ブリッジレポート:(2462)ライク vol.39
(2462:東証1部) ライク |
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企業名 |
ライク株式会社 |
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社長 |
岡本 泰彦 |
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所在地 |
大阪市北区角田町8番1号 梅田阪急ビルオフィスタワー19階 |
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決算期 |
5月 末日 |
業種 |
サービス業 |
項目決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
2016年5月 | 31,844 | 1,147 | 1,672 | 1,871 |
2015年5月 | 18,067 | 470 | 502 | 331 |
2014年5月 | 14,951 | 303 | 374 | 259 |
2013年5月 | 15,196 | 798 | 906 | 599 |
2012年5月 | 17,518 | 914 | 1,044 | 603 |
2011年5月 | 15,905 | 901 | 955 | 489 |
2010年5月 | 13,522 | 789 | 834 | 475 |
2009年5月 | 14,162 | 913 | 953 | 340 |
2008年5月 | 12,404 | 885 | 907 | 489 |
2007年5月 | 9,605 | 812 | 786 | 444 |
2006年5月 | 6,657 | 594 | 552 | 274 |
2005年5月 | 4,684 | 284 | 281 | 152 |
2004年5月 | 3,271 | 142 | 141 | 56 |
2003年5月 | 2,222 | 90 | 88 | 45 |
2002年5月 | 1,616 | 77 | 76 | 40 |
株式情報(1/19現在データ) |
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今回のポイント |
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会社概要 |
【事業セグメントとライクグループ】
事業セグメントは、人材派遣、業務受託、紹介予定派遣・職業紹介、及び採用・教育支援等の総合人材サービス事業、公的保育施設運営と受託保育の子育て支援サービス事業(保育関連サービス事業から名称変更)、介護施設運営の介護関連サービス事業、及び携帯電話キャリアショップ運営のマルチメディアサービス事業に分かれる。
この他、ライクスタッフィング(株)が20%、携帯電話販売代理店最大手の(株)ティーガイア(東証1部:3738)が80%、それぞれ出資する合弁会社(株)キャリアデザイン・アカデミーが、法人顧客向け研修サービスを提供している。 |
中期経営計画(17/5期~19/5期) |
「…planning the Future ~人を活かし、未来を創造する~」をグループの経営理念として掲げ、人生のどの段階においてもなくてはならない企業グループを目指して、保育・人材・介護の3事業を軸に事業展開を進めていく考え。 (2)事業別戦略
総合人材サービス事業
全ての業界で人材確保が経営の課題になっている。こうした中、同社は、求職者への適性が高く、かつ、希望に適う仕事の提案と週3日や時短等の求職者の希望を反映したクライアントへの多様な提案によるマッチング、現場経験豊富な研修担当による座学と店舗でのOJTによる研修、そして、就業後の現場視点でのフォローによる定着率の向上、といった未経験者を戦力化するグループ独自のノウハウにより就業人口を増やしていく。スキルチェックや研修による戦力化は、今後の増加が期待される海外人材にも対応できる。
多様な働き方の実現に向けた取り組み
求人については、“ジョブトル”ブランドの求人サイトも運営している。同サイトは、「週2日」、「時間固定」等、求職者の希望する条件での検索が可能。サイト運営を通して蓄積した就業条件データを活用した提案営業により、新たな求人案件の創出も実現している。また、ライフスタイルやスキルを問わず活躍できる研修も同社の特徴である。研修は受講者が自分のペースで受講する事が可能で、職種毎に現場に精通した講師が顧客企業の必要とするスキル等を伝授している。
子育て支援サービス事業(受託保育事業182施設、公的保育事業125施設)
待機児童問題(保育施設の不足と保育人材の不足)が深刻化しており、安倍政権にとって喫緊の課題となっている。保育施設の増設と保育人材の確保に取り組むと共に、質の高い保育サービスの提供に努める事で、売上・利益共に成長し続ける日本一の保育事業者を目指している。
保育施設の増設
受託保育事業においては、グループの豊富な取引先を活かして案件を選別し、適正利益での受託数の増加に注力する。一方、公的保育事業においては、待機児童問題解消後も利用者に選ばれ続ける保育施設を目指して、優れた施設の増設(ハードの拡充・充実)と保育サービスのコンテンツ(ソフト)の拡充・充実に力を入れていく。
保育人材の確保
ライクスタッフィング(株)の採用・就業後フォローのノウハウを活かす事で、採用力の強化と定着率の向上を図る。具体的には、グループ内人事交流によるノウハウ共有やマッチング力強化、更には研修コンテンツのグループ共有に取り組む。尚、保育士が働きやすい環境整備の一環として、2016年2月に「イクボス企業同盟」に加盟した。「イクボス」とは、職場で共に働く部下・スタッフのワークライフバランス(仕事と生活の両立)を考え、その人のキャリアと人生を応援しながら、組織の業績も結果を出しつつ、自らも仕事と私生活を楽しむことができる上司(経営者・管理職)の事(NPO法人ファザーリング・ジャパン)。 介護関連サービス事業(21施設・1,123室)
(株)サンライズ・ヴィラは、人事交流や採用代行等、ライクスタッフィング(株)との連携が成果をあげ、15/10期に介護士が充足した。介護士の充足でサービス品質が向上し、サービス品質の向上が入居率の向上につながり(2013年10月に68.0%だった入居率が2016年10月に95.6%に改善)、16/10期は通期で黒字転換した。17/10期は、定着率の向上で採用費等のコスト削減が見込まれ、一段の収益力強化が見込まれる。引き続きサービスの差別化と介護人材の確保に取り組んでいく考えで、サービスの差別化では、特徴である24時間看護師常駐の看取り体制に加え、他社との差別化を明確にした高品質の介護サービスの提供に取り組んでいく。一方、介護人材の確保では、未経験者を戦力化するライクスタッフィング(株)との連携で介護人材を創出していく他、海外人材の受入れに備え、研修コンテンツの拡充にも力を入れる。 |
2017年5月期上期決算 |
【ライク(株)の決算期と子会社の決算期】
16/5期はサクセスホールディングス(株)を子会社化し、第2四半期から損益を連結し、サクセスホールディングス(株)の15/12期第3四半期(7-9月)、第4四半期(10-12月)、及び16/4期(決算期変更に伴い4カ月決算)の10カ月間を取り込んだ。17/5期はサクセスホールディングス(株)の17/4期(12カ月)を連結する。 前年同期比42.7%の増収、同73.2%の経常増益
売上高は前年同期比42.7%増の190億27百万円。子育て支援サービス事業を手掛けるサクセスホールディングス株式会社(以下、サクセスHD)の期初からの寄与に加え(前期は第2四半期より連結)、人材需要が旺盛な総合人材サービス事業(同19.3%増)や入居率が実質満床となった介護関連サービス事業(同8.4%増)の売上が順調に増加した。利益面では、子育て支援サービス事業における認可保育園の新規開設費用(2016年6月に2カ所の新規開設)や保育士の昇給(処遇改善の一環として受託契約の価格更新前に実施)等で原価率が83.1%から83.3%に上昇したものの、主要3事業での売上の増加に加え(介護関連サービスは黒字転換)、子育て支援サービス事業における本部体制の見直し効果等もあり、販管費率が低下し、営業利益率が4.9%と0.6ポイント改善。営業利益が同62.0%増の9億25百万円と大きく伸びた。 子育て支援サービス事業にかかる設備補助金収入1億56百万円(前年同期は計上がなかった)の計上等で経常利益も同73.2%増と伸びたが、特別利益の減少で最終利益は6億10百万円と同59.2%減少した(前年同期はサクセスホールディングス(株)の公開買い付けに伴う段階取得に係る差益12億30百万円を特別利益に計上)。 総合人材サービス事業
売上高89億99百万円(前年同期比19.3%増)、セグメント利益9億05百万円(同13.7%増)。全ての業界業種での人材不足が深刻化する中、業務経験や社会経験の浅いスタッフでも早期の就業が可能なマッチング・就業フォロー・研修体制と顧客企業に対する多様な働き方の提案が成果をあげ、派遣契約が同13.8%増、業務委託契約が同32.0%増、と共に伸長。一方、派遣法改正で抵触日を迎えた派遣社員の直雇用化に伴う手数料収入がなくなったモバイル業界向けを中心に紹介予定派遣・職業紹介が減少した。業界別では、旺盛な人材需要に独自の研修・オペレーション体制で人材需要に応えたモバイル業界向けが同19.4%増加した他、長期契約の案件獲得に力を入れたアパレル業界向けも同41.3%増と伸長。インターネット販売の拡大を追い風にコールセンター業界(同34.2%増)や物流業界(同32.5%増)も大きく伸びた。保育業界及び介護業界向けも順調に伸びているが、グループ内取引が控除されているため(サクセスHD向け63百万円、サンライズ・ヴィラ向け55百万円)、表面的な売上の伸びが実態よりも低くなっている。 子育て支援サービス事業
女性活躍推進法の制定や待機児童問題の深刻化に対応した今後の事業展開を見据えて、セグメントの名称を「保育関連サービス事業」から「子育て支援サービス事業」に変更した。また、16/5期上期はサクセスHDの第3四半期(7-9月)の実績である。売上高70億51百万円、セグメント利益1億90百万円。総合人材サービスを手掛けるライクスタッフィング(株)との連携及び保育士の処遇改善で保育士の採用数と定着率が向上。6月に開設した認可保育園の開設コストが発生したものの、前年同期(3カ月間)との比較で収益性も改善した。 介護関連サービス事業
売上高26億46百万円(前年同期比8.4%増)、セグメント利益96百万円(前年同期は営業損失46百万円)。実質満床となり、売上高が損益分岐点を超えた(実質満床とは、スタッフの休憩室として使用する必要がある一部の居室を除いたベース)。また、ライクスタッフィング(株)への採用業務の委託が果をあげ介護士の充足が進んだ事でサービス品質も向上した。
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2017年5月期業績予想 |
通期業績予想に変更はなく、通期で前期比20.3%増の383億円、同31.6%の経常増益予想
上期の業績が期初予想を上回ったものの、「通期業績予想については、子育て支援サービス事業における認可保育園の新規開設に伴う設備補助金が算定できない」として、通期の業績予想を据え置いた。上記業績予想では、実質満床の介護関連サービス事業の売上が同0.9%増にとどまるものの、サクセスホールディングス(株)が通期で寄与する子育て支援サービス事業の売上が同30.9%増加する他、幅広い人材ニーズの取り込みで総合人材サービスの売上が同21.0%増加するとみている。利益面では、のれん償却費が増加するものの、増収効果に加え、介護関連サービス事業の損益改善(黒字転換)もあり、営業利益が16億円と同39.4%増加する見込み。 (2)配当及び株主優待
同社は連結配当性向35%以上を目標とし、中間配当及び期末配当の年2回配当を実施している。17/5期については、1株当たり記念配5円を落とす一方、普通配当を1円増配する考えで、年36円を予定している(上期末18円、期末18円、配当性向37.4%)。また株主優待として、クオカードを、期末(5月末)時点で100株以上500株未満の株主に1,000円分、同500株以上の株主に2,000円分、それぞれ進呈している他、(株)サンライズ・ヴィラが運営する介護施設の入居金割引券300,000円分(有効期限:2018年8月末日/1枚につき1室分の利用)を同100株以上保有の株主に進呈している。 |
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<参考:コーポレート・ガバナンスについて> |
◎コーポレート・ガバナンス報告書 更新日:2016年12月01日
<開示している主な原則>
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