ブリッジレポート:(6050)イー・ガーディアン vol.11
(6050:東証マザーズ) イー・ガーディアン |
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企業名 |
イー・ガーディアン株式会社 |
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社長 |
高谷 康久 |
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所在地 |
東京都港区麻布十番1-2-3 |
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決算期 |
9月 末日 |
業種 |
サービス業 |
項目決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
2013年9月 | 2,487 | 188 | 228 | 129 |
2012年9月 | 2,232 | 83 | 110 | 51 |
2011年9月 | 1,907 | 176 | 161 | 88 |
2010年9月 | 1,340 | 204 | 212 | 119 |
2009年9月 | 858 | 123 | 123 | 116 |
2008年9月 | 461 | 0 | 0 | -5 |
2007年9月 | 362 | 15 | 15 | -6 |
2006年9月 | 606 | -9 | -17 | 0 |
2005年9月 | 684 | 6 | 3 | -133 |
2005年3月 | 1,425 | 79 | 77 | 43 |
株式情報(11/27現在データ) |
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今回のポイント |
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会社概要 |
【業務区分】
事業は、ソーシャルサポート、ゲームサポート、アド・プロセスの3業務に区分され、いずれも件数に応じた課金体系を採用しており(一部サービスを除く)、高品質なサービスをリーズナブルな価格で提供。投稿監視システム「E-Trident」によるサービスに加え、サイト運用等の提案能力にも優れるイー・ガーディアン(株)とローコストオペレーションを強みとし低単価案件の収益化能力に優れる子会社イーオペ(株)で役割分担がなされている。
【成長戦略】
(1)監視業務のシステム化と顧客のソーシャルメディア運用支援
監視業務は「目視」と「システム」が一体となって進められるが、同社はシステムを強化する事で業務の効率化と付加価値向上に取組んでおり、現在の監視業務は投稿監視システム「E-Trident」をベースにサービスが提供されている。また、監視業務のシステム化で培ったシステム開発力を活かし、顧客のソーシャルメディア運用を支援するツールである「ソーシャルダッシュボード+」を開発し、13/9期に提供を開始した。「システム」のみの提供等にも柔軟に対応する事で多様なニーズを取り込んでいく考え。
投稿監視システム「E-Trident」
投稿監視システム「E-Trident」は、これまでに蓄積してきた技術やノウハウを詰め込んだ投稿監視を効率的に行うためのツール。マンパワーに頼らない効率的な監視が可能で、ベイジアンフィルタ技術を採用しているため、利用し続ける事で監視精度が向上する(対象となるデータを自動的に解析・学習・分類し監視精度を自ら向上させる事ができる)。また、分析やレポーティング機能を有する上、柔軟なワークフロー・エンジンを搭載しているため顧客毎のカスタマイズも可能。これまで顧客毎に個別のシステムを構築していたが、今後は汎用性の高い「E-Trident」に集約し、必要に応じてカスタマイズしていく考え。更に、多言語対応も可能なため、より大きなマーケットの開拓に向け海外展開の準備も進めている。
ソーシャルメディアの運用支援ツール「ソーシャルダッシュボード+」
12年11月にGoogleオフィシャルパートナーとして「ソーシャルダッシュボード+」を、「Google+(ページ)」を運営する企業向けにリリースした。「ソーシャルダッシュボード+」は、Googleが提供するソーシャルネットワークサービス(SNS)であるGoogle+(ページ)の運用を総合的に支援するツールとしてリリースされ、現在では「Google+」だけでなく「Facebook」や「Twitter」といったソーシャルメディア全般に対応している。投稿管理、ユーザーのコメント分類・監視、更にはレポーティングといった機能を有し、Google+ページをはじめとしたソーシャルメディアの運用効率と運用効果を高める事が可能だ。
(2)海外展開
13年3月にマスターピース・グループ(株)と海外でのソーシャルメディア運用代行サービスで提携した。マスターピース・グループ(株)は、国内(6拠点)、中国(5拠点)、タイ・(バンコク)、及びフィリピン(マニラ)にコンタクトセンターを展開し、それぞれの地域で、通信販売の受付や事務手続き、クレーム対応等のカスタマーサポートサービスを提供している。今回の提携を機に、イー・ガーディアン(株)がマスターピース・グループ(株)を通じて、中国や東南アジアに進出した日本系企業に対して「E-Trident」や「ソーシャルダッシュボード+」を提供し、マスターピース・グループ(株)がサポート・サービスを提供していく。特に中国では、中国版Twitterと呼ばれ、中国国内において急成長中のソーシャルメディア「新浪微博(Sina Weibo)」やソーシャルゲームの中国語対応で需要が増加していると言う。尚、「新浪微博(Sina Weibo)」は、ANA、シャープ、ユニクロ、資生堂、花王等の大手日本企業に加え、地方自治体も公式アカウントを開設している。 |
2013年9月期決算 |
前期比11.4%の増収、同126.0%の営業増益
売上高は前期比11.4%増の24億87百万円。一部大口顧客向けの売上が減少したものの、ソーシャルサポートが堅調に推移する中、ゲームサポートが大きく伸びた他、アド・プロセスも高い伸びを示した。営業利益は1億88百万円と同2.2倍に拡大。売上の増加に加え、宮崎センターの稼働が本格化し労務費抑制効果が顕在化してきたため原価率が73.2%と4.8ポイント改善。システム投資や海外展開等による販管費の増加を吸収した。補助金収入の増加(26百万円→37百万円)で営業外損益が、固定資産除却損や事務所閉鎖損等がなくなり特別損益が、それぞれ改善した。 監視体制の再編
第4四半期に東京センターの業務の一部を宮崎センターへ移管したため、13年10月に東京センターの業務を縮小した。引き続き状況を見ながら宮崎センターへの業務移管を進めていく考え。
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2014年9月期業績予想 |
前期比0.5%の増収、同3.7%の営業増益
売上高は前期比0.5%増の25億円。一部の大口顧客向けの売上が前期の3億60百万円から66百万円に減少する事が響くが、既存顧客の深耕と新規顧客の開拓に加え、システム商材の販売により、一部の大口顧客を除く売上は前期の21億28百万円から24億34百万円へ増加する見込み。
(2)14/9期の取り組み
業務提携による需要の取り込みとシステム戦略に取り組んでいく考えで、前者については、10月に株式会社リボルバー(東京都港区)と11月にグランドデザイン&カンパニー株式会社(東京都渋谷区)と、それぞれ提携。後者については、同じく11月にシックスアパート株式会社(東京都港区)が提供するパブリッシングプラットフォーム「MovableType」のプラグイン「E-Trident Link for Movable Type」をリリースした。また、(株)リボルバー及びグランドデザイン&カンパニー(株)については資本参加も行なった。
業務提携による需要の取り込み
株式会社リボルバーとの業務提携
この提携はイー・ガーディアン(株)の運用オペレーションを(株)リボルバーのサービス利用者に提供するもので、(株)リボルバーが提供するプライベートソーシャルネットワークサービス「Revolver」を活用してコミュニティ運営を行なっている「芸能人」、「政治家等の著名人」、或いは「消費者向けの商品を提供する法人」等のコミュニティ運営をサポートしていく。具体的には、コミュニティ監視とカスタマーサポートをRevolver公式パックとして販売する他、プラットフォームである「Revolver」自体の審査・カスタマーサポートも手掛ける。尚、「Revolver」は、元AKB48の板野友美、倖田來未、土屋アンナ等の人気アーティストや、ラグジュアリーブランドのエミリオ・プッチ、人気バッグブランドのレスポートサックなどの企業に対して提供され、それぞれの専用のブランドとURLにてコミュニティ運営の基盤として活用されている。 グランドデザイン&カンパニー(GDC)株式会社との業務提携
この提携でイー・ガーディアン(株)はWeb投稿監視やCSサポート業務の経験と、24時間365日センターを6拠点保持しているリソースを活かし、O2Oマーケティング・ソリューション 「デジガチャ」の運営事務局やソーシャルメディア運用等の業務を代行する。「デジガチャ」は、グランドデザイン&カンパニー(株)と(株)タカラトミーエンタメディアが共同開発したO2O(Online to Offline)を中心とするデジタルマーケティングのソリューション。リアルガチャのノウハウをデジタル化する事で、ユーザーとのエンゲージメントを高めながら、認知促進、サンプリング、来店促進、ソーシャルメディアマーケティング、店頭販促、イベント集客等の効力を高める。 システム戦略
E-Tridentやソーシャルダッシュボード+をベースとしたシステム商材の多角化の一環として、シックスアパート(株)が提供するパブリッシングプラットフォーム「MovableType」のコメント監視プラグイン「E-Trident Link for Movable Type」をリリースした。「MovableType」とは、ブログだけではなく、ウェブサイト単位でのウェブページや、ファイルの管理、更新履歴の保存などCMS(コンテンツ管理システム)としての基盤を進化させたパブリッシングプラットフォームで、ソフトバンク・テクノロジー(株)等を通じて販売している。「E-Trident Link for Movable Type」は、「MovableType」と「E-Trident」を接続し、投稿監視の専用システムを利用する事で効率的かつ見落としのない監視運用を実現する。 |
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