ブリッジレポート:(4849)エン・ジャパン vol.26
(4849:JASDAQ) エン・ジャパン |
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企業名 |
エン・ジャパン株式会社 |
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会長 |
越智 通勝 |
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社長 |
鈴木 孝二 |
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所在地 |
東京都新宿区西新宿 6-5-1 |
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決算期 |
12月 |
業種 |
サービス業 |
項目決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
2010年12月 | 9,991 | 1,774 | 1,803 | 875 |
2009年12月 | 10,209 | 1,259 | 1,212 | 459 |
2008年12月 | 21,329 | 5,943 | 5,906 | 3,090 |
2007年12月 | 22,686 | 7,564 | 7,573 | 4,168 |
2006年12月 | 16,919 | 5,605 | 5,607 | 3,105 |
2005年12月 | 11,491 | 3,791 | 3,826 | 2,203 |
2004年12月 | 6,980 | 2,245 | 2,254 | 1,253 |
2003年12月 | 4,372 | 1,749 | 1,754 | 1,038 |
2002年12月 | 3,107 | 1,305 | 1,283 | 663 |
2001年12月 | 1,876 | 933 | 898 | 464 |
2000年12月 | 620 | 254 | 249 | 132 |
株式情報(2/10現在データ) |
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今回のポイント |
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会社概要 |
また、人事トータル支援システム「FINE」の販売や結婚式場情報サイト「[en]グリーン・ウエディング」の運営を開始する等、新たな事業分野への進出も積極的に展開している。 |
2010年12月期決算 |
売上高99.9億円、経常利益18.0億円
本年8月にウォールストリートアソシエイツ(株)(以下、WSA社)を子会社化した事に伴い、10/12期第3四半期より連結決算を開始した。WSA社は、高い専門性と語学力を求められる外資系企業のエグゼクティブ職を中心とした人材紹介を行っている。
中途採用事業
中途採用事業には、「[en]社会人の転職情報」、「[en]転職コンサルタント」、「[en]派遣のお仕事情報」、「[en]本気のアルバイト」、WSA社、及び適性テスト等の中途関連その他の事業がセグメントされている。10/12期は売上高が85.2億円と前期比0.2%減少したものの、地代家賃や広告・販促費を中心にした販管費の減少で営業利益は26.3億円と同46.7%増加した。景況感の改善でアルバイトや中途正社員の採用ニーズが回復傾向にあり、主力の「[en]社会人の転職情報」が3期ぶりに増収に転じた他、「[en]本気のアルバイト」の売上も増加した。「[en]社会人の転職情報」では、納品件数の緩やかな増加が続く中、競合先の値下げ一巡もあり単価にも底打ち感が出てきた。また、成功報酬型のサービスであるサーチ型採用ソリューションの入社者数が順調に伸びた他、外資系企業やグローバル展開を進める日系企業の旺盛な人材採用ニーズを背景にWSA社の業績が堅調に推移した。尚、「[en]本気のアルバイト」は10年12月20日よりアルバイト、派遣、正社員の求人情報をまとめて探せる求人サイト「[en]チャレンジ!はた☆らく」にリニューアルした。 一方、人材紹介会社は、一部の大手や専門特化型のサービス会社を除き総じて苦戦が続いており、「[en]転職コンサルタント」とは減収となった。「[en]派遣のお仕事情報」も減収となったが、派遣スタッフの採用ニーズは、年後半から大手を中心に回復の兆しが見え始めた。 新卒採用事業
新卒採用事業には、「[en]学生の就職情報」、適性テスト等の新卒関連その他の事業がセグメントされている。10/12期は売上高が前期比24.5%減の11.2億円、営業損失3.6億円(前期は5.4億円の損失)。採用意欲が回復傾向にあり、12年度は前年度に比べて新卒採用人数を増やす企業が増える見込みで、また、採用予算についても上積みを予定している企業が増えると言う。一方、11年度卒業予定学生の就職内定率の低さ等から、学生の危機意識が高まっており、企業規模にこだわらない学生の比率は前年より上昇している。「[en]学生の就職情報」は、12年3月卒業学生向けから、中堅・中小・ベンチャー企業に特化したサイトとしたため、掲載企業数が減少し売上が減少した。ただ、新卒の厳しい就職環境を踏まえ、学生や大学の就職活動に対する意識が変わりつつあり、当サイトは求人企業、学生の双方からの期待を集めている。一方、適正テストの販売は同28.4%増加した。中堅・中小・ベンチャー企業では、新卒採用の経験が大企業に比べて少ないため、採用プロセス関連の商品に対するニーズが強い。 教育評価事業
10/12期は売上高が2.9億円と前期比61.5%増加したものの、定額制研修サービス「エンカレッジ」の専任の販売部門設置に伴う人件費の増加(0.8億円→1.3億円)で営業利益は6百万円と同20.8%減少した。定額制の教育サービス事業に参入する事業者も増え競争が厳しさを増しているが、既存社員の能力向上による企業の活性化を目的に人材育成を強化する企業は増加傾向にあり、定額制研修サービス「エンカレッジ」の会員企業数・延べ受講者数が増加。政府の助成金効果もあり、集合型研修の受注も堅調に推移した。
その他事業
その他事業は、結婚式場情報サイト「[en]グリーン・ウエディング」、人事トータル支援システム「FINE」がセグメントされている。10/12期は売上高が53百万円、営業損失5.0億円。結婚式場情報サイト「[en]グリーン・ウエディング」は掲載単価が当初想定を下回ったものの、プロモーションの効果もあり、会員数・掲載件数が順調に増加した。一方、人事トータル支援システム「FINE」は引き合いが増加傾向にあり、導入に向けて検討中の案件も増えつつある。
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2012年3月期業績予想(決算月変更のため15ヶ月決算) |
前期比25.8%の増収、同6.8%の経常増益予想
中途採用事業の売上高が高い伸びを示す等、全てのセグメントで増収が見込まれる。サイト別では、人材紹介会社の業績回復の遅れで「[en]転職コンサルタント」の売上が減少するものの、主力の「[en]社会人の転職情報」を中心に他の4サイトで売上が増加する。利益面では、労務費の増加で売上総利益率が0.5ポイント低下する他、人件費や広宣・販促費を中心に販管費も増加するものの増収効果で吸収。営業利益は20億円と同12.7%増加する見込み。
中途採用事業
「[en]社会人の転職情報」における成功報酬型サービスや「[en]チャレンジ!はた☆らく」といった新商品の販売を強化し回復傾向にあるマーケットでのシェア拡大を図る他、今・来期中の事業開始に向け海外展開の準備を進める。
新卒採用事業
顧客企業の採用活動の本格化に対応し採用プロセス商品の販売を強化すると共に、TwitterやUstreamといった新しいツールを用いたプロモーション、ユーザー支援を積極化する。また、既存12サイトでの顧客企業の成功事例を活用し、新規顧客開拓にも取り組む。
教育・評価事業
「エンカレッジ」の新規会員企業の獲得に努めると共に、講座満足度の維持・向上を目的にプログラムの見直しに着手する。また、新卒採用事業と連携し、新卒入社社員の早期戦力化を実現するための商品開発にも取り組む。
その他事業
[en]グリーン・ウエディング」の掲載会場数の増加と掲載効果の向上に努める他、「FINE」の受注拡大に向けセミナー開催等を強化する。
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中期経営計画(11年度~13年度) |
・「入社後の活躍」にこだわり、サービスの高付加価値化を図る
入社後のフォロー等、単なる入社支援にはとどまらないサービスを提供する事でサービスの高付加価値化を図ると共に、日本だけでなく、アジアを中心に世界でも同様のサービスを展開する事でコア領域である人財関連事業を再び成長軌道に乗せる。アジア展開については、11年1月に中国において人材紹介を行う合弁会社 職縁人力資源(上海)有限公司を設立しており、今後、WSA社によるシンガポールや香港での事業も本格化する。
・エン・ジャパンとして築いた資産を活用し、第二の柱となる事業を立ち上げる
人財関連事業により築いた「エン」ブランド、多くの顧客企業、及びユーザーという資産を活用し、「ウエディング事業」の早期育成に努めると共に事業理念に基づき複数の事業化を推進する。
<事業別の取り組み>
中途採用事業
マーケット環境や顧客ニーズの変化に対応した商品・サービスを適切に提供できる体制を構築・整備し、「入社後活躍度」を高めるための顧客及びユーザーフォローを強化する。また、海外展開を始めとする新たな収益源の開拓任も取り組む。
新卒採用事業
顧客企業の採用成功率を高めるため、テストや採用ツール、或いは選考プロセス等の採用プロセス商品の販売を強化すると共に、「入社後活躍度」を高めるため教育・評価事業との連携を深め、入社から3年目までの社員に対する教育商品の開発・営業にも注力する。
教育・評価事業
各事業部との連携を強化し、「入社後活躍度」を高めるための商品開発を進める他、人財事業の海外展開に備え、既存商品の多言語化に取組む。また、「エンカレッジ」の関東以外での事業化も進める。
その他事業
現在展開している「[en]グリーン・ウエディング」と「FINE」の早期収益化に向け体制を強化すると共に、新たな事業の柱の育成に向け人財領域以外の事業を探索する。
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