ブリッジレポート:(4709)インフォメーション・ディベロプメント vol.36
(4709:JASDAQ) インフォメーション・ディベロプメント |
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企業名 |
株式会社インフォメーション・ディベロプメント |
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社長 |
舩越 真樹 |
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所在地 |
東京都千代田区二番町 7-5 |
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決算期 |
3月 |
業種 |
情報・通信 |
項目決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
2011年3月 | 16,450 | 839 | 892 | 447 |
2010年3月 | 17,263 | 850 | 864 | 155 |
2009年3月 | 18,458 | 1,057 | 1,109 | 563 |
2008年3月 | 18,032 | 1,200 | 1,191 | 594 |
2007年3月 | 14,692 | 1,024 | 1,024 | 550 |
2006年3月 | 13,028 | 851 | 845 | 430 |
2005年3月 | 11,378 | 550 | 557 | 119 |
2004年3月 | 11,203 | 625 | 628 | 203 |
2003年3月 | 11,668 | 598 | 591 | 274 |
2002年3月 | 11,081 | 548 | 546 | 272 |
2001年3月 | 9,738 | 756 | 735 | 242 |
2000年3月 | 8,468 | 640 | 586 | 320 |
株式情報(5/13現在データ) |
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今回のポイント |
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会社概要 |
ITアウトソーシング(ITO)
1,000名規模の技術者を擁する専門部隊が、ミドルウェアのカスタマイズからハードウェアの保守、24時間体制のオペレーションまで、トータルかつ高付加価値のアウトソーシングを実現している。
ソフトウェア開発・保守(SI)
「独立系SE集団」として、特定のマシン、OS、ツール、開発言語にとらわれず、顧客の開発ニーズに合わせたシステム構築をサポート。大型汎用機から携帯端末まで、金融、公共、サービス分野を中心に豊富な実績を誇る。
ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)
金融機関等へ「バックオフィス」、「ヘルプデスク」、「要員派遣」、「デジタルソリューション」などのサービスを提供している。
その他
セキュリティ&コンサルティングを中心に展開している。世界の大手ベンダーと提携し、各種セキュリティ製品の提供からコンサルティング、セキュリティ環境の構築・導入・運用・サポートまで一貫したサービスを提供している。
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2011年3月期決算 |
前期比4.7%の減収、同3.3%の経常増益
売上高は前期比4.7%減の164.5億円。新規開拓が進んだITアウトソーシングがほぼ前期並みの売上を維持した他、セキュリティ業務を中心にその他の売上も増加したが、大口のデータ入力案件が終了したビジネスプロセスアウトソーシングが大きく落ち込んだ他、システムインテグレーションもIT投資の低迷で開発案件が減少した。利益面では、継続案件の一部で受注単価の下落等があったものの、グループ内で業務の効率化・内製化が進んだ他、プロジェクト管理の徹底でトラブル対応等も減少し、売上総利益率が0.5ポイント改善(。一方、のれん償却費(150百万円→78百万円)を中心に販管費が減少したため、営業利益は同1.4%減の8.3億円とわずかな減少にとどまった。雇用調整助成金収入(7百万円→39百万円)の計上等で営業外損益が改善した他、のれん減損損失(前期は251百万円を計上)が無くなり特別損益も大きく改善したため、当期純利益は4.4億円と同2.9倍弱に増加した。尚、売上原価は132.0億円と同734百万円(同5.3%)減少したが、主な要因は業務の効率化による残業代を中心にした労務費の減少(305百万円)、及び外注費(306百万円)の減少。一方、セキュリティ業務の好調で商品仕入(57百万円)等が増加した。 (4)財政状態及びキャッシュ・フロー(CF)
期末総資産は前期末比2.0億円減の92.7億円。貸方では、短期借入金を積み増した事で現預金が増加する一方、のれん償却で無形固定資産が、繰延税金資産を中心に投資その他が、それぞれ減少。貸方では、未払法人税等や役員退職慰労引当金が減少する一方、純資産や有利子負債が増加した。CFの面では、役員退職慰労金の支払い(4.0億円)で営業CFが減少したものの、投資有価証券の売却やM&A関連の支出が減少した事等による投資CFの改善でフリーCFが前期の2.3億円から2.6億円に増加。短期借入金の積み増しで財務CFのマイナス幅も縮小し、現金及び現金同等物の期末残高は19.9億円と前期末比2.3億円増加した。
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業界動向と同業他社の状況 |
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2012年3月期業績予想 |
受注に不透明感はあるものの、プロジェクト管理の徹底等で前期比7.2%の営業増益を目指す
売上高は前期比0.3%増の165億円。大口案件終了の影響等でビジネスプロセスアウトソーシングが減少するものの、新規のITアウトソーシングで吸収できる見込み。一方、システムインテグレーションは特に不透明感が強いが、受注残の消化が進む事と下期以降のIT投資の回復に期待し前期並みの売上を見込む。利益面では、プロジェクト管理の徹底とグループをあげてので一段の営業利益率改善を目指す。雇用調整助成金収入を折り込んでいないため、経常利益が同0.8%の増加にとどまるものの、特別損失が無くなる事や税効果会計の影響で当期純利益は5.0億円と同11.8%増加する見込み。配当は1株当たり2円増配の期末21円を予定(配当性向31.2%)。
(2)今後の方向性と見通し
「Business Operations Outsourcing」、「クラウドへの対応」、「グローバル展開」、「コーポレート・ブランドの育成」、及び「グループ経営の効率化」と「人材開発・育成」に取り組む事で、新中期経営計画「Breakthrough 200!」で掲げた14/3期の目標(連結売上高200億円、営業利益12.5億円)達成を目指す考え。
Business Operations Outsourcing
一つの顧客に対し、ソフトウェア開発からシステム運営管理、BPOまで、複数のサービスを提供するBusiness Operations Outsourcingを推進する事で既存顧客の深耕と新規顧客の開拓を図る。尚、同社では、上記のトータルなITアウトソーシングサービスを「iii-Bos24®」として、「IDグループ」と共にブランディングしていく考え。
クラウドへの対応
クラウドコンピューティングの普及に伴い、今後、需要の増加が見込まれるプラットフォーム系開発業務において要員の育成を行い、顧客ニーズに広範かつ迅速に対応できる体制を構築する。また、クラウド関連サービスを提供する他社との提携にも柔軟に対応していく考え。尚、プラットフォーム系開発業務とは、ハードウェア、OS、ミドルウェアの機能を最適な手段で活用し、低コスト高信頼性のシステム稼働環境を設計・構築するサービス。
グローバル展開
ID武漢(艾迪系統開発(武漢)有限公司:中国湖北省武漢市)は、ソフトウェア開発からシステム運営管理、BPOまで、トータルなITサービスを提供している。今後は現地有力ベンダーとの協業や提携も含め中国市場におけるビジネス展開拡大を図っていく考えで、12/3期は黒字化を視野に入れている。また、5月9日にはSYSCOM (USA) INC.との業務提携を発表した。SYSCOM社は、主に米国における日系金融機関や商社を対象にデータセンターにおけるシステム運営管理からネットワーク環境の設計・構築、更にはERP導入や内部統制構築支援等のサービスを提供しており、サーバの仮想化などシステムの基盤系分野においても豊富な実績を有する。今後は、SYSCOM社の協力の下、グローバル展開を進める顧客の情報システムをサポートしていく。
グループ経営の効率化と人材開発及び育成
グループ経営の効率化に向け、グループ各社の管理部門の一元化や営業活動におけるグループ内連携強化等、グループリソースを最大限活用し経営の効率化を進めていく。また、要員の適正配置や時間外勤務管理の厳格化に伴う業務フローの見直し等も進め、業務プロセスの改善も図る。人材開発及び育成では、階層別トレーニングや各種技術研修など研修・教育制度の拡充を図る他、先端技術や語学の習得を目的に留学制度を設ける等、グローバルに活躍できる人材の育成に取り組む。 |
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