはティザーサイト(開発中のタイトルの広告サイト)を公開した。 |
サービスの進捗状況 |
主要3タイトルでは、「ぼくのレストランII」が、新機能デコ改善や他社IPとのコラボレーション等の取り組みにより、四半期ベースでわずかな減収にとどまっている。「ガルショ☆」は8周年イベントでの復刻ガチャの好調で第4四半期の売上実績が第3四半期を上回った。「欅のキセキ」においては、1周年フェスティバルによる様々な施策とイベントを実施した他、機能を追加してカード収集の遊び方を提案した。また、オリジナル楽曲を調整中である。 レストラン経営シミュレーション「ぼくのレストランII」
2010年6月にサービスを開始し、18/12期末で8年6ヶ月が経過した。会員数は170万人。18/12期第4四半期は、キッチンやフロアをデコレーションする新機能を加えた他、新デコガチャを販売した。また、(株)サンリオとのライセンス契約により「はろうきてぃ茶寮」の期間限定コラボを実施した。今後も継続的なコラボの実施等、魅力的な商材を提供していく。
アパレルショップ経営シミュレーション「ガルショ☆」
2010年11月にサービスを開始し、18/12期末で8年1ヶ月経過した。会員数は130万人。18/12期第4四半期は、アップデートに伴い「変身アイテム」を追加した効果や8周年記念の復刻ガチャの好調で前四半期比増収となった。コラボを推進すると共に、魅力的なアイテムを提供する事でユーザー満足度を高めていく。
「欅のキセキ」
ダウンロードが350万に達しており、第4四半期は1周年フェスティバルやイベントの実施による活性化効果も確認できた。引き続き魅力的な施策を実施していく。また、(株)ローソンとのコラボはECサイト「ちびマ!」との連携でシナジーを高めている。今後も、機能追加、魅力的なコンテンツの提供、雑誌社タイアップ販促連動等、各種コラボを実施していく。
済・マイコレクション:集めたカードを自由に並べて鑑賞する機能を追加 済・カード図鑑:「全て」「メンバー」「衣装テーマ」「グループ」のカテゴリに分け収集状況を確認 済・撮り下ろしコンテンツ:専属カメラマンによるライブ撮り下ろし、雑誌社撮り下ろしコンテンツを追加 済・リバイバルイベント:過去のイベント衣装の全てのメンバーカードを獲得が可能 済・新VR動画公開:1眼または2眼にて楽しめる360度VR動画、まるで目の前にいるかのような感覚を提供 β版 ・スペシャルレッスン:新しいルールのパズルで金の宝箱からスペシャルカードを獲得可能、改修中 公式オンラインストア「ちびマ!」
同社が運営するゲームアプリを中心としたキャラクターグッズを販売する公式オンラインストアである。コンセプトは、“ちびキャラといつも一緒に”。第1弾として、欅坂46初の公式ゲームアプリ「欅のキセキ」のアクリルチャームや缶バッジのオリジナルグッズを販売している。第2弾以降、大型タイトル等の商品を随時追加していく予定。
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19/12期の取り組み |
(1)新規タイトル
オリジナルタイトル「De:Lithe(ディライズ) ~忘却の真王と盟約の天使~」
爽快高速コマンドバトル、高品質の日本式アート、極上のストーリー・世界観体験を特徴とする王道ロールプレイングゲーム。海外展開を念頭に開発されており、海外でも通用する育成システム&マネタイズを併せ持つ。App Store・google playにて、19/12期中のリリースを予定している。
IPタイトル
ユーザー評価の高い欅坂46公式アプリ「欅のキセキ」で培ったノウハウである、版元との連携、IPの世界観表現、効果的な演出等を駆使したアクションロールプレイングゲーム。IP特有の展開によりプロモーションを効率的かつ効果的に実施する事で収益の最大化を図る。タイトルは未定だが、App Store・google playにて、19/12期中のリリースを予定している。
(2)コストコントロール
現状は新規開発コストの費用計上額が大きいため、労務費、人件費、外注加工費を中心にコントロールしていく。労務費・人件費については、人員は大幅増員せず現状を維持(正社員135名程度、非正社員40名程度)し、既存タイトルから新規タイトルへ人員をシフトさせると共に、必要に応じて中国子会社「enish china」の増員やスポットで外注対応を行う。外注加工費については、開発量産フェーズに入り、18/12期第4四半期からアートの制作費が増加しているが、QA(品質保証)コスト等は効率化を進めている。広告宣伝費については、事前登録からKPIを設定し効果的なプロモーションを実施する。リリース後の初動は大きく投下する考えだが、費用対効果を見て柔軟に対応していく。原則、IPは「欅のキセキ」を参考に効率化し、オリジナルタイトルに資金を投下していく。支払手数料については、新規タイトルリリース後の増加が見込まれる。この他、収支を踏まえて主要ゲーム以外の小さい既存タイトルの継続を判断する他、ボットやFAQ等のシステム導入によりCAコストを効率化する等、コスト全般の圧縮に取り組む。
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<参考:コーポレート・ガバナンスについて> |
◎コーポレート・ガバナンス報告書 更新日:2018年08月07日
基本的な考え方
当社は、企業価値を継続的に高めていくためには、迅速な意思決定や適切な業務執行と共に、経営の健全性と透明性を高める経営監視システムを強化し、機能させることが極めて重要だと認識し、ステークホルダーの信頼維持のため、コーポレート・ガバナンスの充実に努めています。
<実施しない主な原則とその理由>
原則4-8 独立社外取締役の有効な活用当社は、取締役会における議論が一層活性化し適切な意思決定が行われることや、その監督機能を強化することなどを目的として、独立社外取締役を1名選任しております。しかしながら、変化の激しい事業環境の中、事業規模を鑑みながら、今後、コーポレート・ガバナンスをさらに充実させるため独立社外取締役が複数名となるよう候補者の検討を行っております。 原則4-9 独立社外取締役の独立性判断基準及び資質 当社は、独立性に関する基準又は方針は定めておりませんが、選任にあたっては、一般株主と利益相反が生じるおそれがないものとすることを選任基準のひとつと考え、東京証券取引所が定める独立性基準を参考にしております。 原則5-2 経営戦略や経営計画の策定・公表 モバイルゲーム事業を取り巻く環境の変化が激しく、当社の業績も短期的に大きく変動する可能性があること等から、具体的な数値目標を算出することが困難となっているため、決算業績及び事業の概況のタイムリーな開示に努め、具体的な数値目標については開示を見合わせます。 <開示している主な原則>
原則3-1 情報開示の充実(i)会社の目指すところ(経営理念等)や経営戦略、経営計画 当社は、「Link with Fun」というスローガンのもと、「世界中にenishファンを作り出す」ことをミッションとして掲げ、ゲームデザイナー、エンジニア及びアートデザイナーが付加価値の高いサービスを生み出す会社であるとともに、グローバルマーケットに立てるクリエーター、スペシャリストを生み出す会社でもあり続けたいという経営の基本方針のもと、モバイルゲームを通じて、世界中のユーザーに新たな喜びを提供してまいります。また、当社が属するモバイルゲーム業界につきましては、競争環境が激化しております。このような状況の下、当社といたしましては継続的に良質なゲームタイトルを市場に投入するとともに、ゲーム事業以外の新規事業を育成することで確固たる収益基盤を確立する必要があると考えております。そのため、重要な経営課題及びその進捗状況については、株主総会や四半期ごとの決算発表その他適時に説明を行うこととしております。また、企業価値拡大に向けた取り組み方針については、随時決算説明会資料等で開示を行っております。詳しくは当社IRページ(http://www.enish.jp/ir/)をご覧ください。 原則5-1 株主との建設的な対話に関する方針 当社は、株主との建設的な対話を促進するため、経営陣幹部等を中心に様々な機会を通じて株主と対話を持つよう努めております。 また、広くIR活動を行うため、IR担当役員として取締役執行役員管理本部長を指定し、IR担当部署として管理本部経営企画を指定するとともに、経理、総務等の関連部門と有機的な連携に努めております。 アナリストや投資家および株主にタイムリーに情報提供するとともに、お問い合わせに迅速かつ適切に対応するよう努める一方で、対話に際してのインサイダー情報の管理を徹底するよう努めております。なお、株主の意見や懸念につきましては、必要に応じて経営陣幹部や取締役会に報告しております。 |
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