ブリッジレポート
(5162) 株式会社朝日ラバー

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ブリッジレポート:(5162)朝日ラバー vol.44

(5162:JASDAQ) 朝日ラバー 企業HP
渡邉 陽一郎 社長
渡邉 陽一郎 社長

【ブリッジレポート vol.44】2019年3月期第2四半期業績レポート
取材概要「米中貿易摩擦が強まる中、中国における自動車販売台数の鈍化が懸念されるものの、売れ筋のSUV車向けの採用が多い同社の車載向け製品は・・・」続きは本文をご覧ください。
2019年1月16日掲載
企業基本情報
企業名
株式会社朝日ラバー
社長
渡邉 陽一郎
所在地
埼玉県さいたま市大宮区土手町2-7-2
決算期
3月 末日
業種
ゴム製品(製造業)
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2018年3月 7,534 561 589 459
2017年3月 6,511 475 490 341
2016年3月 5,976 237 235 131
2015年3月 6,059 114 122 328
2014年3月 5,677 286 296 160
2013年3月 4,789 135 139 76
2012年3月 5,010 243 211 72
2011年3月 4,806 161 117 21
2010年3月 4,667 125 91 41
2009年3月 4,904 46 14 -80
2008年3月 6,284 414 325 211
2007年3月 5,314 399 375 176
2006年3月 4,578 366 353 209
2005年3月 4,057 251 251 147
2004年3月 3,449 233 211 112
2003年3月 3,154 172 159 75
株式情報(12/20現在データ)
株価 発行済株式数(自己株式を控除) 時価総額 ROE(実) 売買単位
799円 4,518,444株 3,610百万円 11.2% 100株
DPS(予) 配当利回り(予) EPS(予) PER(予) BPS(実) PBR(実)
20.00円 2.5% 102.18円 7.8倍 958.48円 0.8倍
※株価12/20終値。発行済株式数は直近四半期末の発行済株式数から自己株式を控除。ROE、BPSは前期実績。
 
 
今回のポイント
 
 
会社概要
小型電球やLEDに被せる事で様々な発色を可能にする被覆用ゴム製品を主力とする。自動車の内装用照明を中心に、携帯用通信機器、電子・電気機器、産業機器、スポーツ用等、幅広い分野で利用されている。シリコーン(ゴム状の合成樹脂)材料の配合技術と調色技術に強みを有し(色と光のコントロール技術)、シリコーンゴムに蛍光体を配合したLED用ゴムキャップは、LEDの光を波長変換して色調や輝度を調節できるため、10,000色以上の光を出す事やLEDの課題である光のばらつきを均一化する事が可能。また、医療・衛生用ゴム製品や硬質ゴムと軟質ゴムの複合製品等も配合技術を活かしてそれぞれの用途にあったゴム質を実現している。 グループは、同社の他、ゴム・プラスチック等の研究開発を行う(株)朝日FR研究所、米国の販売会社ARI INTERNATIONAL CORP.、及び工業用ゴム製品の販売を手掛ける朝日橡膠(香港)有限公司、10年7月に設立した工業用ゴム製品の製造・販売を手掛ける東莞朝日精密橡膠制品有限公司、及び12年1月に設立した工業用ゴム製品の開発・設計・販売を手掛ける朝日科技(上海)有限公司の連結子会社5社からなる。 【事業内容と主要製品】 事業は、自動車のスピードメーターや内装照明の光源向けの「ASA COLOR LED」や各種センサ向けのレンズ製品「ASA COLOR LENS」、或いは弱電製品に使われる応用製品、更にはスポーツ用ゴム製品(反発弾性、高摩擦抵抗等を追求した高品質の卓球ラケット用ラバー)等の工業用ゴム事業、点滴輸液バッグ用ゴム栓や真空採血管用ゴム栓、プレフィルドシリンジ(薬液充填済み注射器)向けガスケット等、使い捨てのディスポーザブル用ゴム製品の医療・衛生用ゴム事業に分かれ、18/3期の売上構成比は、それぞれ84.5%、15.5%。 今後は、RFIDタグ向け新製品、マイクロTAS製品などの新製品の販売拡大が期待される。 ・ASA COLOR LED ASA COLOR LEDとは、LEDの光と色のばらつきを解消する商品。青色LEDに蛍光体を配合したシリコーン製キャップを被せることで、自動車内装照明用に10,000色以上の均質な光を提供。顧客に要求される均一な色を実現している。 ・医療用ゴム製品 点滴輸液バッグ用ゴム栓、真空採血管ゴム栓、薬液混注ゴム栓、プレフィルドシリンジ(薬液充填済み注射器)向けガスケットなど、医療現場で用いられるディスポーザブル商品に使用さる。安全性の高い材料を開発し、独自のコーティング技術で“漏れない”と“滑る”を両立し、注射速度の微妙な調節が可能。素材変性技術による安全性の高い材料と表面改質技術による摺動性の向上により、医療ミス防止などの安全性向上に貢献している。 ・RFIDタグ用ゴム製品 RFIDタグ用ゴム製品は、溶剤を使わずに接着させる“分子接着・接合技術”を応用し、IC チップやアンテナ部をゴム素材で覆い、折り曲げに強く、耐水性、耐熱性に優れた、柔らかい小型のRFIDを提供。取り付ける対象がどのようなものかを記憶し、認識させる機能で、今後成長が期待される認証・認識ビジネスに対応。 ゴムという弾性体の特徴を生かして、RFIDが使用できなかった用途への利用が可能に。さらに応用し市場拡大を進める。 【コア技術と事業領域】 オープンイノベーションで事業領域深耕につながる研究を加速する ・色と光のコントロール技術 シリコーンゴムに着色剤や蛍光体を配合し、様々な色と光を出すことのできる色調管理技術を有し、ばらつきを調整し、顧客が望む細かい色調を実現。また、透明なシリコーン樹脂を材料とし、耐熱性、対紫外線性に優れ、集光・拡散といったレンズ機能を実現。ASA COLOR LEDなどにこの技術が生かされている。今後もこれら技術を活用し、自動車内装、照明分野とコア技術を応用したスイッチ分野の拡大を図る方針。 ・表面改質及びマイクロ加工技術 接着剤を使わずに、ゴムとゴムや金属、樹脂を接着させる分子接着・接合技術を有する。接着させる表面を改質処理し、化学反応で結合。これにより、有害な溶剤の廃棄処理が不要となり、耐熱性、耐水性もクリア。耐水性、耐候性に優れており、RFIDタグ用ゴム製品やマイクロ流体デバイスでこの技術が生かされている。また、数十ミクロンから数ミクロン単位の表面加工を行うマイクロ加工技術を確立。医療用ゴム製品である薬液混注ゴム栓の薬液注入口の形成と薬液漏れの防止や、充電して使用できる二次電池の内圧管理にもこのマイクロ加工技術が生かされている。今後もこれらの技術を活用し、高性能製品や新たな分野を開拓する方針。 ・素材変性技術 ゴムをはじめとするソフトマテリアルは、素材に添加物を配合することで求める機能を持たせることができる。更に、ナノ・分子レベルで成形することによりその機能をパワーアップすることも可能。卓球ラケット用ラバーなどにこの技術が生かされている。今後もこれらの技術を活用し、医療分野を支える製品を提供する方針。
 
 
中期経営計画
同社は、中期経営計画を策定するにあたり、中期三カ年を二回分の6年後、2020年を見据え、ビジョン(目指す姿)を「AR-2020 VISION」として定めている。後半の2017年4月から2020年3月までの二期目の三ヵ年計画を「V-2計画」とし、存在する市場に対して“魅力ある提案“をするために、素材力とサービスを磨き鍛え、多くの安心した製品を安定的に届けるためコア技術を磨いて育てていく方針。 AR-2020VISION ・技術革新を基盤に、新しい価値を創造し続ける企業になる。 ・現在の仕事に慢心せず、常に変革を求め、経営環境の変化に応じ継続的に磨きをかける。 ・人財こそが、事業運営の要とし、人材の育成を行う。 このビジョンの実現に向けて、最初のステージである15/3期~17/3期の中期経営計画(V-1計画)を作成。 中期経営方針として、①既存事業の質・量の持続的成長、②新市場・新分野への事業展開、③2020年に向けた事業基盤の強化と整備と定め、最終年度である17/3期に数値目標である、売上高80億円、営業利益8億円の達成を目指す内容としていた。しかし、同社は、ライフサイエンス分野のマイクロ流体デバイス製品について、最終年度の連結売上高目標を12.5 億円としていたものの売上比率を高く設定していた主力案件の受注が大幅に少なくなる見込みとなったことや、他の開発案件の量産開始も遅れる見込みとなったことにより、2016年2月23日に第11次中期経営計画(V-1計画)の見直しを発表した。 V-2計画(第12次三ヵ年中期経営計画)の策定 同社は、2018年3月期を初年度とする三ヵ年の「V-2計画(第12次三カ年中期経営計画)」(2017年4月~2020年3月)を策定した。中期経営方針として「AR-2020VISIONに通ずる質的成長を求めて広く社会に貢献する」を掲げ、中期経営戦略 として、①ゴム技術・コア技術・製品力を成長させる、②経営基盤を磨き成長を加速すると定め、最終年度である20/3期に数値目標である、連結売上高70~80億円、連結営業利益率8%以上を目指す。先行きの不確定要因を考慮し、売上高目標は範囲を持って設定、質的成長を目指すため利益指標は率の成長を着実に目指す方針。また、最終年度目標は環境の変化などを考慮し、随時見直しをかける方針。 (1)事業分野の再編 従来、自動車、医療、ライフサイエンス、その他の4事業分野であったものを、車載・照明、医療・ライフサイエンス、その他の3事業分野へ変更する。これは、①照明全般に視点を広げて市場を見出し、新たな付加価値で市場創造を図る、②医療事業とライフサイエンス事業を融合することで、医療機器分野・診断医療分野などに対する経験を生かして、事業に対する総合力を強化する、③ゴム技術を生かした機構部品を創造することを目指すものである。 (2)事業分野別の戦略 車載・照明(主要製品:ASA COLOR LED、透明部材、反射材料) 17/3期の連結売上高実績27.4億円に対し、20/3期の売上高は30~35億円を計画。当社のコア技術のひとつである色と光のコントロール技術を駆使したASA COLOR LEDなど、他社に真似のできない独自製品で市場と顧客の要望に応えることに加え、培った技術を照明全般に視点を広げて市場を見出していく。 医療、ライフサイエンス(主要製品:採血用・薬液混注用ゴム栓、プレフィルドシリンジ用ガスケット、マイクロ流体デバイス) 17/3期の連結売上高実績12億円に対し、20/3期の売上高は13~15億円を計画。医療現場での衛生管理や医療事故の防止などに役立つディスポーザブルのゴム製品と診断医療や解析分野に貢献するマイクロ流体デバイスの開発を進める。 その他(主要製品:RFIDタグ用ゴム製品、自動車向けスイッチ用ラバー、卓球ラケット用ラバー) 17/3期の連結売上高実績25.7億円に対し、20/3期の売上高は27~30億円を計画。ゴムの可能性を追求し、独自のコア技術と複合化させたこれまでにない付加価値を持つ機構製品を提供する。 その他、経営基盤を磨き成長を加速するために、拠点地域をつなぐ製品企画と連結販売を行う体制を構築する他、健康経営を軸に経営基盤を整備する。
 
 
2019年3月期第2四半期決算
前年同期比9.4%の増収、同24.8%の経常増益 売上高は、前年同期比9.4%増の39億46百万円。売上面では、工業用ゴム事業の売上高が同11.3%増加。自動車内装照明向けのシリコーンゴムキャップ付きLED「ASA COLOR LED」や認証・認識ビジネスに対応するRFIDタグ用ゴム製品などの受注が好調に推移した。医療・衛生用ゴム事業の売上高は同0.4%の減少となった。ディスポーザブル用ゴム製品であるプレフィルドシリンジ(薬液充填済み注射器)用ガスケットや採血用・薬液混注用ゴム栓などの受注が安定して推移した。 営業利益は、前年同期比25.7%増の3億38百万円。好調な売上高を反映し工業用ゴム事業のセグメント利益は、同29.7%の増益となった一方、医療・衛生用ゴム事業のセグメント利益は売上製品構成等の変化により同16.5%減少した。 前期に続き、第2四半期で過去最高の売上高と各段階の利益となった。 売上高営業利益率は、8.6%と同1.1ポイント上昇。開発費用の増加や新基幹システム導入によるコスト増が影響したものの収益性の高いRFIDタグ用ゴム製品の拡大などにより、売上総利益率は、26.3%と同0.5ポイント上昇した。また、原価低減活動の継続等により売上高対販管費率も同0.6ポイント低下した。営業外損益はほぼ前年並みとなった他、固定資産除却損等の特別損失の計上が20百万円あったものの、特別利益で補助金収入7百万円の計上があったことなどにより、親会社株主に帰属する四半期純利益の増益率は営業利益の増益率を上回った。 19/3期第2四半期(7-9月)は過去の四半期と比較し売上高と営業利益ともに高水準となった。 ※15/3Qと4Qは、取締役2名逝去による役員退職慰労引当金繰入額等の特殊要因が影響。 その他分野ではRFIDタグ用ゴム製品と自動車向けゴム製品の受注が好調に推移している。 国内売上は前年同期比12.0%増加、海外売上はアジアの伸びが寄与し同43.3%増加した。 ASA COLOR LEDは、前期下期の受注から落ち着いたものの、高水準の受注が継続している。卓球ラケット用ラバーも、受注のタイミングにより微減ではあるが、2017年初の新製品の販売が安定的に推移している。ディスポーザブル用ゴム製品は、採血用・薬液混注用ゴム栓の新機種の受注とプレフィルドシリンジ(薬液充 填済み注射器)用ガスケットの受注が堅調に推移した。RFIDタグ用ゴム製品は、顧客の海外市場向け(北米)販売が好調で受注が大幅に増加した。 単体は、ASA COLOR LED、RFIDタグ用ゴム製品、自動車用ゴム製品の受注が好調で増収増益となった他、売上高と各段階の利益は過去最高を更新した。 車載関連製品の売上増加に伴い、子会社も増収傾向となった。 18年9月末の総資産は18年3月末比2億円増の107億8百万円。資産サイドでは、主に工業用ゴム事業において自動車関連ゴム製品及びRFIDタグ用ゴム製品の増産対応の設備投資があったことにより機械装置及び運搬具等が増加した。負債・純資産サイドでは、設備投資により設備電子記録債務が増加し流動負債のその他が増加したことに加え、今第2四半期連結累計期間の利益計上に伴い利益剰余金等が増加した。18年9月末の自己資本比率は、41.8%と前期末から0.6ポイント高まった。 CFの面から見ると、前年同期との比較で、売上債権の増加と仕入債務の減少などにより営業CFのプラスが縮小した。一方、定期預金の払戻による収入の増加などにより投資CFが黒字に転じたことからフリーCF のプラスが拡大した。また、短期借入金の減少要因がなくなったことなどにより、財務CFのマイナスは縮小した。 19/3期第2四半期連結累計期間の営業利益は、期初の通期の会社計画に対して、50%超の進捗率と、会社計画の達成に向けて順調に推移している。
 
 
2019年3月期業績予想
前期比3.4%の増収、同6.4%の経常増益予想 第2四半期を終え、19/3期の会社計画は、前期比3.4%の増収の77億89百万円、同6.4%の経常増益の6億27百万円から修正なし。売上面では、採血用・薬液混注用ゴム栓の機種変更の影響による医療・衛生用ゴム事業の減少を、RFIDタグ用ゴム製品の受注増加による工業用ゴム事業の拡大でカバーし過去最高を更新する見込み。利益面でも、売上増加による利益増加により過去最高を更新する計画。また、前期に実施した生産場所の移管完了と製造部門の効率化推進が寄与し利益率が改善する。売上総利益率は、前期比0.8ポイント上昇の26.6%、売上高対販管費率は、同0.2ポイント上昇の18.5%の会社前提。この結果、営業利益は、前期比12.6%増益の6億32百万円となる計画。売上高営業利益率は、前期比0.7ポイント上昇の8.1%の予想と1年前倒しで中期経営計画である営業利益率目標8.0%を達成する見込み。 1株当たり配当も、17/3期から4円増配となった18/3期と同額(上期末10円、期末10円)の20円の予定を据え置き。 車載・照明セグメントでは、車載・照明製品の受注は横ばいも蛍光体応用製品の受注が増加する見込み。医療・ライフサイエンスセグメントでは、採血用・薬液混注用ゴム栓が機種変更の影響で減少する予想。一方、その他セグメントでは、RFIDタグ用ゴム製品の受注が増加する計画となっている。 19/3期会社計画の主要製品の売上高は、期初計画に対し卓球ラケット用ラバーにおいて若干引き下げられたものの、好調な受注を反映し、RFIDタグ用ゴム製品において大幅に引き上げられた。 変更された今期の設備投資計画10億50百万円の事業分野別内訳は、車載・照明分野2億80百万円(上期1億57百万円)、医療・ライフサイエンス分野90百万円(上期16百万円)、その他分野6億(上期2億78百万円)、システム等共通80百万円(上期36百万円)。受注が好調なRFIDタグ用ゴム製品の増産設備を来期予定から前倒しして下期に導入する計画。 また、法人別では、同社9億円30百万円、東莞朝日精密橡膠制品1億円、朝日FR研究所20百万円(研究開発)等が大きなもの。 「照明器具用白色シリコーンインキ塗膜」に関するJIS規格化(2018年8月20日制定) 経済産業省の新市場創造型標準化制度を利用した今回の規格化は、要求事項および評価項目、評価方法の提案、原案の本文執筆、各委員から得られたコメントの回答案作成、JIS原案作成委員会および分科会での議論結果の本文への反映などにおいて、同社が製品開発において得た知見を元にご提案。 同社製品の「ASA COLOR RESIST INK」はこの規格を満たしており、 照明器具のJIS化が顧客の強みになることをPRし、照明器具の性能、機能の向上に貢献できる見込み。
 
 
今後の注目点
米中貿易摩擦が強まる中、中国における自動車販売台数の鈍化が懸念されるものの、売れ筋のSUV車向けの採用が多い同社の車載向け製品は現状大きな悪影響を受けていない。日本の大手自動車メーカーは引き続き中国での生産能力拡大を計画している。景況感の悪化と生産能力拡大の綱引きの中、今後ASA COLOR LED を中心とする同社の車載向け製品の販売動向にどの様な影響が出るのか、採用車種の拡大等により逆風を跳ね返すことができるのか注目される。 また、RFIDタグ用ゴム製品の受注が好調に推移している。同社は期初段階で7億47百万円を計画していたRFIDタグ用ゴム製品の今期売上を、中間期終了後に9億50百万円へ上方修正した。米国の顧客向けに認証・認識ビジネスに対応したRFIDタグ用ゴム製品の引き合いが増加していることがその背景と思われる。これを受け、同社は来期に実施予定であったRFIDタグ用ゴム製品の増産設備を今下期に前倒しで導入することを決定した。好調な受注の証明であり、同社の自信の表れと言えよう。今下期の能力増強が今後どれ位のインパクトで売上の拡大に結び付くのか今下期のRFIDタグ用ゴム製品の販売動向が注目される。加えて、RFIDタグ用ゴム製品の新製品の採用状況についても期待を込めて注目したい。
 
 
 
<参考:コーポレートガバナンスについて>
◎コーポレートガバナンス報告書 最終更新日:2018年6月29日 「当社は、JASDAQ上場企業としてコーポレートガバナンス・コードの基本原則をすべて実施しております。」と記載している。