2018年8月の第2四半期決算発表時から変更はない。
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主な重点施策としては、「冷蔵庫を中心とした新製品の積極的な拡販」、「全国444営業所を活用した地域密着営業の強化」、「採算性に留意しながらの物件の積極的な獲得」を挙げている。
また、経費削減活動にも継続的に取り組む。
来期以降を見据えた施策としては、「食品業界など新規市場の攻略」、「新製品開発力の強化」に加え、顧客や他社との提携についても様々な視点から検討を始める。製造コストの構造的な見直しや低減についてもホシザキ株式会社(メーカー)に新たな部署を設立し、原価企画機能の強化により積極的に取り組んでいく。
リスク要因としては、人手不足等を背景としたフードサービス産業の設備投資抑制、世界経済の停滞に起因する国内消費の停滞や、中国における産業廃棄物輸入禁止に伴う引取料の値上がりなどを挙げている。
(トピックス)
◎冷蔵庫モデルチェンジによる拡販強化
主力製品のタテ形冷蔵庫についてフルモデルチェンジを7年ぶりに実施。2018年5月より販売を開始した。
2011年に発売した従来機種に対して10%の省エネ性能向上を実現している。また、業界で初めてフロントパネルの開閉なしで、エアフィルターの出し入れができるラクエコフィルターを採用し、メンテナンス性を向上させている。この競合優位性を武器に下期以降の拡販を図る。テーブル形冷蔵庫の新機種は2018年11月より販売を開始した。
◎HACCP資格者による衛生管理をきっかけにした物件攻略
食品の製造工程における品質管理システムであるHACCPの関連資格保有者によるHACCP導入支援を契機とした、物件獲得を進めている。2018年上期実績は、野菜カット工場、社員食堂、複合医療施設、大学医療センターなどで大口の物件を受注。HACCPなどの衛生管理に対するニーズは大きいため、今後も積極的な物件獲得を目指す。
◎大規模災害時の支援
大規模災害の発生時はホシザキグループとして様々な形で復興支援を行っている。
2018年7月の西日本豪雨などの大規模災害発生時にはホシザキグループの力を結集し、顧客先の復旧支援、復興ボランティア、義援金の送金、救援物資の配送、製氷機の無償貸出しなどを行っている。
◎ホシザキチャリティクラブの取り組み
国内グループ社員を会員とし、社会貢献を目的とした任意団体「ホシザキチャリティクラブ」を2012年に設立。会員は給与・賞与の端数2桁(99円まで)を給与天引で拠出することで、グループの規模を活かし少ない個人負担で大きな寄付による支援活動を行っている。
2018年6月末現在の会員数は6,270名で国内グループ会社社員の約7割が会員となっている。
これまでに延べ37の自治体や団体に寄付を実施。また、災害等で被災した国内グループ会社社員に対して見舞金を支給した。
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主な重点施策としては、「計画未達会社への事業戦略見直しやコストダウン徹底など個別指導強化」、「米国関税対策としての最適な製造拠点変更の検討」、「材料費値上がりに対応したコストダウン活動の強化」などを挙げている。
また来期以降を見据えた施策としては、「米国および中国向け戦略製品(冷蔵庫、食器洗浄機)の投入」、「炭酸飲料市場の長期縮小傾向に対応したランサー社の事業多角化推進」、「M&A案件の開拓及び実施」などを挙げているほか、ホシザキ株式会社(メーカー)に新部署を設立しており、中長期的な各市場の需要動向に沿った最適な商品供給を行うためのグローバル商品企画機能強化を進めている。
加えて、海外マネジメント人材の育成強化も重要な課題と考えている。
下期のリスク要因としては、想定(USD=108円)以上の円高、原材料価格上昇、フードサービス産業の設備投資停滞、人件費上昇などを挙げている。