ブリッジレポート:(8860)フジ住宅 vol.24
(8860:大証1部,東証1部) フジ住宅 |
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企業名 |
フジ住宅株式会社 |
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社長 |
宮脇 宣綱 |
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所在地 |
大阪府岸和田市土生町1丁目4番23号 |
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決算期 |
3月 |
業種 |
不動産業 |
項目決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
2010年3月 | 48,614 | 2,137 | 2,118 | 1,237 |
2009年3月 | 45,300 | 2,584 | 2,388 | 1,361 |
2008年3月 | 48,793 | 2,723 | 2,413 | 2,097 |
2007年3月 | 52,221 | 4,233 | 4,090 | 911 |
2006年3月 | 41,333 | 3,229 | 3,196 | 1,312 |
2005年3月 | 43,954 | 3,208 | 2,799 | 1,661 |
2004年3月 | 34,387 | 2,034 | 1,891 | 684 |
2003年3月 | 32,905 | 1,198 | 1,028 | 545 |
2002年3月 | 33,419 | 899 | 692 | 297 |
2001年3月 | 31,433 | 2,928 | 2,681 | 1,503 |
2000年3月 | 34,268 | 1,596 | 1,117 | -2,237 |
株式情報(11/2現在データ) |
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今回のポイント |
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会社概要 |
分譲住宅事業(11/3期上期売上構成比37.9%)
用地仕入・許認可の取得から、宅地造成、設計、建築、販売までの一貫体制を構築しており、「自由設計方式」と「街づくり」が特徴。マンション分譲も事業領域だが、地価上昇とその後の供給過剰と需要の低下に伴う事業リスクの高まりを予見し、03年春以降、マンション用地の仕入を停止している。
住宅流通事業( 同 35.8%)
「快造くん」のブランド名で展開している中古住宅の再生・販売を中心に廉価な建売住宅の販売を手掛けており、中古住宅に付随した土地を更地売却した際の売上や仲介手数料も含まれる。地域密着営業により交差点単位での地域情報の収集・分析力をベースとした物件の鑑定力や仕入・販売価格の査定の速度と正確性、更にはリフォームのマニュアル化による独自のノウハウ等が強み。
土地有効活用事業( 同 13.0%)
賃貸住宅の建築請負と個人投資家向け一棟売賃貸マンションに分かれる。賃貸住宅の建築請負では、遊休地の有効活用を目的とした賃貸マンション・アパート等の建築提案を行なっており、市場調査・企画・設計・建築・竣工引渡後の運営管理までを一貫してサポート。コスト競争力の高い木造アパート「フジパレス」シリーズに08年11月単身高齢者専用賃貸住宅「フジパレスシニア」が加わり、より独自性が強まった。金融機関や既契約者からの紹介案件が多い。また、個人投資家向け一棟売賃貸マンションでは、1棟あたり1億円前後の賃貸アパートを中心に展開。資金運用手段として根強い需要がある。
賃貸及び管理事業( 同 13.1%)
100%子会社フジ・アメニティサービス(株)が手掛けている。安定収益源となるばかりでなく、土地有効活用事業や個人投資家向け賃貸マンションの販売等との相乗効果も高い事業。
注文住宅事業( 同 0.3%)
建替え案件を中心にした注文住宅建築及びリフォームを手掛ける。これまでテストマーケティングを行ってきたが、11/3期より新たなセグメントとして独立させた。
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2011年3月期上期決算 |
前年同期比19.9%の増収、同18.4%の経常増益
売上高は前年同期比19.9%増の273.0億円。分譲住宅事業及び土地有効活用事業において引渡しが順調に進んだ他、割安感のある中古住宅も堅調に推移。適用物件の増加で工事進行基準売上高も増加した。利益面では、工事が順調に進んだ事等で売上総利益率が改善。人件費や広告宣伝費、中古住宅の販売好調に伴う販売手数料等を中心にした販管費の増加を吸収し、営業利益は13.4億円と同14.8%増加した。受取手数料の増加等で営業外損益が改善したものの、投資有価証券評価損2.2億円など特別損失2.3億円を計上したため、四半期純利益は同1.2%減少した。受注高は同37.1%増の299.4億円(計画240.0億円)、受注残高は前年同期末比29.8%増の318.1億円。期初予想との比較では、分譲住宅事業及び土地有効活用事業において工事が順調に進み引渡しが前倒しとなった事や工事進行基準売上高の上振れもあり売上高が予想を超過。加えて、好調な販売を受けて広告宣伝費が予想を下回るなど諸経費を保守的に見ていた事もあり、営業利益以下の各利益が予想を大幅に上回った。 分譲住宅
工事が順調に進み引渡しが前倒しとなった物件もあり売上高が103.4億円と前年同期比13.8%増加したものの、一部の物件で価格調整を行った影響でセグメント利益は4.1億円と同19.9%減少した。一方、今後の売上につながる受注は同80.2%増の175.8億円、受注残高は前年同期末比78.0%増の214.7億円。
住宅流通
フジホームバンク大阪店の仕入・販売エリアの拡大、フジホームバンク泉北店の岸和田市への移転、更には10年9月には「おうち館和泉店」をオープンする等、仕入れ・販売共に体制を充実。売上高が97.7億円と前年同期比16.1%増加し、セグメント利益が6.5億円と同7.9%増加した。
土地有効活用
工事進行基準の適用物件の増加に加え、工事が順調に進み引渡しが前倒しとなった物件もあり売上高が35.3億円と前年同期比89.6%増加、セグメント利益は5.6億円と同3.2倍に拡大した。
賃貸及び管理
主として土地有効活用事業にリンクした賃貸物件及び管理物件の増加に加え、稼働率の改善もあり売上高が35.8億円前年同期比6.5%増加。ただ、諸経費の増加でセグメント利益は1.0億円と同44.0%減少した。
注文住宅
注文住宅・リフォーム事業のテストマーケティングに係る売上高0.6億円(前年同期比62.7%増)を計上。セグメント利益は0.1億円(同4.7%増)となった。
(3)財政状態及びキャッシュ・フロー(CF)
上期末の総資産は前期末比12.7億円増の516.4億円。仕入れが順調に進み棚卸資産が増加した他、9月に「おうち館和泉店」をオープンした事等で有形固定資産も増加した。ただ、引渡しが順調に進んだ事もあり、これら資金需要に手元資金で対応したため有利子負債は前期末と同水準にとどまった。CFの面では、「おうち館和泉店」など設備投資の増加で投資CFのマイナス幅が拡大したものの、引渡しが順調に進んだ事で営業CFのマイナス幅が大幅に縮小。フリーCFは6.8億円のマイナスとなったものの、前年同期比で大幅に改善した。有利子負債の減少や配当金の支払いで財務CFもマイナスとなったが、現金及び現金同等物の上期末残高は59.5億円と前期末比8.8億円の減少にとどまった。
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2011年3月期業績予想 |
下期も好調な販売が続く見込み。上方修正された通期予想は前期比22.0%の増収、同68.5%の経常増益
「プレミアムフォレスト岸和田中央公園」など優良物件の寄与もあり、足下の販売も好調。たな卸資産の入れ替えが進み価格調整が一巡する他、販売好調により広告宣伝費など販売諸経費も想定したほどには膨らまず、下期は利益率の改善も進む見込み。通期の経常利益は前期比68.5%増の35.7億円を見込んでおり、現行の中期計画における13/3期の目標値である36億円を2年前倒しでほぼ達成する事になる。配当は1株当たり11円の期末配当を予定(年18円)。
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