ブリッジレポート:(2468)フュートレック vol.19
(2468:東証マザーズ) フュートレック |
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企業名 |
株式会社フュートレック |
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社長 |
藤木 英幸 |
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所在地 |
大阪市淀川区西中島 6-1-1 |
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決算期 |
3月 末日 |
業種 |
サービス業 |
項目決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
2011年3月 | 2,085 | 482 | 485 | 284 |
2010年3月 | 1,996 | 530 | 540 | 315 |
2009年3月 | 1,777 | 404 | 415 | 221 |
2008年3月 | 1,598 | 264 | 277 | 159 |
2007年3月 | 1,253 | 249 | 256 | 162 |
2006年3月 | 1,443 | 173 | 165 | 99 |
2005年3月 | 1,059 | 69 | 79 | 33 |
2004年3月 | 907 | 9 | 6 | -1 |
2003年3月 | 736 | 12 | 12 | 3 |
2002年3月 | 435 | 17 | 34 | 29 |
株式情報(12/2現在データ) |
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今回のポイント |
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会社概要 |
<音声認識製品ブランド「vGate(ブイゲート)」>
スマートフォンやタブレット端末を活用した業務支援ソリューションへの事業展開を加速させるために、新たに音声認識製品のブランドとして「vGate(ブイゲート)」を立ち上げた。今後は、顧客製品への技術の組込みを提案するビジネス(従来からのビジネス)にとどまらず、同社グループ自身での製品の企画・販売にも取り組んでいく考え。
「vGate」の音声認識製品には、次の3種類がある。 <同社の製品・技術が使われているアプリケーション・サービス>
同社グループの音声認識技術を利用した有料サービスとしては、NTTドコモが提供している音声入力メール(メールの件名や本文を携帯電話に向かって話すだけで入力できる)がある。また、子会社(株)ATR-Trekが運営するiアプリ「しゃべって翻訳」では、携帯電話に話しかけた言葉を翻訳できる(現在は、日英版・日中版にて展開。日英版では、日本語⇔英語、日中版では日本語⇔中国語の相互翻訳が可能)。この他、強みである「ノイズ環境下での認識精度の高さ」と「カスタマイズ可能な柔軟性」を活かし、法人向けサービス(業務ソリューション)にも力を入れていく考え。
「dメニュー」からのダウンロード提供も開始
「しゃべってカンタン操作」は、11年11月18日にオープンしたNTTドコモのスマートフォン用新ポータルサイト「dメニュー」からのダウンロードも可能。
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2012年3月期上期決算 |
前年同期比23.5%の増収、同61.2%の経常増益
売上高は前年同期比23.5%増の1,243百万円。ランニングロイヤルティの寄与と下期に予定していたイニシャルフィー等の前倒し計上で音声認識・UIソリューション事業分野の売上が大きく伸びた。利益面では、イズ(株)の子会社化で販管費が増加したものの、売上の増加と利益率の高いライセンス収入の増加による売上総利益率の改善で吸収。営業利益は252百万円と同63.8%増加した。尚、売上・利益が期初予想を上回ったのは、上記要因による音声認識・UIソリューション事業分野の好調が要因。
音源事業分野の売上高は前年同期比30.4%減の235百万円。イニシャルフィーによる収入が増加したものの、国内市場における音源搭載台数の伸び悩みによりNTTドコモとの音源IPライセンス契約に基づくロイヤルティ収入が減少した。今後は、ソフト音源等でスマートフォンへの展開を図り、搭載台数の増加につなげていく。 CRMソリューション事業分野では、第1四半期(4-6月)に新しくグループに加わったイズ(株)の持つCRM製品の売上高205百万円を計上した。現在、イズ(株)のCRM製品「Visionary(ビジョナリー)」(後述)を用いたシステム開発やサーバホスティング等を手掛けているが、今後、(株)フュートレックのコア技術である音声認識・音声合成・音声対話とイズ(株)のWeb アプリケーション開発能力を融合させたソリューションビジネスを展開し、新たな顧客層(新たな業界)の開拓につなげていく。 基盤事業分野の売上高は前年同期比1.5%増の45百万円。カスタマイズ業務による収入が減少したものの、新規プロジェクト「E検定~電気・電子系技術者育成プログラム~」による収入と、イズ(株)の子会社化に伴い連結子会社となった(株)スーパーワン(イズの子会社)の寄与で吸収した。 この他、カード事業分野の売上高が63百万円と前年同期比2.1%増加した。 ※ CRMソフトウェア「Visionary(ビジョナリー)」
CRMソフトウェア「Visionary」とは、Webやモバイルを活用し、顧客コミュニケーションを実現するCRMソリューション。パッケージライセンスによる一括提供に加え、ASP方式でも提供しているため必要な機能だけを組み合わせた利用が可能。また、顧客毎の環境や利用目的に応じたカスタマイズにも対応する。
収益
・パッケージライセンスによる一括提供 ・ASP提供(月額使用料) ・カスタマイズ費用 導入企業例 (株)アトレ、(株)帝国データバンク、(株)アプラス、(株)昭文社、SBIライフリビング(株)、ソフトバンクBB(株) (同社資料より) |
2012年3月期業績予想 |
通期業績予想に変更はなく、前期比24.7%の増収、同2.9%の経常増益予想
上期の売上・利益が上振れしたものの、売上の前倒し計上があった事や景気の先行き不透明感もあり、期初予想を据え置いた。ただ、音声認識技術の更なる向上と新たな業界への進出を睨んだ上期の投資効果が、下半期以降、スマートフォン関連や業務支援ソリューション等で徐々に表れてくる見込み。1株当たり2,100円の期末配当を予定。
(2)今後の取り組み
同社は、これまで受託→音源→音声認識へと主要な事業を変えながら事業を拡大させてきたが、今後は音声認識・UIソリューション事業分野が事業の中心となり、従来型の事業領域の強化に加え、新たな事業領域を開拓していく。
・営業マンの業務日報作成
音声による要点入力の際に、各社の日報の書式でサーバに保存。日報作成の時間短縮と情報共有を実現。
・介護職の業務日報作成
移動時間を使って手早く書類作成ができる。作成された日報は社内のサーバに保存され、情報共有も可能。
・音声対話を使った点検
端末が点検項目を管理し、項目毎に一つ一つ話しかけるため、点検漏れ等が防止できる。
グループ企業との連携やアライアンスによる業務支援ソリューションの展開
グループ企業との連携で音声認識ソリューションの新たな可能性を模索する他、パートナー各社との連携で質の高いソリューションやサービスを提供していく。
新規事業 E検定~電気・電子系技術者育成プログラム~
同社は電気・電子系技術者育成プログラム「E検定」を開発し、デンソーなど自動車関連の複数の企業へ試行提供を開始した。「E検定」は、実務経験豊富な現場の技術者が作成するもので、机上の知識ではなく、実務の優先度に応じてノウハウ等を育成する事に重点が置かれ、短期間で必要な知識を習得、応用できる様にプログラムが構成されている。昨今、電気・電子系ハードウェアの技術者育成にはあまり力が注がれず、技術力低下の問題が顕在化しつつある。同社は、高い電気・電子系のハードウェア開発技術で各社の研究開発を支えてきた。今後の市場拡大が見込まれる電気自動車やエコプロダクツの開発にはハードウェアとソフトウェアの技術の融合が必須である事から、「E検定」を通して同社の技術力を教育に応用していく考え。また、今後は大手企業だけでなく、中堅企業に対しても同プログラムの導入を積極的に推進していく。 今後の方向性
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