ブリッジレポート:(9445)フォーバルテレコム vol.30
(9445:東証マザーズ) フォーバルテレコム |
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企業名 |
株式会社フォーバルテレコム |
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社長 |
谷井 剛 |
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所在地 |
東京都千代田区神田錦町三丁目26番地 一ツ橋SIビル2F |
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決算期 |
3月 |
業種 |
情報・通信 |
項目決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
2012年3月 | 13,470 | 323 | 302 | 177 |
2011年3月 | 13,560 | 391 | 391 | 155 |
2010年3月 | 13,956 | 347 | 327 | 194 |
2009年3月 | 15,042 | 391 | 388 | 133 |
2008年3月 | 13,466 | 337 | 344 | 192 |
2007年3月 | 12,461 | 845 | 840 | 975 |
2006年3月 | 11,024 | 859 | 868 | 841 |
2005年3月 | 7,740 | 470 | 452 | 726 |
2004年3月 | 6,114 | 214 | 205 | 205 |
2003年3月 | 7,746 | 93 | 40 | 69 |
2002年3月 | 11,879 | -1,732 | -1,779 | -4,939 |
2001年3月 | 18,224 | 284 | 134 | 45 |
2000年3月 | 20,503 | 53 | -50 | 88 |
株式情報(10/1現在データ) |
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今回のポイント |
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会社概要 |
【事業内容と企業グループ】
同社及び連結子会社(株)FISソリューションズによる法人向けVoIPサービス(高速ブロードバンド回線を利用した電話やインターネット接続サービス)や法人向けFMC(Fixed Mobile Convergence)サービス「2way Smart」の提供と関連機器販売の「IP&Mobileソリューション事業」、連結子会社(株)トライ・エックスを中心に普通印刷・特注文具の製造・販売を手掛ける「ドキュメント・ソリューション事業」、及び(株)保険ステーションによる保険やプライバシーマーク等に関する各種コンサルティング等の「コンサルティング事業」に分かれる。また、持分法適用関連会社(出資比率50%)で、(株)光通信(9435)グループの(株)アイ・イーグループとの合弁会社(株)ホワイトビジネスイニシアティブが「2way Smart」の企画開発及び関連するハードウエア開発を手掛けている。12/3期の売上構成比は、それぞれ75.0%、17.2%、7.8%。また、利益(連結調整前)の構成比は、それぞれ43.3%、27.2%、29.5%。
【沿革】
中堅・中小企業をターゲットとして、「新しい あたりまえ(業務革新につながる新商品や新サービス)」を提供するフォーバルグループ。その回線リセーラー(電気通信事業者から回線を仕入れてエンドユーザーに再販する)「フォーバル・インターナショナル・テレコミュニケーションズ(株)」として95年4月に設立され、「fit(フィット)コール」のブランドで国際電話サービスを開始。96年に市外電話サービス、97年に市内電話サービスと取扱いを広げた。98年8月に現商号へ変更し、99年10月に「fit接続サービス」、2000年2月に「fitホスティングサービス」、同年9月にはインターネットサービスと音声サービスを組み合せた「iパックサービス」を開始する等、インターネット関連ビジネスを拡大。同年11月に東証マザーズに株式を上場した。02年2月にソフトバンクBB(株)と合弁会社を設立し、中小法人向けVoIP(インターネット上で音声データを送受信する技術)及びADSLサービスを開始。03年10月にはブロードバンドの軸足を光ファイバーに移し、光ファイバー対応IP電話「FTフォン」サービスを開始。光ファイバーを利用したブロードバンドの普及を捉え利益を急拡大させた。
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成長軌道への回帰に向けた取り組み |
(1)スマートフォンを利用したFMCサービス「2waySmart(ツーウェイスマート)」
「2waySmart」では、1台のスマートフォンが、社外では携帯電話として、社内では内線電話として利用できる。このため、社内のビジネスフォン(固定の電話機)が不要になり、また、回線を引き回す必要も無いため、オフィスをスマートにする事ができる。
(2)法人人向けIP電話サービス「スマートひかり」
12/3期に販売を開始した「スマートひかり」は光ファイバーによる超高速ブロードバンドサービスを介してクラスA(固定電話同等品質)という最高水準による高品質音声(電話)を実現した法人向けIP電話サービス。全国一律のわかり易い料金プランとスマート(リーズナブル)な通話料金を特長とする。
(3)ゲートウェイ装置「SWIFT BOX」
12年4月23日に「SWIFT BOX(スイフトボックス)」の販売を開始した。「SWIFT BOX」はIP電話システム(IP-PBX、IP電話主装置)とオールインワン型ネットワークセキュリティシステム(UTM、総合型脅威管理システム)を融合したハイブリッドな通信&セキュリティ・ソリューション。
投資を抑えてセキュアかつ効率的なIP統合オフィス環境を実現
「SWIFT BOX」は、IPビジネスフォンとネットワークセキュリティという異なる分野の機能を世界で初めて一体化(同社調べ)する事で、IPネットワーク上で制御される端末のほとんどを1台でコントロールできるようにした。価格は従来の総合型脅威管理システムと同程度の価格に設定されているため、従来の総合型脅威管理システムへの投資と同額で、セキュアかつ効率的なIP統合オフィス環境を実現できる。
BYOD(Bring Your Own Device)対応による高い利便性
「SWIFT BOX」は、iPhone やAndroid といったスマートフォンやタブレット等の端末もコントロールできるため、社員が持っているスマートフォンをそのままオフィスの内線電話として使う事ができ(BYOD対応)、スマートフォンから会社の代表番号での発信や会社の代表番号にかかってきた電話をスマートフォンでとる事もできる。このため、オフィス内のビジネスフォンの内線電話が不要となりコスト削減が可能であり、また、配線コードが不要になるためオフィスのレイアウトも自由自在。また、社内で利用しているアプリケーションを、机を離れている時や社外にいる時でもセキュアに利用する事ができるため(クラウド環境下で利用)、業務の大幅な効率化&高度化にも役立つ。
(4)既存の顧客資産の活用と光通信グループによる新規顧客の開拓で成長軌道へ回帰
「2way Smart」、「スマートひかり」、及び「SWIFT BOX」は、いずれも高い利便性を有する事に加え、コスト面での優位性も顕著なだけに今後の収益貢献が期待される。実際、従来の回線リセールや「FTフォン」で積み上げてきた顧客資産を活用する事で一定量の販売が見込める上、営業力に優れる光通信グループの営業が軌道に乗れば新規顧客の開拓にも弾みが付こう。
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2013年3月期第1四半期決算 |
前年同期比10.2%の減収、同24.9%の経常増益
売上高は前年同期比10.2%減の2,959百万円。前期の第3四半期から第4四半期にかけて「2way Smart」の販売部隊(直販部門)を適正規模に再編した影響でIP&Mobileソリューション事業の売上が減少した他、前期末に一部の事業を売却したドキュメント・ソリューション事業の売上も減少した。ただ、利益面では、事業売却効果に加え、前年同期は東日本大震災の影響を受けた事もあり、ドキュメント・ソリューション事業の収益性が改善。IP&Mobileソリューション事業及びコンサルティング事業の利益が減少したものの、営業利益は同16.6%増加した。 |
2013年3月期業績予想 |
前期比4.2%の減収、同22.4%の経常増益
売上高は前期比4.2%減の129億円。IP&Mobileソリューション事業及びドキュメント・ソリューション事業で実施したリストラの影響で通期でも減収が免れないが、収益性が改善。営業利益が3.9億円と同20.6%増加する見込み。配当は1株当たり1,500円の期末配当を予定。
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