ブリッジレポート:(6089)ウィルグループ vol.1
(6089:東証1部) ウィルグループ |
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企業名 |
株式会社ウィルグループ |
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社長 |
池田 良介 |
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所在地 |
東京都中野区本町1-32-2 |
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決算期 |
3月末日 |
業種 |
サービス業 |
項目決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
2014年3月 | 26,798 | 808 | 774 | 384 |
2013年3月 | 22,174 | 618 | 631 | 289 |
2012年3月 | 19,049 | 478 | 472 | 161 |
株式情報(12/17現在データ) |
ROEは前期実績。BPSは前期実績BPS。(14年9月1日付株式分割(1:2)を考慮。) |
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今回のポイント |
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会社概要 |
グループ会社は、セールス及びコールセンターのアウトソーシングを手掛ける(株)セントメディア、製造業に特化したサービスを手掛ける(株)エフエージェイなど、国内4社、海外3社。 【沿革】
同社グループの前身は、1997年1月に大阪市北区において設立されテレマーケティング業を営んでいた、現在は連結子会社である(株)セントメディアである。一方、同じく1997年8月、大阪市浪速区に短期型の業務請負業を手掛ける(株)ビッグエイドが設立され、現在の代表取締役社長池田良介氏は創業メンバーの一人として同年10月に(株)ビッグエイドに入社した。2000年2月、テレマーケティング業と業務請負業の相乗効果を図ることを目的として、両社が(株)セントメディアを存続会社として合併し、池田良介氏が合併後の会社の社長に就任した。以降、(株)セントメディアを中核会社として人材サービス分野の事業を展開し、市場の変化に対応する形で新規事業の創出や既存事業の再編を重ねてきた。 2006年4月に純粋持株会社として(株)ウィルホールディングス(2012年6月、(株)ウィルグループに 商号変更)を設立し、事業会社の専門性の向上と経営資源の最適化を図るべく、グループ経営体制に移行した。 2013年12月に東証2部に上場後、1年後の2014年12月、東証1部に上場した。 【経営理念など】
多くの苦労もしたが、そうした経験の中から、自らの価値を磨いて自信を付け、自分を成長させ前向きに進めば、自分の周りの人間をも前向き、ポジティブにすることができるという事を学んだ。そうした、自分の周りの人間はもとより自らがかかわる組織にもポジティブな影響を与えることが、池田社長及び同社の社会的存在意義であると確信し、MISSION、VISION、VALUEを自らの言葉として掲げることとした。 【市場環境】
厚生労働省の「労働者派遣事業報告書の集計結果」によれば、一般派遣、特定派遣を合計した「労働者派遣事業に係る売上高」はリーマン・ショックによって大きく減少したが、足元は5兆円台で安定して推移している。
◎市場動向 また、衆議院解散総選挙により今秋の国会では成立しなかった「労働者派遣法改正案」だが、重要な改正点としては、2015年4月の施行後、「同一労働者が同一職場で派遣就労する上限を3年とし、それを超える場合、派遣事業者は正社員として雇用するか派遣先での直接雇用を促す」としていた点があげられる。 同時に、この改正は「専門26業務」にのみ認めていた期間制限の無い派遣(それ以外は3年上限)を無くし、全ての業務において、3年ごとに派遣労働者を代えれば、派遣先企業は労働組合の意見を聞くことを条件に、派遣に仕事を任せ続けられるようになる。 こうした要因により、無期雇用への転換を希望する労働者がどの程度出てくるのか、派遣労働者の意識がどう変化するのかは極めて不透明であるが、派遣会社としては請負業務や人材紹介への取り組みなどを強化する必要が出てくることが予想される。 また、無期雇用への切り替えや正社員としての雇用は中小派遣会社には財務的に難しいため、上場企業を中心とした大手によるM&A等を通じた寡占が進むとも言われている。 ◎同業他社
売上の4割を占めるセールスアウトソーシング事業における顧客先での競合は、バックスグループ(非上場)、ヒト・コミュニケーションズ(3654、東証1部)、ジェイコムホールディングス(2462、東証1部)の3社がほとんど。セールス支援を行っているP&Pホールディングス(6068、JASDAQ)も含めて、業容、株価評価などを比較した。 【事業内容】
「セールスアウトソーシング事業」、「コールセンターアウトソーシング事業」、「ファクトリーアウトソーシング事業」の3つが中心事業。各事業とも、市場を上回るスピードで成長してきた。この他、次の成長の柱として、様々な人材関係ビジネスの種蒔きを行っている。 ①セールスアウトソーシング事業
売上高11,172百万円、営業利益497百万円(2014年3月期実績) 取り扱い商品は、スマートフォン等のモバイルデバイスやブロードバンドが中心であり、接客、商品説明、申込み等の販売業務、販売スタッフのマネジメント、販売情報の収集・報告等の業務に従事するスタッフをチーム型で派遣(ハイブリッド派遣)するほか、一般派遣や業務請負を行っている。 また近年では対象分野拡大のため、アパレル業界への派遣にも取り組んでいる。 2015年3月期第2四半期末の稼働スタッフ数、取引顧客数はそれぞれ5,893名、283社。 ②コールセンターアウトソーシング事業
売上高6,975百万円、営業利益295百万円(2014年3月期実績) コールセンターの中でも、通信会社向けを中心としており、情報提供、配送、アフターサービス、相談、苦情の受付、処理、解決等の業務に従事するスタッフをチーム型で派遣(ハイブリッド派遣)または一般派遣している。 また、自社でコールセンターを保有し、顧客のテレマーケティングの業務請負も行っている。 2015年3月期第2四半期末の稼働スタッフ数、取引顧客数はそれぞれ3,254名、141社。 ③ファクトリーアウトソーシング事業
売上高6,287百万円、営業利益148百万円(2014年3月期実績) 2015年3月期第2四半期末の稼働スタッフ数、取引顧客数はそれぞれ3,164名、227社。 |
特徴と強み |
(1)フィールドサポーターを核とした「ハイブリッド派遣」
人材派遣業界において同社を特長づけ、成長のドライバーとなっているのが「ハイブリッド派遣」というシステム。
<ハイブリッド派遣の概要> また派遣先では顧客企業の担当者の指揮命令に従って派遣スタッフは働くことになる。 派遣会社にはコーディネーターという職種の正社員が、派遣スタッフのフォローを行うのが一般的だが、コーディネーターは現場にいるわけではないので、家電量販店の現場やコールセンターの電話ブース等で日々起こる様々な問題に正社員が即応することはできない。 また、派遣先の職場環境や職種、スタッフ個々の資質等の条件によって違いはあるが、一般派遣の場合はスタッフのロイヤリティやチームワーク意識の低さが、スタッフの高離職率やトラブル発生の頻度の高さに繋がりやすく、顧客企業、派遣会社双方にとって課題が多い面もある。 一方同社においては、同じ現場に正社員が常駐することで派遣スタッフの士気が向上するため、良いチームワークが生まれ、派遣スタッフの責任感も強くなる。 加えて、即時に顧客のニーズへの対応ができるため、現場の急な増員計画にも柔軟に対応することができるなど、顧客企業からの評価も高まり、オーダーの増加等の新たな人材派遣の引き合いや、さらには業務請負契約に進むケースも多く見られる。 また、優秀なスタッフには、派遣先顧客企業から直接雇用の要望があることもあり、その場合は人材紹介を行うなど、事業機会の拡大にも繋がっている。 <ハイブリッド派遣を可能にするもの>
同社を特徴づける「ハイブリッド派遣」ではあるが、「他社でもやろうと思えばできるのではないか?」という疑問を投資家であれば当然抱くだろう。それに対する池田社長の説明は以下の様なものであった。
派遣の現場というのは、実にいろいろなことが起こる。スタッフのミスに対し、謝罪、改善策の提案、実行の繰り返しといって良い。また、スタッフの性格や人間性なども多種多様でそれを取りまとめ、仕事を進めて行くのは苦労も多いのは確かだ。
そうした派遣の現場でハイブリッド派遣の力を発揮するためには、優秀なFSが不可欠なのは言うまでもない。
「現場で正社員であるFSがスタッフとしても一番になったうえで、現場を指導する。」という形にしなければチームを機能させることはできない。当社の場合、創業時から私も含め全員が現場に入ってきた。現在の部長やマネージャーのほとんどは新卒で入社し、スタッフとして現場で働き、派遣の現場で起こることを全て経験している。そうした人間がFSを育成しているわけで、この「現場第一主義」がハイブリッド派遣を可能にするカギと言える。
逆に、こうした現場感覚の無い人間がチームという形を整えるために上司として現場に入っても、課問題解決にはつながらない。スタッフがすぐ辞める、現場に入った正社員がスタッフ化してしまう(本社に対するロイヤリティを低下させる。)といった問題が起きるのは明らかだ。
同業他社がチームという形だけ整えても当社と同じクオリティを顧客に提供するには数年はかかるだろう。
ただ、現時点で当社が先行はしているが、他社がこれから本気で取り組めばできない話ではないので、当社としては派遣スタッフの早期育成・戦力化を進めるための仕組み作りにいち早く取り組んでいる。
(2)さまざまなカテゴリーに特化して事業を展開
同社は3つの主要事業で9割以上の売上を占めているが、それぞれの事業においてカテゴリーを特化している。
それぞれの事業において、特化したカテゴリーの現場を熟知している強みを活かし、特徴を持った取り組みにより顧客企業の事業拡大に貢献している。 |
2015年3月期第2四半期決算概要 |
全セグメント好調で大幅な増収・増益
売上高は前年同期比22.2%増加の151億円。主要3セグメント全て2桁の増収だった。販管費も同23.2%と増加したが、増収効果で吸収し、営業利益以下2桁の増益となった。セールスアウトソーシング事業において派遣先から派遣スタッフの直接雇用の申し入れがあり、人材紹介を行ったため、人材派遣売上が計画を下回り、人材紹介売上が計画を上回った。売上には大きく影響はなかったが、利益率の高い人材紹介売上が伸びたため、売上総利益が計画を上回った。販管費はシステム改修費などが第3四半期にずれ込んだものがあったため、計画を下回った。この結果利益は修正計画を大きく上回って着地した。 ①セールスアウトソーシング事業
業務請負中心に好調だった。利益率の高い業務請負の拡大で利益率も向上し、人件費増を吸収して大幅増益となった。外部採用媒体を用いない入社(口コミ、リピート採用など)を増やすなど採用効率が向上している。 ②コールセンターアウトソーシング事業
新規顧客の開拓に注力し、人材派遣の拡大を中心として2桁の増収だった。ただ、テレマーケティングエージェンシーの有望顧客との長期契約獲得を前提とした短期契約の増加で、採用費が増加したため利益は減少した。 ③ファクトリーアウトソーシング事業
人材派遣の拡大を中心として好調だった。食品メーカーからの安定した需要を取り込んでいる。利益はほぼ倍増となった。 ④その他
オフィスなどへの人材派遣が前年同期の613百万円から882百万円へと大きく伸びた。また、介護士派遣、ネット人材紹介、海外事業という有望分野が大きく伸長した。8月に取得したシンガポール子会社の売上も寄与した。 成長のための先行投資を継続している。 純資産は利益剰余金の増加などで、217百万円増加した。 この結果自己資本比率は、前期末より0.3%低下の40.8%となった。 財務CFは短期借入金の減少、配当金の支払額増加などでマイナスに転じた。 キャッシュポジションは上昇した。 (4)トピックス
同社グループは次の成長の柱の1つとして海外事業の拡大に力を入れており、ASEAN地域での事業拡大と事業機会発掘の効率化を目的として、2014年2月にWILL GROUP Asia Pacific Pte. Ltd.を設立。◎シンガポールの人材サービス会社を買収 2014年8月には、連結子会社のWILL GROUP Asia Pacific Pte. Ltd.が、シンガポールの人材サービス会社「Scientec Consulting Pte. Ltd.」の株式60%を取得し子会社とした。 Scientec Consulting Pte. Ltd.は2001年10月の創業以来、シンガポールに地域統括会社を設置する大手多国籍企業を対象にエグゼクティブサーチ、人材紹介などを行っており、特にヘルスケア産業やライフサエンス産業における人材の供給に強みを持っている。 WILL GROUP Asia Pacific Pte. Ltd.はScientec Consulting Pte. Ltd.のヘルスケア産業やライスサイエンス産業への人材サービスのノウハウを得るだけでなく、体系化された研修プログラムや、エグゼクティブサーチのノウハウも取得する事が出来ると考え、株式を取得することとした。 |
2015年3月期業績予想 |
業績予想に変更無し。2桁の増収・増益へ。
通期業績予想に変更は無い。子会社化したScientec Consulting Pte. Ltd.が売上高、売上総利益に寄与する見込みだが、セールスアウトソーシング事業で第3四半期以降に見込んでいた人材派遣売上が第2四半期の人材紹介売上に切り替わったため、計画通りに推移すると見ている。利益に関しては、第2四半期に未消化だった費用が下期に消化される見通し。売上高は前期比22.8%増の329億円。前期に続き20%を超える増収率を見込んでいる。各セグメント共に2桁の増収を計画。利益率は若干低下するものの、2桁の増益率を予想している。 人材派遣の安定性と、人材紹介・業務請負の収益性をバランスよく実現することを目指していく。 配当は前期と同じく9.25円/株の予測。(前期は普通配当18.50円/株、記念配当7.50円/株で、2014年9月1日付で1:2の株式分割を実施している。) 予想配当性向は8.4%。 主要3事業の収益性は向上する。その他事業も大きく伸長するが先行投資段階であり赤字幅は前期より拡大する見込み。 |
成長戦略 |
また、顧客の信頼を得て、業務請負への移行も推進する。 セールスアウトソーシング事業では、同業他社が多く進出していながら、同社がまだ出店していない地域に拡大余地が大きいと考えている。 また、ファクトリーアウトソーシング事業は食品製造業を中心に地方へ積極的に進出していく。 ③新市場の創出
今後の法制度の動向にもよるが、現在非正規雇用市場と正規雇用市場は分断されており、正社員で働きたいと考えている非正規労働者が希望通りにキャリアをアップさせるのは難しいのが現状だ。
(1)非正規から正規へ ~キャリアパス市場の創出~ また、同社にとっては、より収益性の高い事業が展開できるほか、正社員への道が開いている派遣会社という評価がスタッフ確保に繋がる、定着率も向上するというメリットが期待できる。 スタッフの能力によっては現在の派遣先ではなく、もっと活躍の可能性の高い別の職場、企業への紹介も行う。 今までになかった新たな「キャリアパス市場の創出」を通して、派遣スタッフ、顧客企業、同社それぞれがメリットを得る「三方良し」の関係構築を目指している。 (2)新分野の拡大
人材サービスは、契約が継続し、収益性は高くないが安定した収益に繋がる「ストック型(人材派遣、業務請負等)」と、契約は単発だが収益性の高い「フロー型(人材紹介、エグゼクティブサーチ等)」の2つに分類されると同社は考えている。現在の主要3事業に加え、早期に次の柱を確立すべく以下の様な分野での人材サービスを展開している。 |
池田良介社長に聞く |
<成長戦略について>
現在300億円の売上を、早期に500億円に乗せ、その先1,000億円を目指しているが、その実現のためには現在の3本柱に加え、4つ目、5つ目の柱が必要だ。
そのために持株会社であるウィルグループは、従来の子会社統括機能中心から一歩進めて、新規事業の立上げ及び育成機能の強化に注力している。
1つはM&A。8月に取得したシンガポールの子会社は世界的大手製薬会社等が顧客であり、ライフサイエンスに力を入れているシンガポールでの実績も豊富で、グループの海外展開の大きな足掛かりとなる。
新規事業の発掘・育成は専任の担当者が日々活動している他、「ビジネスコンテスト」の開催も始めた。グランプリには賞金100万円を贈呈するだけでなく、当社から事業化のための出資やJV設立なども検討している。シナジーのあるビジネスを発掘したい。
<当社の強み>
「ハイブリッド派遣」で明らかなように、「現場第一主義」が当社の特長であり、強さの源泉であると理解していただきたい。
正社員がスタッフと一緒に最前線で仕事をする派遣会社は、当社以外ほとんどない。また当社はただ現場でスタッフと一緒に仕事をすればいいのではなく、スタッフの中でも一人前で、最も優秀と思われると事まで成長することを正社員の目標と設定している。
現にお客様企業のコールセンターや家電量販店が行うスタッフ表彰で最優秀賞を受賞するのが当社の正社員であることも多数ある。
現場が一番大事。現場で一番になれない人間は営業もコーディネーターもものにならない。この企業文化が当社の強さだ。
ハイブリッド派遣の肝となるフィールドサポーターは育成というより資質のある人間をいかに採用できるかが重要だ。8割くらいは採用で決まると感じている。
採用の基準は「熱い」、「賢い」、「気持ちいい」の三つ。
「熱い」はまさに情熱。情熱を持って仕事に取組み、どんな困難なことも自分で切り開く気概があるかがポイントで、メンタルタフネスも重要だ。
「賢い」は現場でお客様からの質問に的確に回答することのできるスマートさがあるか。コミュニケーション能力の高さが重要だ。
最後の「気持ちいい」は素直さ。派遣の現場で起こった失敗に対し素直にすぐ謝ることが出来るかを資質として判断する。
採用に際しこの点に関しては上場前からずっとこだわってノウハウを蓄積してきたおかげで、この売り手市場の中でも計画通り新卒社員を採用することが出来ている。
<経営理念浸透のために>
採用の際に、MISSION、VISION、VALUEに関する理解促進は徹底して行っているが、入社後もこれらが記載された「グループ手帳」をグループ全社員に配布し、ミーティングやディスカッションの場で利用している。
また経営幹部が繰り返しメッセージを発信している。
社員のロイヤリティに加え、スタッフの当社に対するロイヤリティももっと高めていきたいと考えている。
「employability」つまり「雇用され得るだけの能力、スキル」をスタッフには習得させてあげたいので、今後希望者には無料で勉強できるような環境を整えていきたい。現在OJTとオフJTの組み合わせや、e-ラーニングなどによる正社員育成システムを構築中で、先々はスタッフにも適用して行こうと考えている。
ハイブリッド派遣を行っている当社の場合、顔の見える派遣会社ともいえ、一度勤務したスタッフとのリレーションは他社よりも強いと言える。そのため、人員が必要なときFSが直接スタッフに電話するとスタッフも顔がわかる人間からの依頼なので、入社がスムーズに進むケースも多い。
またそうしたことから当社の場合、媒体を使用しない口コミやリピートでのスタッフ採用など「媒体外入社」の割合も多いため、同業他社に比べ採用費もさほど上昇していない。この「媒体外入社」件数は当社の重要なKPIとなっている。
<投資家へのメッセージ>
当社は中期的目標売上高1,000億円を目指してチャレンジを続けている。既存事業で500~600億円、新規事業で400~500億円というビジョンだ。
そのため先行投資も必要であるため現在の配当性向は10%に満たないが、売上・利益の拡大と企業価値の向上で株主の皆様の期待に応えていきたい。
また更なる成長やブランド力増強を目指し、上場1年で東証1部にステップアップした。もちろんこれがゴールであるはずもない。これからも中長期の視点で当社の成長を応援していただきたい。
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