ブリッジレポート:(2468)フュートレック vol.26
(2468:東証マザーズ) フュートレック |
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企業名 |
株式会社フュートレック |
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社長 |
藤木 英幸 |
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所在地 |
大阪市淀川区西中島 6-1-1 |
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決算期 |
3月 末日 |
業種 |
サービス業 |
項目決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
2013年3月 | 3,165 | 896 | 901 | 491 |
2012年3月 | 2,562 | 501 | 502 | 261 |
2011年3月 | 2,085 | 482 | 485 | 284 |
2010年3月 | 1,996 | 530 | 540 | 315 |
2009年3月 | 1,777 | 404 | 415 | 221 |
2008年3月 | 1,598 | 264 | 277 | 159 |
2007年3月 | 1,253 | 249 | 256 | 162 |
2006年3月 | 1,443 | 173 | 165 | 99 |
2005年3月 | 1,059 | 69 | 79 | 33 |
2004年3月 | 907 | 9 | 6 | -1 |
2003年3月 | 736 | 12 | 12 | 3 |
2002年3月 | 435 | 17 | 34 | 29 |
株式情報(11/22現在データ) |
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今回のポイント |
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会社概要 |
グループは、同社の他、音声認識コア技術の開発を担う(株)ATR-Trek、CRMソリューションやシステムソリューションを手掛けるイズ(株)、及びiPhoneを中心にしたスマートフォンやタブレット向けアプリ開発の(株)スーパーワンの連結子会社3社。NTTドコモが発行済株式の約6%を保有し、13/3期はNTTドコモ向けの売上高が全体の64.2%を占めた。 【事業内容】
事業は、ライセンス事業とライセンス以外の事業に分かれ、14/3期第2四半期の売上構成比は前者が87.6%、後者が12.4%。また、前者は、音声認識・UIソリューション事業分野(同60.7%)、音源事業分野(同11.3%)、CRMソリューション事業分野(同15.6%)に分かれ、後者は基盤事業分野(同4.0%)及びカード事業分野(同8.4%)に分かれる。各事業の概要は次の通り。
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2014年3月期第2四半期決算 |
前年同期比60.8%の減収、141百万円の経常損失(前年同期は7億82百万円の利益)
前期に発生した「しゃべってコンシェル」関連のカスタマイズ業務による反動が大きいうえ、開発案件が一部下半期に延伸したことにより、売上高が損益分岐点を下回った。尚、NTTドコモの2012冬モデルのスマートフォンからプリインストールされている「しゃべってコンシェル」アプリは音声認識技術を用いたアプリだが、同社はこのアプリ向けに音声認識関連のミドルウェアライブラリを提供しており、前年同期はこれに伴うカスタマイズ収入が大きく寄与した。今期はその反動が大きいほか、携帯電話市場における国内出荷台数が(スマートフォンを合わせて)前年比でマイナスとなっており、ロイヤルティが減少している。同社が注力している携帯電話業界から他の業界への事業拡大による成果はあったものの、上記関連のカスタマイズ業務にかかる収入とランニングロイヤルティの落ち込みをカバーできなかった。 ライセンス(音声認識・UIソリューション事業分野、音源事業分野、CRMソリューション事業分野)
売上高は前年同期比63.6%減の6億72百万円。このうち音声認識・UIソリューション事業分野の売上高は同69.9%減の4億65百万円。前年の(株)NTTドコモ向けの「しゃべってコンシェル」関連のカスタマイズ業務による収入の減収およびロイヤルティ収入の減少が大きく影響した。フィーチャーフォン(従来型携帯電話)の市場縮小により、(株)NTTドコモとの音源IPライセンス契約に基づくロイヤルティ収入が減少し、音源事業分野の売上高は同14.3%減の86百万円。受託開発の売上が減少したことで、CRMソリューション事業分野の売上高は119百万円と同39.3%減少した。
ライセンス以外(基盤事業分野、カード事業分野)
売上高は前年同期比14.0%減の95百万円。基盤事業分野では、カスタマイズ業務による収入の減少で売上高が30百万円と同37.3%減少した。カード事業分野においては、英語リスニング模擬試験用メモリーカードの書込みによる収入が増加し、売上高が64百万円と同4.3%増加した。
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2014年3月期業績予想 |
前期比18.8%の減収、同43.4%の経常減益
前期に大きく売上が計上された「しゃべってコンシェル」関連のカスタマイズ業務に代わる売上は当期には見込めず音声認識・UIソリューション事業分野の売上が減少。フィーチャーフォンの減少で音源事業分野等の売上も減収が続く見込み(機種によるが、フィーチャーフォンには音声認識・音声対話技術も供給している)。営業利益は前期比44.2%減の5億円と、比較的大きな落ち込みとなる。ただ、下半期には上半期からの延伸案件の売上に加えて、徐々に非携帯電話業界向けの案件が寄与する見込み。配当は1株当たり10.5円の期末配当を予定している。
フュートレック製品の他業界へのひろがり
2014年3月期の最重点課題として、音声認識事業の他業界への進出を掲げている。音声認識を使った製品は年々増加しており、家電、医療、車・カーナビ業界等において、音声認識採用の取り組みが急激に進んでいる。業務日報ソリューションがアドバンスクリエイトで採用された(2013年8月27日)のをはじめとして、カーナビ市場においてはパイオニアの市販ナビに採用(2013年5月8日)、家電市場においても、パナソニック製エアコンの操作用アプリに採用された(2013年6月19日)。
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