ブリッジレポート:(7590)タカショー vol.25
(7590:JASDAQ) タカショー |
|
||||||||
|
企業名 |
株式会社タカショー |
||
社長 |
高岡 伸夫 |
||
所在地 |
和歌山県海南市南赤坂20-1 |
||
決算期 |
1月 |
業種 |
卸売業(商業) |
項目決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
2012年1月 | 14,969 | 708 | 690 | 315 |
2011年1月 | 13,019 | 687 | 657 | 339 |
2010年1月 | 12,756 | 580 | 584 | 296 |
2009年1月 | 13,118 | 440 | 393 | 246 |
2008年1月 | 13,437 | 597 | 474 | 289 |
2007年1月 | 12,420 | 424 | 414 | 183 |
2006年1月 | 11,112 | 528 | 541 | 305 |
2005年1月 | 10,895 | 528 | 498 | 270 |
2004年1月 | 10,153 | 466 | 346 | 213 |
2003年1月 | 10,057 | 360 | 257 | 162 |
2002年1月 | 9,457 | -17 | -83 | -89 |
2001年1月 | 9,045 | 523 | 467 | 177 |
2000年1月 | 8,535 | 580 | 575 | 258 |
株式情報(3/15現在データ) |
|
|
今回のポイント |
|
会社概要 |
製造は国内及び中国、販売は国内のみならず、欧州、アジア、オセアニアへも展開。商品の企画から製造、販売までを一貫して手掛けるグループ力を強みとし、日本においても確立した市場となりつつある「ガーデニング市場」のリーディングカンパニーとして期待されている。 営業部門は、販売ルート別に設計・施工が必要なハウスメーカーや工務店向け「プロユース」、ホームセンターへの卸売を中心にした一般消費者向け「ホームユース」、「e-コマース・通信販売」、「輸出」に分かれる。個別ベースの売上構成比は、それぞれ47.3%、46.1%、2.8%、3.8%(13/1期実績)。 「プロユース」では、プロユーザー向けのカタログ「PROEX(プロエクス)」を業界最大の約25万冊印刷し、造園業者、設計士、エクステリア施工店、商業施設等にダイレクトメールで配布している。カタログには商品を使った庭園イメージの写真が掲載されており、この写真を見ながら実際に施工する場所と庭園の簡単な図面を書いてファックスもしくはWebで発注すると、CAD(コンピュータによる設計支援システム)、CG(コンピュータ映像)を駆使した完成予想図と共に見積書を当日中に返送し、正式な注文があれば商品を短納期する仕組み作りが確立している。 |
事業戦略 |
トータル化ビジネスでは、既に、カーポート、ゲート、フェンス等、市場規模4,000億円~4,500億円と言われているエクステリア市場に参入した他、壁面緑化や建築外装でも新商品を投入しており、「ガーデン」にかかる国際ビジネス、アジア・中国ビジネス、国内ビジネス、環境・エコビジネス、小売ビジネス、ネットビジネス等すべてを国内外のクループネットワークでつなぎ、利益を確保しながら積極的に投資していく考え。 近代化ビジネスでは、成長分野である「景観建材」(非住宅向け販売)と「スマートリビングガーデン」に注力していく。調査によると、民間の非住宅建設投資は12年度が前年度比3.9%増の12兆3,700億円、13年度が同4.6%増の12兆9,400億円。高齢化対応、防災安全、情報化対応、省エネ省力化、快適性向上、イメージ向上、空間の有効活用等の観点から景観建材に対するニーズが高まっており、中でも商業施設において、集客、企業イメージの向上、テナント確保等の面から注目されている。国土交通省の不燃認定を取得しており、建築構造材として使用できる事が同社商品の強みであり、代理店を通じて、エバーアートウッド、ポーチシリーズ、エバースクリーン等を中心に販売を強化していく考え。また、「スマートハウス」に力を入れているハウスメーカーのとの提携の中で、「庭からできる省エネ・節電」と銘打って「スマートリビングガーデン」を提唱している。「スマートリビングガーデン」では、庭の緑化やグリーンカーテン等、昔からの知恵をうまく取り込んだ生活を基板としつつ、ソーラーパネルやソーラーライト等の利用により更に省エネ機能を高める。 |
2013年1月期決算 |
前期比11.9%の増収、同38.5%の経常増益
売上高は前期比11.9%増の167億51百万円。新製品の寄与や大手ハウスメーカーとの取り組みの軌道化でプロユースの売上が71億88百万円と同15.7%増加した他、ホームユースも環境に優しい暑さ対策としてシェードやよしず等の日除け商品や木製品が堅調に推移。子会社では、(株)タカショーを通さず日本国内の販売先と直接取引を行う江西高秀(中国)、国内製造の中心を担うガーデンクリエイト(株)、新潟支店開設がドライバーとなったトーコー資材(株)、サイン・LED照明の製造・販売を手掛ける(株)タカショーデジテック及びデジライト販売(株)等の売上が増加した。
最高益更新を踏まえて、配当を1株当たり期末15円と1円増配した。 プロユース部門
大手ハウスメーカー向けの拡大に加え、「エバーアートウッド」を使用したカーポート「アートポート」や壁面を緑化する「アートキャンパス」といった新商品の投入効果もあり、家と庭をつなぐ空間となる「ポーチガーデン」シリーズの販売が増加し、この部材として使用される「エバーアートウッド」の売上も増加。景観・建材を扱う非住宅部門の売上も増加した。
ホームユース部門
前期に震災特需があったソーラーライトの売上が減少したものの、節電意識の高まりを背景に暑さ対策としてシェードやよしず等の日除け商品や木製品が堅調に推移した。
主な商材の売上高
|
2014年1月期業績予想 |
前期比9.6%の増収、同26.3%の経常増益予想
売上高は前期比9.6%増の183億62百万円。国内では、利益重視で対応を進めるホームユースが小幅な売上の増加にとどまるものの、大手ハウスメーカー6社との取り組みが加速し、ガーデン・エクステリア関連商品を中心にプロユースが伸びる。一方、海外では、中国工場で生産された商材の、北米、欧州、アジア、オセアニア地域での直接販売を強化する。利益面では、増収効果に加え、タカショーヨーロッパやタカショーオーストレイジアでの損益改善も見込まれ、営業利益が12億54百万円と同42.3%増加する見込み。経常利益が同26.3%の増加にとどまるのは、為替差益を見込んでいないためだ。 配当は1株当たり4円増配の期末19円を予定している。 |
|
本レポートは情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。また、本レポートに記載されている情報及び見解は当社が公表されたデータに基づいて作成したものです。本レポートに掲載された情報は、当社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その正確性・完全性を全面的に保証するものではありません。当該情報や見解の正確性、完全性もしくは妥当性についても保証するものではなく、また責任を負うものではありません。 本レポートに関する一切の権利は(株)インベストメントブリッジにあり、本レポートの内容等につきましては今後予告無く変更される場合があります。 投資にあたっての決定は、ご自身の判断でなされますようお願い申しあげます。 Copyright(C) 2024 Investment Bridge Co.,Ltd. All Rights Reserved. |