ブリッジレポート:(6890)フェローテック vol.29
(6890:JASDAQ) フェローテック |
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企業名 |
株式会社フェローテック |
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社長 |
山村 章 |
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所在地 |
東京都中央区京橋 1-4-14 |
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決算期 |
3月 |
業種 |
電気機器(製造業) |
項目決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
2010年3月 | 31,541 | 703 | 524 | 156 |
2009年3月 | 36,653 | 2,790 | 2,097 | 743 |
2008年3月 | 36,625 | 3,057 | 2,414 | 1,903 |
2007年3月 | 32,517 | 2,288 | 2,081 | 1,703 |
2006年3月 | 23,946 | 1,210 | 1,040 | 708 |
2005年3月 | 21,105 | 1,762 | 1,456 | 633 |
2004年3月 | 15,000 | 615 | -177 | -645 |
2003年3月 | 12,845 | 111 | -626 | -899 |
2002年3月 | 14,775 | 916 | 984 | -357 |
2001年3月 | 16,435 | 2,665 | 2,561 | 1,644 |
2000年3月 | 7,988 | 892 | 629 | 288 |
株式情報(4/8現在データ) |
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今回のポイント |
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会社概要 |
国内外の連結子会社20社及び持分法適用会社5社とグループを形成しており、事業セグメントは次の通り。
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2011年3月期第3四半期決算 |
主力3セグメントが順調に拡大、累計の売上・利益が過去最高に
売上高は前期比79.3%増の397.5億円。半導体・液晶・有機EL等の設備投資の活発化やこれらデバイスの生産増で装置関連事業の売上が同2.7倍に拡大。太陽電池関連事業では、シリコン結晶製造装置が堅調に推移する中、消耗品である石英坩堝が大きく伸びた他、新たに販売を開始した角切ソー装置(シリコンインゴットを全自動で角柱に切断加工するマルチワイヤーソー装置)や太陽電池用ウエーハも順調な立ち上がりを見せた。また、電子デバイス事業も、中国市場での自動車販売拡大を追い風にした自動車温調シート向けに加え、半導体製造装置、医療用検査装置、光通信向け等も伸びたサーモモジュールの売上が倍増した。利益面では、変動費の増加や抑制していた経費の正常化で販管費が増加したものの、売上の大幅な増加と稼働率の向上による売上総利益率の改善で吸収し、前年同期は5百万円の損失だった営業損益が43.5億円の利益に転換。為替差損4.4億円(前年同期は0.2億円の差益)や減損損失など特別損失1.7億円を計上したものの、26.5億円の四半期純利益を確保した。 (3)財政状態及びキャッシュ・フロー(CF)
第3四半期末の総資産は前期末比102.9億円増の582.5億円。受注・売上の増加で運転資金が増加した他、太陽電池関連事業を中心にした設備投資等で固定資産も増加。手元資金を取り崩すと共に転換社債型新株予約権付社債20億円)の発行等で成長資金を取り込んだ。CFの面では、運転資金の増加や税負担の増加で営業CFが減少する中、石英坩堝の生産能力増強など太陽電池関連事業を中心に設備投資が増加したため、フリーCFが15.1億円のマイナスとなった。一方、積極的な成長資金の取り込みで財務CFが30.9億円の黒字となり、現金及び現金同等物の第3四半期末残高は70.9億円と前期末比12.2億円増加した。
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2011年3月期業績予想 |
前期比71.2%の増収、同777.5%の経常増益
全セグメントで売上見通しを上方修正した。太陽電池関連事業は、当初から下期に高い伸びを見込んでいたが、シリコン結晶製造装置の出荷が順調に進む中、角切ソー装置や太陽電池用ウエーハが予想以上に伸びる。また、装置関連事業は、半導体・FPD関連投資が予想通り一服するものの、高水準の生産を受けて消耗品が予想以上に堅調。電子デバイス事業もサーモモジュールが予想を上回る見込み。利益面では、売上総利益率の改善が進む一方、販管費の伸びは抑制され、営業利益が上振れ。営業利益、経常利益、当期純利益が過去最高を大幅に更新する。1株当たり配当金は前期比8円増の20円を予定。第3四半期までの業績推移と今後の業績見通しを踏まえ普通配当を6円増配すると共に、会社設立30周年を記念し記念配当2円を実施する。 |
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