ブリッジレポート:(9616)共立メンテナンス vol.30
(9616:東証1部) 共立メンテナンス |
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企業名 |
株式会社共立メンテナンス |
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会長 |
石塚 晴久 |
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社長 |
佐藤 充孝 |
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所在地 |
東京都千代田区外神田 2-18-8 |
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決算期 |
3月 |
業種 |
サービス業 |
項目決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
2011年3月 | 84,983 | 4,610 | 3,308 | 1,052 |
2010年3月 | 84,513 | 4,033 | 3,012 | 1,254 |
2009年3月 | 82,303 | 5,349 | 4,510 | 2,133 |
2008年3月 | 75,606 | 4,492 | 4,167 | 2,740 |
2007年3月 | 66,287 | 3,745 | 3,787 | 2,413 |
2006年3月 | 63,084 | 4,611 | 4,823 | 2,010 |
2005年3月 | 58,014 | 4,407 | 4,411 | 2,343 |
2004年3月 | 54,080 | 4,004 | 4,059 | 2,137 |
2003年3月 | 50,108 | 4,148 | 3,884 | 2,039 |
2002年3月 | 50,064 | 3,908 | 3,580 | 1,821 |
2001年3月 | 37,884 | 2,827 | 2,643 | 1,146 |
2000年3月 | 36,787 | 2,368 | 2,281 | 906 |
株式情報(1/11現在データ) |
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今回のポイント |
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会社概要 |
事業の種類別セグメントと売上構成(11/3月期)は次の通りである。 |
2012年3月期上期決算 |
前年同期比2.4%の増収、同17.1%の経常増益
売上高は前年同期比2.4%増の438.3億円。事業構造改革プロジェクトの成果で主力の寮事業が堅調に推移する中、東日本大震災の影響が危惧されたホテル事業も、ビジネスホテルが前年同期を上回る稼働率で推移した他、リゾートホテルもゴールデンウィーク(GW)を機に稼働率が急回復。その他の事業も、今期は開発物件が下半期に集中するデベロップメント事業を除き売上が増加した。利益面では、PKP事業(自治体向け業務受託事業)にかかる先行投資負担があったものの(1.7億円の減益要因)、ビジネスホテルの高稼働と前期にオープンした事業所の収益性の改善でホテル事業の利益が伸びた他、限界利益の増加と大口契約にかかる契約金の計上で寮事業の利益も増加。営業利益は33.5億円と同18.0%増加した。四半期純利益の伸びが大きいのは特別損益の改善によるもので、投資有価証券評価損2.5億円など特別損失3.6億円を計上したものの、資産除去債務会計基準の適用に伴う影響額6.9億円の計上がなくなった事に加え、固定資産売却益1.2億円を特別利益に計上した。設備投資は前年同期比56.7%増の25.6億円、減価償却費は同21.7%減の16.6億円。 尚、期初予想に対して利益の上振れが大きかったが、この主要因はホテル事業の好調である。期初予想を上回る高稼働が続いたビジネスホテルの利益が2.5億円、GW(期間中に全18棟中8棟が満室稼働となり、全体の稼働率も前年同期の90.3%から95.5%に上昇)を機に稼働率が急回復したリゾートホテルの利益が5億円、それぞれ上振れ。この他、寮事業やデベロップメント事業で経費削減が予想以上に進んだ。 寮事業
売上高は前年同期比1.6%増の200.6億円、セグメント利益は同2.4%増の30.3億円。震災被災地からの学生の入寮キャンセルがあったものの、期初稼働率(95.3%)が前年同期の実績を2.4ポイント上回る順調なスタートを切った事に加え、大手企業との新人研修寮としての新規契約や大口の留学生法人契約で契約金収入も増加した。上期末の稼働契約数は前年同期末比913名増の28,702名。
ホテル事業
売上高は前年同期比7.0%増の169.7億円、セグメント利益は同71.1%増の12.7億円。ホテル事業はドーミーイン(ビジネスホテル)事業とリゾート(リゾートホテル)事業に分かれるが、ドーミーイン事業では、復興需要があった一部の事業所も含めて、既存事業所が総じて前年同期を上回る稼働率で推移。また、震災による自粛等の影響があったリゾート事業も、ゴールデンウィークを機に稼働率が急回復し、夏場の本格的なリゾートシーズンは高稼働で推移した。尚、東北エリアのビジネスホテルは復興需要を受けて稼働率が大幅に改善した(仙台本館:76.8%→97.3%、仙台アネックス:82.3%→97.4%、仙台駅前:85.1%→98.7%、郡山:78.1%→88.7%)。この上期はドーミーイン3事業所を新規オープンした(「天然温泉 富嶽の湯 ドーミーイン三島」、「天然温泉 白鷺の湯 ドーミーイン姫路」、「天然温泉 袖湊の湯 ドーミーインPREMIUM博多キャナルシティ前」)。 その他の事業(総合ビルマネジメント事業、フーズ事業、デベロップメント事業、その他事業)
総合ビルマネジメント事業は、ビル賃貸部門における稼働率改善等で増収・増益、デベロップメント事業も損益が改善したが、新規事業であるPKP事業は費用が先行し1.7億円の減益要因となった他、フーズ事業は消費低迷と価格競争の激化等で利益計上には至らなかった。
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2012年3月期業績予想 |
通期業績予想に変更は無く、前期比8.3%の増収、同5.8%の経常増益
上期業績が期初予想を上回ったものの、「仕入食材費や光熱費の価格変動等、先行きに不透明な要素がある」として、期初予想を据え置いた。売上高は前期比8.3%増の920億円。賃料改定効果等による総合ビルマネジメント事業の増収と新規事業であるPKP事業の寄与でその他の事業の売上が同12.9%増加する他、寮事業(同3.3%増)、ホテル事業(同5.0%増)も堅調に推移する見込み。仕入食材費や光熱費の価格変動等を織り込んだ結果、原価率及び販管費率がわずかに悪化するものの、増収効果で吸収。営業利益は48.5億円と同5.2%増加する見込み。設備投資は同54.8%増の47億円を計画しており、減価償却費は同15.8%減の36.0億円を織り込んだ。 配当は1株当たり19円の期末配当を予定(上期末配当と合わせて年38円)。 |
新中期経営計画「Kyoritsu Value Up Plan !」(12/3期~16/3期) |
※ PKP(Public Kyoritsu Partnership)事業の展望
全国約1,700地方自治体において、民間委託が可能な業務に従事する職員数は、正職員10万人、臨時職員50万人を数え、金額換算すると年間約2兆円の市場規模。自治体側には運営コストの削減ニーズ(職員数の削減、地方交通網整備、第三セクター・公社の整備または廃止)があり、同社は人口30万人未満の市町村を「包括委託」の対象、人口30万人以上の中核都市を、「大型案件」、「部分委託」の対象として営業展開していく。尚、PKP事業の基本戦略は、コンサルティングに基づく制度設計から業務委託までの一貫受託、及び車両運行から施設運営に至るまで多様性に富む複数業務を一括受託することの2点。受託業務内容としては、施設運営管理(学校給食、図書館等)、車両運行管理(スクールバス、公用車等)、地域活性化支援(温浴・宿泊施設等)を考えている。 実績(2011年11月30日現在)
受託実績自治体数14自治体(このうち包括受託先2自治体:北海道湧別町、和歌山県日高川町)
受託施設数36件/ 受託件数357台・人 |
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