ブリッジレポート:(4767)テー・オー・ダブリュー vol.32
(4767:東証1部) テー・オー・ダブリュー |
|
||||||||
|
企業名 |
株式会社テー・オー・ダブリュー |
||
会長兼CEO |
川村 治 |
||
社長兼COO |
江草 康二 |
||
所在地 |
東京都港区虎ノ門 4-3-13 神谷町セントラルプレイス |
||
決算期 |
6月 |
業種 |
サービス業 |
項目決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
2012年6月 | 14,033 | 1,112 | 1,126 | 597 |
2011年6月 | 10,570 | 378 | 377 | 131 |
2010年6月 | 12,575 | 671 | 670 | 357 |
2009年6月 | 14,210 | 1,401 | 1,392 | 876 |
2008年6月 | 14,397 | 1,362 | 1,343 | 729 |
2007年6月 | 13,070 | 1,051 | 1,041 | 551 |
2006年6月 | 12,341 | 781 | 784 | 423 |
2005年6月 | 10,705 | 771 | 782 | 465 |
2004年6月 | 9,638 | 781 | 765 | 466 |
2003年6月 | 9,441 | 1,103 | 1,073 | 537 |
2002年6月 | 8,600 | 940 | 920 | 462 |
2001年6月 | 7,555 | 756 | 730 | 371 |
2000年6月 | 5,995 | 556 | 537 | 238 |
株式情報(2/20現在データ) |
|
|
今回のポイント |
|
会社概要 |
|
2013年6月期上期決算 |
前年同期比1.2%の減収、同9.4%の経常減益
売上高は前年同期比1.2%減の67億49百万円。広告業界は、震災の反動もあった4-6月が前年同期比で堅調に推移したものの、夏以降、広告需要に減速感が見え始めた。同社グループの事業領域であるプロモーション領域も同様の傾向が見られたが、同社においては、活発なコミュニケーション活動が続く飲料・食品メーカー、スマートフォンが普及期を迎えている携帯キャリア、更にはエコカー補助金終了に向け活動を活性化した自動車メーカー等のプロモーション・広報案件の取り込みが進展。前年同期の震災関連案件や東京モーターショーの反動をほぼ吸収した。
(2)上期決算の傾向と課題
受注案件数は前年同期比7件減の708件。前年同期は節電を含めた震災関連や東京モーターショーといった大型案件があったが、この上期は大型案件が少なく、1億円以上の案件受注が4件と前年同期に比べて3件減少。1,000万円以下の案件も減少(549件→539件)したが、提案営業の成果もあり2,000万円~5,000万円の案件取り込みが進んだ(受注件数:59件→68件)。一方、引合形態別では、提案案件が前年同期の119件(9億39百万円)から139件(9億24百万円)に増加したものの、競合案件(85件→72件)や指定案件(511件→497件)が減少。もっとも、指定案件数は減少したものの高水準を維持しており、従来、100件程度あった競合案件の減少が目に付いた。また、この上期は865件(前年同期1,063件)の提案を行い、278件(同337件)の受注を得た。この結果、勝率は前年同期を若干下回ったものの、32.1%と高水準を維持した(前年同期31.7%)。 大型の競合案件への積極的な参加と提案営業の一層の強化(提案件数の増加)が売上増に向けた課題となっている。 (3)財政状態及びキャッシュ・フロー(CF)
|
2013年6月期業績予想 |
通期業績予想に変更はなく、前年同期比9.2%の減収、同15.9%の経常減益
上期業績が期初予想を上回ったものの、上期末の受注残(A/B/松の合計、下表参照)が前期末(49億55百万円)及び前年同期末の実績を下回る中、夏以降に顕在化した広告需要の減速が続いている事を踏まえて通期の業績予想に変更はなかった。新規の需要掘り起こし(質の良い竹/梅の獲得)と竹/梅案件の刈り取り(竹/梅のAB松への引き上げ)とにより通期業績予想の達成を目指している。配当は1株当たり年28円を予定(上期末14円、下期末14円)。
(2)今後の対策
リソースの強化により企画力・営業力・制作力の向上を図ると共に、差別化に向けTOWオリジナル商品(コンテンツ・メディア等)の開発に取組んでいく。
①リソースの強化
専門領域からの中途採用と人材育成を並行して進めており、前者においては、昨夏以降、中国出身でバイリンガルな若手社員を1名採用した(2人目)。また、今春10名の新卒採用を予定しており、11名の内定者を確保した。一方、後者においては、53名を対象に「チームビルディング」と「提案営業」をテーマにした外部講師によるゲーミフィケイション型の研修を実施した他、若手の制作基礎力の強化を念頭に“TOW版トータルプロモーション手引書”を作成し、研修と試験を実施した。 ②TOWオリジナル商品(コンテンツ・メディア等)開発
イベント演出・映像制作等を手掛ける子会社(株)ソイルが商品開発プロジェクトをスタートさせており、第一弾となるタブレットPCを活用した移動式媒体「デジ・サンド」の開発を完了した。「デジ・サンド」は、同期連動により2台以上のタブレットでインタラクティブなアクションが可能で、また、内蔵バッテリで駆動するため場所を選ばない(集客アップ等を目的に街中を練り歩く事も可能)。また、QRコード表示によるスマートフォンアプリへの展開やスマートフォン操作による外部からのコントロールが可能な上、ワイヤレス・ネットワークを介して街頭ビジョンや常設モニターと連動させる事もできる。今後、「デジ・サンド」に続くオリジナル商品を年間数本ペースで開発していく計画。
「タブレットPCを活用した移動式媒体「デジ・サンド」
|
|
本レポートは情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。また、本レポートに記載されている情報及び見解は当社が公表されたデータに基づいて作成したものです。本レポートに掲載された情報は、当社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その正確性・完全性を全面的に保証するものではありません。当該情報や見解の正確性、完全性もしくは妥当性についても保証するものではなく、また責任を負うものではありません。 本レポートに関する一切の権利は(株)インベストメントブリッジにあり、本レポートの内容等につきましては今後予告無く変更される場合があります。 投資にあたっての決定は、ご自身の判断でなされますようお願い申しあげます。 Copyright(C) 2024 Investment Bridge Co.,Ltd. All Rights Reserved. |