ブリッジレポート:(7839)SHOEI vol.37
(7839:東証2部) SHOEI |
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企業名 |
株式会社SHOEI |
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会長 |
山田 勝 |
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社長 |
安河内 曠文 |
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所在地 |
東京都台東区上野5-8-5 |
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決算期 |
9月 末日 |
業種 |
その他製品(製造業) |
項目決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
2013年9月 | 11,158 | 1,340 | 1,299 | 799 |
2012年9月 | 8,606 | 97 | 143 | 65 |
2011年9月 | 9,047 | 395 | 371 | 217 |
2010年9月 | 10,078 | 898 | 978 | 638 |
2009年9月 | 10,300 | 1,047 | 1,335 | 837 |
2008年9月 | 14,995 | 3,608 | 3,532 | 2,214 |
2007年9月 | 13,586 | 2,942 | 2,751 | 1,630 |
2006年9月 | 11,796 | 2,310 | 2,117 | 1,248 |
2005年9月 | 10,661 | 1,581 | 1,510 | 890 |
2004年9月 | 9,725 | 1,364 | 1,282 | 732 |
2003年9月 | 9,575 | 757 | 703 | 381 |
2002年9月 | 8,700 | 379 | 190 | 85 |
2001年9月 | 9,088 | 694 | 592 | 359 |
株式情報(4/3現在データ) |
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高品質・高付加価値の「プレミアヘルメット」が世界の有力ライダーから高い評価を受けているヘルメット・メーカー SHOEI のブースを訪ねてみました。 「東京モーターサイクルショー」は、オートバイ産業の振興と文化の育成・普及を目的に1971年(昭和46年)に第1回が開催された。「第30回大阪モーターサイクルショー2014」と連動している(3月21~23日)。
【113万人を集め、盛況のうちに終了】
※会場写真は(株)インベストメントブリッジ撮影
【「プレミアヘルメット」のSHOEIブース】
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2014年のシーズンに向け「Z-7」を投入 |
左から「GT-Air」 「J-Cruise」 「NEOTEC」
2014年のバイクシーズンに向け、Zシリーズの新製品「Z-7」を投入
2013年のバイクシーズンを前に投入された「GT-Air」がツーリング(長時間走行)向けを意識しているのに対して、2014年の新製品「Z-7」は軽量コンパクトを重視してスポーツライディングを意識。「NXR」ブランドで3月に一足早く販売を開始した欧州では、立ち上がりが予想以上に好調と言う(人気製品「XR-1100」の後継製品として、1月に出荷を開始した)。
同社の従来モデル「Z-6」との比較で、DRAG(抗力、後ろに押し付けられる力)を5%、LIFT(揚力、浮き上がろうとする力)を1%、それぞれ軽減した(同社の大型風洞実験施設にて測定した参考値比較)。
(同社Webサイトより)
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トップシェアを支えるモノづくりのこだわり |
空力特性と静粛性
ヘルメットの空力性能の良し悪しは、高速走行時のライダーの首への負担に直接影響する。このため、同社は風による負担軽減を念頭に、大型風洞実験設備で繰り返し検証を重ね、より確実で実践的なエアロフォルムの形造に取り組んでいる(試作モデルを直接加工しながら数値を取り、時間をかけて少しずつディティールを変えて空力性能を変化させていく)。また、風除けの「シールド」についても細かい配慮がなされている。「曇り止め」機能をつける場合、通常、「シールド」の内側に「曇り止め」の特殊シートを装着するため二重構造になり、ヘルメットに引っかかってしまう。しかし、同社製品はバネによってバイザーが自動的に前面に持ち上げられる構造になっているため開閉がスムーズだ。 ファッション性と安全性
複雑な形状はファッション性が高いが、安全性を維持しながらこうした形状にするのは難しい。しかし、同社製品は複雑な形状でも全体の強度が均一になるよう成形されている(こうした安全技術は、年間3,000回以上実施されるヘルメットの衝撃吸収試験を経て蓄積されたものだ)。尚、同社製品には、「GT-Air」等のようにインナーサンバイザーを搭載した製品があるが、サンバイザーは日本のサングラスメーカー山本光学(株)の「スワンズ(SWANS)」を採用している。「スワンズ」は、スポーツサングラスとして高いブランド力を有し、ゴルファーやマラソンランナー等に人気が高く、わずかなひずみもないため、長時間被っても目が疲れない。 比べてみると
技術的な優位性は説明されてもイメージが浮かび難いが、実際に見比べてみるとよくわかる。 |
14/9期業績 |
国内外でプレミアムヘルメットの販売が伸長。円高修正もあり、経常利益が12倍強に拡大
海外市場が前年同期比69.6%増と伸長。欧米の二輪車市場はドイツ、イギリス、北米が底を打った程度で、南欧市場は低迷が続いているが、顧客満足度を追求し差別化に成功した新製品の寄与でプレミアムヘルメットのシェアが上昇している。官需用ヘルメットの減少で前年同期並みの売上にとどまった国内も、二輪車市場の回復継続と新製品効果でプレミアムヘルメットの販売が伸びた。利益面では、売上高の増加と円高修正効果に加え、好調なヘルメット販売に伴う工場稼働率の上昇(二輪車ヘルメットの生産数量が前年同期比18.1%増加)もあり、売上総利益が9億85百万円と同86.1%増加。変動費を中心にした販管費の増加を吸収して営業利益が3億95百万円と同8.7倍に拡大した(前年同期は45百万円)。 上方修正された上期予想は前年同期比35.6%の増収、同182.4%の経常増益
プレミアムヘルメットは日本や欧州の好調に加え、前期は円高修正に頼るところが大きかった米国市場も数量ベースで回復基調にある。欧州では、ドイツでの受注が1月・2月の2か月間で前年同期比1.5倍に拡大した他、イギリスや新モデルが牽引役となっているフランスでの売上も増えている。また、リーマン・ショック後の落ち込みが特に大きかったスペイン(二輪車販売が、それまでの1/3に減少)が回復基調にあり、イタリアにも底打ち感が出てきた。欧州の二輪車販売はようやく底打ちした状態で、ヘルメット販売に追い風が吹いている訳ではないのだが、シェアが上昇している。長らく続いた不況で現地のヘルメット・メーカーは疲弊し、開発力と安定した財務基盤を有する同社優位の展開が続いているようだ。
下期も特段の不安はないが、通期予想はひとまず据置
足元も好調が続いており、先行きに特段の不安はないが、下期については精査する必要があるため通期の業績予想を据え置いた。配当は1株当たり16円増配の期末45円を予定している。
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