ブリッジレポート:(4829)日本エンタープライズ vol.36
(4829:東証1部) 日本エンタープライズ |
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企業名 |
日本エンタープライズ株式会社 |
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社長 |
植田 勝典 |
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所在地 |
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-17-8 |
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決算期 |
5月 末日 |
業種 |
情報・通信 |
項目決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
2015年5月 | 5,116 | 189 | 204 | 177 |
2014年5月 | 4,508 | 335 | 340 | 437 |
2013年5月 | 4,134 | 372 | 391 | 354 |
2012年5月 | 2,790 | 304 | 318 | 170 |
2011年5月 | 2,370 | 266 | 283 | 168 |
2010年5月 | 2,147 | 150 | 173 | 77 |
2009年5月 | 2,475 | 292 | 317 | 175 |
2008年5月 | 3,123 | 572 | 578 | 272 |
2007年5月 | 3,677 | 774 | 783 | 447 |
2006年5月 | 3,416 | 694 | 688 | 418 |
2005年5月 | 3,018 | 587 | 570 | 348 |
2004年5月 | 1,958 | 205 | 168 | 226 |
2003年5月 | 1,752 | 134 | 131 | 58 |
2002年5月 | 1,704 | 51 | 53 | 23 |
2001年5月 | 1,417 | 301 | 262 | 126 |
株式情報(4/4現在データ) |
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今回のポイント |
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会社概要 |
2001年2月16日に大阪証券取引所ナスダック・ジャパン市場(現JASDAQ市場)へ株式上場。2007年7月10日の東京証券取引所市場第二部への市場変更を経て、2014年2月28日に同市場第一部の指定を受けた。 【経営理念】
同社の経営理念は「綱領・信条・五精神」及び「日エン経営原則」に刻まれており、「これを繰り返し学ぶ事で基本理念を永遠に堅持していく」事が同社社員の責務。こうした正しい考えと正しい行動の下にこそ、長い目で見た「株主価値の極大化」、すなわち「資本という大切な“お預かりもの”を1円もムダにせず、最大化していくことが可能である」と言うのが同社を率いる植田社長の考えである。そもそも同社は、「社業を通じて社会のお役に立ちたい」という強い一念から植田社長が興した会社であり、様々なIT機器を通して便利で面白い多種多様なコンテンツを制作し提供する事でユーザーの満足度を高めると共に社会貢献していく事を目指している。 こうした植田社長の経営哲学の下、創業初年度の経常利益は、ほぼ全額が日本赤十字社・各地社会福祉協議会・児童養護施設等に寄付され、東日本大震災の折には、被災した方々の支援と東北地方の復興に寄与するべく日本赤十字社に寄付が行われた。 綱領
我々は商人たるの本分に徹しその活動を通じ社会に貢献し、文化の進展に寄与することを我々の真の目的とします。
信条
我々は以下に掲げる五精神をもって一致団結し力強く職に奉じることを誓います。
日本エンタープライズ株式会社の遵奉する精神
一、商業報国の精神一、忘私奉職の精神 一、収益浄財の精神 一、力闘挑戦の精神 一、感謝報恩の精神 日エン経営原則
1. 心を高める経営を行う 2. 衆知を集めた全員経営を行う 3. 公明正大に利益を追求する 4. 原理原則にしたがう 5. お客様第一主義を貫く 6. 経営家族主義で経営する 7. 実力主義に徹する 8.「協力し、信頼する仲間」をベースに 仕事を進める 【企業グループ 連結子会社9社、非連結子会社5社】
連結子会社は、広告事業等の(株)ダイブ、音楽事業等のアットザラウンジ(株)、交通情報を中心にした情報提供の交通情報サービス(株)、Web・Mobileサイト開発・保守及びコンテンツ開発等の(株)フォー・クオリア、ネイティブアプリを主としたモバイルコンテンツ事業の(株)HighLab、音声通信関連ソリューションの(株)and One、スマートフォン向けアプリケーション企画・開発等の(株)会津ラボの国内7社、中国事業の統括に加え、携帯電話販売店を運営する因特瑞思(北京)信息科技有限公司、及びIT系教育事業の瑞思創智(北京)信息科技有限公司、の中国子会社2社。非連結子会社は、2015年6月に設立したスマートコミュニティ事業の山口再エネ・ファクトリー(株)、同年7月に第三者割当増資を引き受け子会社化したスマートフォン向けアプリ自動キッティングツール開発等の(株)プロモート、2015年10月に設立する中国における卸売事業等を行うNE銀潤(株)の国内3社、モバイル向けコンテンツ配信やキャラクターライセンス事業の瑞思放送(北京)数字信息科技有限公司、インド現地法人NE Mobile Services(India)Private Limitedの海外2社。 【特徴・強み】
同社の特徴であり、強みにもなっているのが “自社開発へのこだわり”である。「提供するコンテンツの権利(IP/知的財産)を自社で保有する事で高い収益性を実現」する同社独自のビジネスモデルをベースとしている。そして携帯電話販売会社との協業による成功報酬型コンテンツ販売(独自に開発した店頭アフィリエイト)システムと連動させる事でコンテンツの拡販を図っている。加えて、この経験値が企業のモバイル活用ソリューションに活かされている。
コンテンツの一例
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16/5期の取り組みと進捗状況 |
エンターテインメントは、キャリアプラットフォームを中心に人気ジャンルで30超のコンテンツを継続運営しており、新規コンテンツ配信に向けアライアンスにも力を入れている。この第3四半期累計期間では、auスマートパス及びApp Passで配信していた「ココロと身体ミュージック♪」の配信を、2016年2月15日にdメニュー(NTTドコモ)で開始した。 ライフスタイルでは、アライアンスの強化とカバー領域の拡大によるライフサポートプラットフォームの構築に取り組んでいる。この第3四半期累計期間では、「女性のリズム手帳」、「Fivetalk」、「Dealing」といった既存コンテンツの強化と共に、カバー領域の拡大に向け、「毎日いぬねこダイアリー」の配信をキャリアプラットフォームで順次開始した他(2015年10月2日~12月17日)、2015年12月17日に知育アプリ「おこさまランチをつくろう」及び「プリンスルームへようこそ」の配信をApp Store及びGoogle Playで開始した。 ソリューションでは、受託開発他や自社サービスの強化に加え、地方創生関連事業の育成に取り組んだ。企業の情報システム投資が拡大する中、ITエンジニア不足が深刻化しており、受託開発他の事業環境は良好。この第3四半期累計期間は、大手エステティックサロンや大手出版社向けのWEB構築、ゲーム会社向けの分散処理サーバシステム構築やデバッグサービス等が伸びた。新規案件では、キャリアの懸賞サービスや病院予約システムの開発案件の獲得に加え、IVR+WEBサービスの開発・運営受託に成功。3月の年度末需要の取り込みに向けた新規顧客開拓も進んだ。尚、IVR(Interactive Voice Response)とは自動音声応答システムの事。 また、企業のスマホ・タブレットの導入に対応したサービスである自社サービスでは、子会社(株)プロモートが手掛けるスマホ向けキッティングツール事業(キッティング事業者向け販売)が好調だった。 (株)スマートバリューの概要 ・代表者 :代表取締役社長 渋谷順 ・所在地 :大阪府大阪市 ・設立 :1947年6月9日 ・資本金 :250百万円 ・市場 :東京証券取引所JASDAQ(証券コード:9417) ・事業内容 :クラウドソリューション事業、モバイル事業 結婚・妊娠・出産・子育て支援アプリ「ちばMy Style Diary」(千葉県) スマート農業(福島県会津若松市) 再生エネルギーの視える化(福島県) 観光事業(インバウンド)工場見学アプリ(埼玉県) 観光事業ナビアプリ「指さしナビ」福島県から全国へ 観光事業歴史探検ARナビ「白石しろしろナビ」(宮城県白石市) 少子化対策子育て支援アプリ「しもだこどもDiary」(静岡県下田市) 太陽光発電を軸とした地域ICTサービス(山口県宇部市) 行政⇔町民の情報共有アプリ(千葉県横芝光町) |
2016年5月期第3四半期決算 |
交通情報の月額課金会員増とソリューション(受託開発他)・広告(広告代理サービス)の売上伸長等で営業損益が大幅に改善
第3四半期(12-2月)の売上高は14億74百万円。ソリューション及び広告をけん引役にソリューション事業の売上が前年同期及び前四半期の売上を大きく上回った。一方、コンテンツサービス事業の売上は前年同期の実績を下回ったものの、課金会員の増加で交通情報の売上が前四半期比で増加した他、ライフスタイルの売上も前四半期並みを確保。2四半期連続の減収となったエンターテインメントも落ち着きを取り戻しつつある。利益面では、ソリューション事業の売上構成比の上昇で原価率が上昇したものの、売上の増加と広告宣伝費を中心にした販管費の減少で、前四半期は13百万円の損失だった営業損益が1億08百万円の利益に転じた。前年同期は上期にゲームを中心に積極的に広告宣伝費の投下を行い、今期は第1・第2四半期(上期)に携帯電話販売会社との協業による優先販売を実施する(タイアップ広告企画)等、交通情報に重点的に広告宣伝費を投下した。第3四半期の交通情報の売上増は、新たに獲得した月額課金会員が売上に寄与し始めた事による。一方、広告宣伝費の投下は上期で一巡した。 前期比7.5%の増収、同33.1%の経常増益
売上高は前年同期比7.5%増の40億22百万円。キャリアプラットフォーム向けコンテンツを中心にコンテンツサービス事業の売上が16億93百万円と同11.4%減少したものの、ソリューションをけん引役にソリューション事業の売上が同27.3%増の23億28百万円と伸びた。営業利益は同32.8%増の1億52百万円。ソリューション事業の売上構成比上昇(48.9%→57.9%)による原価率の上昇で売上総利益が17億71百万円と同1.3%減少したものの、広告宣伝費(5億82百万円→4億71百万円)を中心に販管費が16億18百万円と同3.7%減少した。四半期純利益が減少したのは、投資有価証券売却益の減少による(3億31百万円→17百万円)。
一方、ソリューション事業は、受託開発等を中心にソリューションが大きく伸びた他、海外も、中国での端末販売が法人向けを中心に前年同期比3倍に拡大。広告(広告代理サービス)は前年同期の特需の反動を吸収して高水準の売上を維持した。 |
2016年5月期業績予想 |
通期業績予想に変更はなく、前期比2.4%の増収、同12.4%の経常増益
通期予想に対する進捗率は、売上高76.8%(前年同期の実績ベースの進捗率73.1%)、営業利益72.6%(同60.5%)、経常利益72.9%(同61.6%)と順調。コンテンツサービス事業においては、引き続き、新規コンテンツ開発、ユーザエンゲージメント向上、及びアライアンス拡充に取り組み、ソリューション事業においては、3月の年度末需要の取込みを図る。 配当は前期と同額の1株当たり3円の期末配当を予定している。 |
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