ブリッジレポート:(2925)ピックルスコーポレーション vol.18
(2925:JASDAQ) ピックルスコーポレーション |
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企業名 |
株式会社ピックルスコーポレーション |
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社長 |
荻野 芳朗 |
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所在地 |
埼玉県所沢市くすのき台3-18-3 |
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決算期 |
2月末日 |
業種 |
食料品(製造業) |
項目決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
2012年2月 | 21,587 | 982 | 1,066 | 591 |
2011年2月 | 20,824 | 577 | 624 | 365 |
2010年2月 | 18,234 | 536 | 583 | 322 |
2009年2月 | 18,502 | 399 | 413 | 202 |
2008年2月 | 17,870 | 286 | 373 | 205 |
2007年2月 | 16,775 | 293 | 355 | 218 |
2006年2月 | 16,563 | 158 | 205 | -37 |
2005年2月 | 18,186 | 74 | 146 | 144 |
2004年2月 | 18,038 | 268 | 285 | 99 |
2003年2月 | 18,047 | 101 | 98 | 36 |
2002年2月 | 16,542 | 548 | 514 | 230 |
2001年2月 | 16,895 | 302 | 287 | 266 |
株式情報(7/18現在データ) |
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今回のポイント |
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会社概要 |
資本関係では、東海漬物(株)が株式の49.6%を保有するが、取引はわずかにふる漬等の仕入があるのみ(12/2期は仕入高全体の2.1%)。むしろ同社を語る上で忘れてならないのが、セブン&アイ・ホールディングス(3382)で、12/2期は同グループ向けの売上が全体の37.9%(11/2期は39.3%)を占めた。 【強み】
大ヒットしている「ご飯がススムキムチ シリーズ」や各種惣菜等、切れ目無く新商品を投入できる商品開発力と全国をカバーする営業・製造・物流ネットワークを強みとする。
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2013年2月期第1四半期決算 |
前年同期比21.0%の増収、同58.9%の経常減益
売上高は前年同期比21.0%増の62.0億円。中食志向や健康志向の高まりが追い風となる中、積極的な新製品の投入が奏功し、「ご飯がススムキムチ」等のキムチや浅漬、惣菜等の製品売上高が伸びた。ただ、利益面では、春先の天候不順による原料野菜の仕入価格高騰や生産増による人件費増加等で原価率が上昇。ラジオCM等の広告宣伝活動及び売場提案等の販売促進活動を積極的に展開した事で販管費も増加し、営業利益が1.7億円と同57.5%減少した。持分法投資利益や容器リサイクル費用返戻金の計上がなかった事で営業外損益が悪化した他、補助金収入の減少による特別利益の減少もあり四半期純利益は同64.6%減少した。 相次ぐ新製品の投入
「ご飯がススムキムチ」の商品リニューアル、新大久保の味を再現した「新大久保キムチ」や「手づくり熟キムチ」、簡単においしいおかずが出来上がる「おうちリッチ肉炒めのたれシリーズ」、更には韓国の調味料を使用した「なすときゅうりのコチュジャン漬」等の新製品を投入し売上の拡大につなげた。
積極的な広告宣伝及び販促活動
全国の製造・販売拠点を活用した営業活動、ラジオCM等の広告宣伝活動、更には売場提案等の販売促進活動を積極的に展開し、既存得意先への拡販や新規取引先の開拓を推進した。また、九州地区の営業活動強化に向け、12年4月に福岡営業所を開設した。
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2013年2月期業績予想 |
(1)上期及び通期業績予想に変更なし。通期で前期比5.6%の増収、同6.8%の経常減益予想
上期は前年同期比5.2%の増収を見込むものの、①低温による3月、4月の野菜価格が高止まり、②電気料金の引き上げ、③原油価格上昇による包装材料等の価格上昇、及び④広島工場関連の投資費用等を織り込んだ結果、経常利益が同36.6%減少する見込み。上期の苦戦が響き通期でも減益決算が避けられないが、下期は野菜価格の安定等を前提に増収・増益に転じる見込み。配当は1株当たり12円を予定。 (2)コラボレーション・キムチの投入で既存キムチファンの深耕と新たなキムチファンの開拓を推進
既存キムチファンの深耕と新たなキムチファンの開拓を目指し、6月から7月にかけて「ご飯がススム イタリアンキムチ」と「川越達也オススメキムチ」のコラボレーション・キムチ2製品を投入した。
ほんのりバジルが効いた甘味と酸味が絶妙なバランスのピザソースと、深みのあるリッチな風味と、そしてコクのある味わいが特徴のゴーダチーズが、意外ほどにキムチとよく合う。パンにのせてトーストしても食べるのも、また格別。キムチの新境地を切り開いた製品でもある。白菜はもちろん100%国産を仕様。200グラム入りで、希望小売価格も258円とリーズナブル。6月20日に全国のスーパー6社で販売を開始した。初年度目標は少なくとも5億円以上で、目指すは10億円。 そのまま食べても、料理に使っても美味しい、コク、うま味、甘味の効いた味付けで、つい箸が止まらなくなる。子供からお年寄りまで幅広い層をターゲットにしており、主原料の白菜はもちろん100%国産を使用し、保存料・合成着色料は使用していない。 北は北海道から南は九州に至るグループ15工場で生産し、7月10日に全国で販売を開始したが、特に首都圏ではイトーヨーカ堂など大手スーパー30社の店頭に一斉に並ぶ等、発売当初から人気の高さが目を引いた。このため、初年度の売上目標も、大ヒットした同社のベストセラー製品である「ご飯がススムキムチ」の15億円を遥かに凌ぐ30億円(200グラム入りで、希望小売価格258円)。「ご飯がススム イタリアンキムチ」と共に、今期業績への大きな寄与が期待されている。 ちなみに川越達也氏は大阪あべの辻調理専門学校卒業後、大阪、東京のフランス料理店、イタリアン料理店、日本料理店で修行。独自のスタイルである"ジャンルにとらわれないイタリアン"を追究し、発信した事で注目を集めた今人気の料理人。代官山(東京都目黒区)の「タツヤ・カワゴエ」で腕を振るっている。 |
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