ブリッジレポート:(5162)朝日ラバー vol.14
(5162:JASDAQ) 朝日ラバー |
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企業名 |
株式会社朝日ラバー |
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社長 |
横山 林吉 |
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所在地 |
埼玉県さいたま市大宮区土手町2-7-2 |
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決算期 |
3月 末日 |
業種 |
ゴム製品(製造業) |
項目決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
2010年3月 | 4,667 | 125 | 91 | 41 |
2009年3月 | 4,904 | 46 | 14 | -80 |
2008年3月 | 6,284 | 414 | 325 | 211 |
2007年3月 | 5,314 | 399 | 375 | 176 |
2006年3月 | 4,578 | 366 | 353 | 209 |
2005年3月 | 4,057 | 251 | 251 | 147 |
2004年3月 | 3,449 | 233 | 211 | 112 |
2003年3月 | 3,154 | 172 | 159 | 75 |
2002年3月 | 2,907 | 98 | 85 | 10 |
2001年3月 | 3,582 | 315 | 336 | 189 |
2000年3月 | 3,140 | 313 | 300 | 141 |
株式情報(12/7現在データ) |
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今回のポイント |
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会社概要 |
グループは、同社の他、ゴム・プラスチック等の研究開発を行う(株)ファインラバー研究所、米国の販売会社ARI International Corp.、及び中国・東莞市に工場(来料加工工場)を持つ朝日橡膠(香港)有限公司、また今年7月に中国・東莞市に設立した東莞朝日精密橡膠制品有限公司の連結子会社4社からなる。 <事業内容と主要製品>
事業は、自動車の内装照明の光源向けの「ASA COLOR LED」や各種センサ向けのレンズ製品「ASA COLOR LENS」、或いは弱電製品に使われる応用製品等の工業用ゴム事業、点滴輸液バッグ用ゴム栓や真空採血管用ゴム栓等の医療・衛生用ゴム事業に分かれる。10/3期の売上構成比は、それぞれ、83.4%、16.6%。
工業用ゴム事業は、更に自動車の内装照明の光源向けが中心の彩色用ゴム製品(売上構成比47.5%)、情報通信向けが多い弱電用高精密ゴム製品(同 11.5%)、卓球のラケット用ラバー等のスポーツ用ゴム製品(同 9.8%)、その他工業用ゴム製品(同 14.6%)に分かれる。
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2011年3月期上期決算 |
自動車関連中心に売上が回復
売上高は前年同期比21.6%増の2,405百万円。自動車関連を中心に工業用ゴム事業の売上が伸びた他、医療用ゴム製品の一部が得意先の在庫調整等の影響を受けた医療・衛生用ゴム事業も独自の開発製品を中心に売上が増加した。利益面では、抑制していた人件費の正常化等で販管費が増加したものの、売上の増加と工場稼働率の上昇による売上総利益率の改善で吸収。営業利益は92百万円と同2.7倍弱に拡大した。
第1四半期(4-6月)
自動車関連製品の受注が回復。工場の稼働率の向上により売上総利益率も改善し、人件費カットの解除等による販管費の増加を吸収して営業損益が黒字転換した。
第2四半期(7-9月)
前年同期は経営合理化策の継続効果と自動車関連製品の受注回復が重なったが、今期は売上の伸びが緩やかになる中、人件費カットの解除や第二福島工場の医療工場の増築・立ち上げに伴う諸経費等による販管費の増加で前年同期比増収・減益となった。
(4)財政状態及びキャッシュ・フロー(CF)
上期末の総資産は前期末比59百万円増の7,458百万円。日本政策投資銀行の「ものづくりニッチトッププログラム」の第1号としての融資を受け、第二福島工場の増築資金に充当した。CFの面では、税負担の増加で営業CFが減少した他、設備投資の増加で投資CFのマイナス幅も拡大。政策投資銀行からの融資により財務CFが黒字となったものの、現金及び現金同等物の上期末残高は863百万円と前期末比172百万円減少した。
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2011年3月期業績予想 |
前期比3.9%の増収、同9.0%の経常増益予想
工業用ゴム事業において、顧客販売戦略の変更に伴いスポーツ用ゴム製品の受注減少が見込まれる事や開発製品の量産立上げの遅れ等を理由に通期の売上予想を下方修正した。売上の下振れにつれて利益も期初予想を下回る見込み。営業外損益の悪化は為替差損を織り込んだため。設備投資は750百万円(前期比は215百万円)を計画しており、減価償却費380百万円(同397百万円)を織り込んだ。配当は1株当たり5円の期末配当を予定している(上期末配当と合わせて年8円)
(2)今後の取り組み
中国に進出した顧客の現地での調達ニーズに応えるべく中国に新会社を設立した他、新製品の開発や標準化対応でLED関連事業を強化する。また、安定した需要が見込める医療事業においては、第二福島工場を増築しシェア拡大を図る。
①中国での事業展開
中国に進出した顧客の現地での調達ニーズに応えるべく、10年7月、中国広東省東莞市に東莞朝日精密橡膠制品有限公司を設立した。自動車向けの工業用ゴム製品を中心に事業展開を図る考えで、従来の製造部門だけでなく、営業、見積り、設計、品質管理等の主要部門を備えた本格的な法人組織とする考え。現在、東莞市で稼動している来料加工工場は、年内に設備を新法人工場に移管し閉鎖する予定。
②LED関連事業の拡大
これまではLED単品に後付けして付加価値を提供してきたが、市場の拡大に追従するためには価格対応が急務であり、今後も継続的な価格低下が見込まれる。このため、耐熱性、耐紫外線特性に優れたシリコーンの特長を生かし、これまでの後付けのレンズやキャップだけでなく部材分野にも参入する。この一環として9月に開発を終えたレジスト材料「ASA COLOR RESIST INK」は、白色LED用を実装するプリント配線基板に塗布する事で光取り出し効率(95%の反射率)を高める事ができ、また、対紫外線特性に加え、耐熱性にも優れるシリコーン製品であるためハイパワーのLEDにも対応できる。今後、同製品の拡販と共に新たな部材開発も進めていく考え。
③医療事業の強化
第二福島工場を増築し生産スペースを1.5倍に拡張した。ゴムの表面を加工する独自の表面改質技術でシェア拡大を図り、13/3期に売上高12億円を目指す。
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