ブリッジレポート:(4709)インフォメーション・ディベロプメント vol.41
(4709:JASDAQ) インフォメーション・ディベロプメント |
|
||||||||
|
企業名 |
株式会社インフォメーション・ディベロプメント |
||
社長 |
舩越 真樹 |
||
所在地 |
東京都千代田区二番町 7-5 |
||
決算期 |
3月 |
業種 |
情報・通信 |
項目決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
2012年3月 | 16,137 | 629 | 659 | 365 |
2011年3月 | 16,450 | 839 | 892 | 447 |
2010年3月 | 17,263 | 850 | 864 | 155 |
2009年3月 | 18,458 | 1,057 | 1,109 | 563 |
2008年3月 | 18,032 | 1,200 | 1,191 | 594 |
2007年3月 | 14,692 | 1,024 | 1,024 | 550 |
2006年3月 | 13,028 | 851 | 845 | 430 |
2005年3月 | 11,378 | 550 | 557 | 119 |
2004年3月 | 11,203 | 625 | 628 | 203 |
2003年3月 | 11,668 | 598 | 591 | 274 |
2002年3月 | 11,081 | 548 | 546 | 272 |
2001年3月 | 9,738 | 756 | 735 | 242 |
2000年3月 | 8,468 | 640 | 586 | 320 |
株式情報(12/6現在データ) |
|
|
今回のポイント |
|
会社概要 |
【事業内容】
事業は、システム運営管理、ソフトウエア開発・保守、及びセキュリティ&コンサルティングを中心とするその他に分かれる。
システム運営管理 (12/3期売上構成比61.8%)
1,300名規模の技術者を擁する専門部隊が、ミドルウェアのカスタマイズからハードウエアの保守、24時間体制のオペレーションまで、トータルかつ高付加価値のアウトソーシングを実現している。
ソフトウエア開発・保守 (12/3期売上構成比32.5%)
「独立系SE集団」として、特定のマシン、OS、ツール、開発言語にとらわれず、顧客の開発ニーズに合わせたシステム構築をサポート。大型汎用機から携帯端末まで、金融、公共、サービス分野を中心に豊富な実績を誇る。
その他 (12/3期売上構成比5.7%)
セキュリティ&コンサルティングを中心に展開している。海外の大手ベンダーと提携し、各種セキュリティ製品の提供からコンサルティング、セキュリティ環境の構築・導入・運用・サポートまで一貫したサービスを提供している。
【IDグループ】
グループは、同社の他、システム運営管理を手掛ける(株)日本カルチャソフトサービス(出資比率100%。以下、CS)、日本ユニシス(株)との合弁会社(株)ソフトウエア・ディベロプメント(同80%、SD)、情報システム・コンサルティング等の(株)プライド(同54.4%)、中国でソフトウエア開発、システム運営管理等を手掛ける艾迪系統開発(武漢)有限公司(同100%、ID武漢)、シンガポールでソフトウエア開発、システム運営管理等を手掛けるINFORMATION DEVELOPMENT SINGAPORE PTE. LTD.(同100%、IDシンガポール)、及びアメリカで人材採用・育成、現地市場調査、情報収集等を手掛けるINFORMATION DEVELOPMENT AMERICA INC. (同100%、IDアメリカ)の連結子会社6社。
【市場動向と同社の強み】
(1)市場動向
(2)インフォメーション・ディベロプメントの強み
収益の安定性と優れた財務体質
景気変動の影響を受け難く、収益の安定したシステム運営管理が売上高の60%以上を占めている事が同社の強み。また、この結果としてCFが安定しており、財務体質も優れ、実質無借金経営を維持している(純有利子負債がゼロ)。一方、好況時にはソフトウエア開発・保守が伸び業績の拡大を牽引する。
nbsp;
優良な顧客資産
メガバンク、有力地銀、農林系金融機関、大手・生損保、ガス・電力、空運、更には大手生活用品メーカーやフイルムメーカー等の優良顧客を有する。また、日本IBM、日本ユニシス、NTTデータ、富士通といった大手SIerを戦略パートナーとする事業が売上の20%強を占めている事も収益安定に一役買っている。
【中期経営計画Breakthrough 200 !】
「Business Operations Outsourcing」、「iD-CLOUDの推進」、「グローバル展開」、及び「M&A・業務提携」に取り組む事でグループ経営の高度化を図る考え。具体的な取り組みと進捗状況は次の通り。
(1)Business Operations Outsourcing
一つの顧客に対し、ソフトウエア開発からシステム運営管理、BPOまで、複数のサービスを提供するBusiness Operations Outsourcingを推進する事で既存顧客の深耕と新規顧客の開拓を図る。尚、同社では、上記のトータルなITアウトソーシングサービスを「i-Bos24®」としてブランディングしていく考え。
(2)D-CLOUDの推進
クラウドコンピューティングの普及に伴い、今後、需要の増加が見込まれるプラットフォーム系開発業務において要員の育成を行い、顧客ニーズに広範かつ迅速に対応できる体制を構築する。また、クラウド関連サービスを提供する他社との提携にも柔軟に対応していく考え。尚、プラットフォーム系開発業務とは、ハードウエア、OS、ミドルウェアの機能を最適な手段で活用し、低コスト高信頼性のシステム稼働環境を設計・構築するサービス。
(3)グローバル展開とM&A・業務提携
100%子会社 艾迪系統開発(武漢)有限公司(ID武漢)は、武漢、上海、無錫、蘇州、及び東京を活動拠点とし、日本と中国において、ソフトウエア開発からシステム運営管理、BPOまでのトータルITサービスを展開している。また、米国(ニューヨーク)、英国(ロンドン)、シンガポールの各業務提携先との連携、子会社や支店の開設により、グローバルなITサポート体制の構築に積極的に取り組んでいる。さらに、M&A・業務提携に積極的に対応する事で、グローバル展開を進める日本企業に対し、ITに関する導入支援から運用・保守までのワンストップサービスをグローバルに提供していく考え。 IDアメリカは、グローバル化対応のための優秀な人材の確保・育成と、海外における顧客のニーズの把握や情報収集を進めると同時にSYSCOM社との連携を深めてサービス向上に努める。 IDロンドンは、現地日系企業の動向や周辺諸国における市場の調査、ならびにNewtonIT社との協業推進を目的としている。 |
2013年3月期上期決算 |
前年同期比1.7%の増収ながら、同60.3%の経常減益
売上高は前年同期比1.7%増の78億61百万円。国内受託データ入力業務から撤退した影響で売上全体の伸びが低くなったものの、提案活動の成果やオフショアを活用したサービスの寄与でソフトウエア開発事業が伸びた他、大手ITベンダーとのパートナーシップの強化や積極的な提案活動で主力のシステム運営管理事業も堅調に推移した。
(3)財政状態及びキャッシュ・フロー(CF)
【トピックス -舩越社長が武漢市人民政府より黄鶴友誼賞を受賞-】
同社代表取締役社長である舩越真樹氏が、中華人民共和国湖北省武漢市において、日中の人文交流及び情報サービス産業の発展における功績により、2012年度【黄鶴友誼賞(こうかくゆうぎしょう)】を受賞した。同賞は1993年に設けられたもので、武漢市人民政府が外国人に贈る最高の賞。受賞理由は、2004年4月に同社が武漢市に連結子会社である艾迪系統開発(武漢)有限公司を設立して以来、実施している下記の活動が評価された事にある。
①国立大学である華中科技大学における奨学金制度の設立 ②省立大学である湖北経済学院における日本語講座基金の設立 ③市立大学である江漢大学における日本語講座奨学金制度の設立 ④華中科技大学および湖北経済学院において客員教授を務め、 定期的な講義を実施 (同社プレスリリースより) |
2013年3月期業績予想 |
前期比0.8%の増収、同42.4%の経常減益
上期の業績下振れに加え、下期の見通しも引き下げた。下期は業績回復に向け足場固めを図る考えで、一段の選択と集中に向けた取り組みも進める。配当は前期と同額の1株当たり21円の期末配当を予定している。
|
|
本レポートは情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。また、本レポートに記載されている情報及び見解は当社が公表されたデータに基づいて作成したものです。本レポートに掲載された情報は、当社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その正確性・完全性を全面的に保証するものではありません。当該情報や見解の正確性、完全性もしくは妥当性についても保証するものではなく、また責任を負うものではありません。 本レポートに関する一切の権利は(株)インベストメントブリッジにあり、本レポートの内容等につきましては今後予告無く変更される場合があります。 投資にあたっての決定は、ご自身の判断でなされますようお願い申しあげます。 Copyright(C) 2024 Investment Bridge Co.,Ltd. All Rights Reserved. |