ブリッジレポート:(7590)タカショー vol.30
(7590:JASDAQ) タカショー |
|
||||||||
|
企業名 |
株式会社タカショー |
||
社長 |
高岡 伸夫 |
||
所在地 |
和歌山県海南市南赤坂20-1 |
||
決算期 |
1月 |
業種 |
卸売業(商業) |
項目決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
2014年1月 | 18,069 | 1,006 | 973 | 508 |
2013年1月 | 16,751 | 881 | 956 | 422 |
2012年1月 | 14,969 | 708 | 690 | 315 |
2011年1月 | 13,019 | 687 | 657 | 339 |
2010年1月 | 12,756 | 580 | 584 | 296 |
2009年1月 | 13,118 | 440 | 393 | 246 |
2008年1月 | 13,437 | 597 | 474 | 289 |
2007年1月 | 12,420 | 424 | 414 | 183 |
2006年1月 | 11,112 | 528 | 541 | 305 |
2005年1月 | 10,895 | 528 | 498 | 270 |
2004年1月 | 10,153 | 466 | 346 | 213 |
2003年1月 | 10,057 | 360 | 257 | 162 |
2002年1月 | 9,457 | -17 | -83 | -89 |
2001年1月 | 9,045 | 523 | 467 | 177 |
2000年1月 | 8,535 | 580 | 575 | 258 |
株式情報(12/10現在データ) |
|
|
今回のポイント |
|
会社概要 |
製造は国内及び中国、販売は国内のみならず、欧州、アジア、オセアニアへも展開。商品の企画から製造、販売までを一貫して手掛けるグループ力を強みとし、日本においても確立した市場となりつつある「ガーデニング市場」のリーディングカンパニーとして期待されている。 グループは、連結子会社18社(15年1月に1社解散予定)、関連会社3社。 【販売ルート】
営業部門は、販売ルート別に設計・施工が必要なハウスメーカーや工務店向け「プロユース」、ホームセンターへの卸売を中心にした一般消費者向け「ホームユース」、「e-コマース・通信販売」、「輸出」に分かれる。個別ベースの売上構成比は、それぞれ54.0%、37.9%、2.5%、5.6%(14/1期実績)。「プロユース」では、プロユーザー向けのカタログ「PROEX(プロエクス)」を業界最大の約25万冊印刷し、造園業者、設計士、エクステリア施工店、商業施設等にダイレクトメールで配布している。カタログには商品を使った庭園イメージの写真が掲載されており、この写真を見ながら実際に施工する場所と庭園の簡単な図面を書いてファックスもしくはWebで発注すると、CAD(コンピュータによる設計支援システム)、CG(コンピュータ映像)を駆使した完成予想図と共に見積書を当日中に返送し、正式な注文があれば商品を短納期する仕組み作りが確立している。 |
事業戦略 |
【グローバルビジネス】
文化性のあるものを海外から日本に取り入れる一方、中国の九江工場で製造した、木製品、ソーラーライト、ワイヤー製品等を、世界に輸出している。このうち、ガーデニング市場が4兆円規模と言われている英国(日本は6,000億円程度)向けは日本から輸出しており、米国においては、通販会社のガーデナーズと提携しており、中国で製造した商材がすでに同社のカタログに掲載されている。この他、ドイツ、オーストラリア、韓国に展開している。ワールドワイドに展開するためには、英国のような大きなマーケットに販社を置く必要があると言う。
【トータル化ビジネス】
エクステリア(新築外構)、ガーデン(庭での暮らしの提案)、コントラクト(非住宅市場向け建材、外装)に力を入れている。「ガーデンとは、囲われた楽園。囲うものが無ければガーデンは成り立たない」という独自の発想の下、この囲うものをエクステリアと捉え、タカショーらしい独自性を重視した製品開発を進めている。
コントラクト(非住宅市場向け建材、外装)分野では、景観建材事業を展開している。「エバーアートウッド」や「エバーバンブー」等の提案を強化していく考え(「エバーアートウッド」は国土交通省から不燃材料として認定されており、外装だけではなく、内装にも対応可能)。 【近代化ビジネス】
「スマートリビングガーデン」の一環として、LEDのイルミネーション、ソーラーライト、ローボルトライト等、自然エネルギーの利用や省エネタイプの商品開発や販売を通してガーデンから出来る省エネ・節電をテーマに庭からのエコを提案している。「スマートリビングガーデン」とは、スマートハウスの発想と庭から始まるエネルギーマネジメントシステムGEMSを融合させ、家と庭で「省エネ」、「創エネ」、「畜エネ」の実現する庭であり、こうした庭づくりを目指す同社の提案活動の事。尚、10月には屋外照明の100%LED化を実現した。
【ライフサポートビジネス】
12年4月に日本初の本格的なガーデンセンター「GARDENER'S JAPAN(ガーデナーズジャパン)」を本社隣接地にオープンした。「GARDENER'S JAPAN」は施設の半分が緑に包まれ、オープンガーデンのような長時間滞在したくなる楽しい空間造りに特徴がある。通販サイト「青山ガーデン(http://www.aoyama-g.co.jp/)」や同社発行のガーデニング専門誌「BISES」との連動を強化していく考え。
Gardener's Japan:和歌山県海南市南赤坂3-3 TEL:073-482-3333 FAX:073-482-3332
|
2015年1月期第3四半期決算 |
前年同期比1.1%の増収、同30.2%の経常減益
売上高は前年同期比1.1%増の144億7百万円。プロユース部門では、昨年より本格的に参入し積極的に投資してきた、エクステリア市場向け商品の販売が順調に推移した。そのなかでもアルミ製人工木「エバーアートウッド」を用いた「アートポート」シリーズや「アートフェンス」シリーズの販売が好調に推移した。また、これらを構成する部材である「エバーアートウッド」がガーデンエクステリアで使用されるほか、一部のアイテムにおいて変色や剥がれに対する5年保証制度により建材としても使用されることから販売が好調に推移した。非住宅分野向けに立ち上げた景観建材事業部の販売も微増ではあるが伸びている。さらに、夜の庭を演出する「光」について、同社認定制度である「エクステリア&ガーデンライティングマイスター制度」の認定者の拡大を図り、ローボルト(12ボルト)LEDライトならびに100ボルトLEDライト等の新アイテムを市場に投入した。その結果、照明機器の販売が堅調に推移した。ホームユース部門では、8月以降は気候の回復により日除け商品の売上が伸び、季節商品となるイルミネーションライティング関連の商品が順調に売上を伸ばした結果、増収となった。海外展開では中国およびイギリスの販売子会社が順調に推移、中国製造子会社において品質基準の強化や在庫管理機能とデリバリー体制の構築を図ったことにより増収となった。利益面においては、為替の影響等により売上総利益率が41.6%から40.9%に縮小した。また、今後の売上拡大を目的とした先行投資となる生産設備の導入等による営業費用の増加もあり営業利益は前年同期比36.3%減の6億88百万円、経常利益は同30.2%減の7億42百万円、純利益は同34.2%減の4億17百万円、となった。 流動資産は前期末比18億50百万円増加し、117億69百万円。プロユース部門の売上増加に伴い、受取手形及び売掛金(売上債権)が同9億47百万円増の43億24百万円となった。また、販売に向けた在庫保管によりたな卸資産が同7億35百万円増の43億29百万円となった。 固定資産は前期末比3億10百万円増の53億6百万円。設備投資により機械装置及び運搬具が同15百万円増の1億64百万円となった。 流動負債は前期末比27億7百万円増加し、78億58百万円。販売に向けての商品調達が先行して行われることから支払手形及び買掛金(仕入債務)が同12億6百万円増の35億53百万円となった。また、前年度において取引銀行3行とシンジケーション方式によるコミットメントライン契約を締結し、運転資金を長期借入金から短期借入金に移行させたことにより短期借入金が同13億5百万円増の21億19百万円となった。 固定負債は前期末比7億62百万円減少し、17億21百万円。運転資金を長期借入金から短期借入金に移行させたことにより、長期借入金が同7億54百万円減の15億69百万円となった。 純資産は前期末比2億16百万円増加し、74億94百万円。その他の包括利益累計額が増加した。 15/1期上期末の自己資本比率は前期末比8.1ポイント減少し40.2%となった。 |
2015年1月期業績予想 |
0.3%の増収、同27.1%の経常減益予想
通期予想は売上高が前期比0.3%増の181億30百万円、経常利益は同27.1%減の7億10百万円と11月に業績予想を修正した。売上高194億90百万円、経常利益11億94百万円からの下方修正となった。売上高はプロユース部門においては順調に推移したが、ホームユース部門においては、消費税率引き上げ後の市場の低迷に加え、春の立ち上がりが遅れたことによるガーデン用品の売上の伸び悩み、また梅雨の期間が長引くなどの異常気象により日除け商品の売上が大きく減少したことから、売上が当初計画を下回る見通し。利益面においては製造原価が圧縮できたものの為替が円安に振れたことによる売上総利益率の減少ならびに今後の売上拡大を目的とした先行投資となる生産設備の導入や営業拠点強化、経営の多角化への対応・業務効率の改善を目的とした基幹システムの導入等による営業費用の増加および業績不振の子会社の清算及び整理を進めたことによる費用の増加により、前回予想値より利益が減少する見通し。来期に向けエクステリア市場向け新商品の投入、カタログギフト等新市場への参入、生産設備、営業拠点および基幹システム導入など先行投資による投資効果の実現などにより、さらなる売上拡大、利益向上に向け、邁進する。 配当は修正なく、1株当たり17円の期末配当を予定している。 |
|
本レポートは情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。また、本レポートに記載されている情報及び見解は当社が公表されたデータに基づいて作成したものです。本レポートに掲載された情報は、当社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その正確性・完全性を全面的に保証するものではありません。当該情報や見解の正確性、完全性もしくは妥当性についても保証するものではなく、また責任を負うものではありません。 本レポートに関する一切の権利は(株)インベストメントブリッジにあり、本レポートの内容等につきましては今後予告無く変更される場合があります。 投資にあたっての決定は、ご自身の判断でなされますようお願い申しあげます。 Copyright(C) 2024 Investment Bridge Co.,Ltd. All Rights Reserved. |