ブリッジレポート:(7590)タカショー vol.17
(7590:JASDAQ) タカショー |
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企業名 |
株式会社タカショー |
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社長 |
高岡 伸夫 |
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所在地 |
和歌山県海南市南赤坂20-1 |
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決算期 |
1月 |
業種 |
卸売業(商業) |
項目決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
2010年1月 | 12,756 | 580 | 584 | 296 |
2009年1月 | 13,118 | 440 | 393 | 246 |
2008年1月 | 13,437 | 597 | 474 | 289 |
2007年1月 | 12,420 | 424 | 414 | 183 |
2006年1月 | 11,112 | 528 | 541 | 305 |
2005年1月 | 10,895 | 528 | 498 | 270 |
2004年1月 | 10,153 | 466 | 346 | 213 |
2003年1月 | 10,057 | 360 | 257 | 162 |
2002年1月 | 9,457 | -17 | -83 | -89 |
2001年1月 | 9,045 | 523 | 467 | 177 |
2000年1月 | 8,535 | 580 | 575 | 258 |
株式情報(9/3現在データ) |
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今回のポイント |
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会社概要 |
<販売ルート(営業部門)>
営業部門は、販売ルート別に設計・施工が必要な工務店向け「プロユース」、ホームセンターへの卸売を中心にした一般消費者向け「ホームユース」、「e-コマース・通信販売」、「輸出」に分かれる。個別ベース売上構成比は、それぞれ48.1%、46.2%、2.9%、2.8%(10/1期実績)。 「プロユース」では、プロユーザー向けのカタログ「PROEX(プロエクス)」を業界最大の約25万冊印刷し、造園業者、設計士、エクステリア施工店、商業施設等にダイレクトメールで配布している。カタログには商品を使った庭園イメージの写真が掲載されており、この写真を見ながら実際に施工する場所と庭園の簡単な図面を書いてファックスもしくはWebで発注すると、CAD(コンピュータによる設計支援システム)、CG(コンピュータ映像)を駆使した完成予想図と共に見積書を当日中に返送し、正式な注文があれば商品を短納期する仕組み作りが確立している。 |
2011年1月期上期決算 |
①ホームユース部門の苦戦が響き、減収・減益
売上高は前年同期比5.4%減の7,080百万円。家と庭をつなぐ空間となる「ポーチガーデン」シリーズや夜の庭を演出するソーラーライト等の照明機器が堅調に推移したプロユース部門の売上が増加したものの、春先から初夏にかけての天候不順やホームセンターの在庫調整等によるホームユース部門の苦戦が響いた。利益面では、物流の合理化による配送費、支払手数料、賃借料等を中心に販管費が減少したものの、減収の影響をカバーするには至らず営業利益は517百万円と同18.1%減少した。為替の影響(外貨建債権の時価評価によるもの。差益17百万円→差損14百万円)等で営業外損益が悪化した他、税効果会計の影響もあり四半期純利益は274百万円と同25.3%減少した。予想を下回った要因もホームユース部門の苦戦。上期のホームユース部門の売上予想は3,512百万円だったが、着地はこれを811百万円下回る2,701百万円。2月から5月にかけては、ホームセンターが低価法による減損会計の適用に伴い店舗在庫の圧縮を進めた事に加え、ゴールデンウイーク前の冷え込みと家庭菜園の導入遅れで定番商品の商流が鈍化し、前年同期比29.7%(250百万円)の減収。また、6月から7月にかけては、低温や天候不順による日除け商材の落ち込みで同32.8%(430百万円)の減収。 ②財政状態及びキャッシュ・フロー(CF)
上期末の総資産は前期末比1,848百万円増の11,170百万円。プロユース部門の好調に加え、上期末にかけての天候の回復やホームセンター各社の在庫調整の一巡で運転資金が増加したため、長期借入金を中心に有利子負債を積み増した。CFの面では、上期末にかけての運転資金の増加と税負担(80百万円→281百万円)の増加で営業CFがマイナスとなったことに加え、設備投資や海外子会社の設立等の支出も増加したため、フリーCFが140百万円のマイナスとなった。ただ、借入金の積み増しで財務CFが黒字となり、現金及び現金同等物の上期末残は2,075百万円と前期末比511百万円増加した。
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2011年1月期業績予想 |
プロユースの伸長とホームユースの回復で営業増益へ
下期は新商品効果や住宅メーカーとの取引拡大でプロユース部門が伸びる他、梅雨明け以降の好天やホームセンターの在庫調整完了でホームユース部門も回復。中国(2社)やオーストラリアの新設子会社の寄与もあり、前年同期比で二桁の増収が見込まれる。上期の落ち込みをカバーして、通期の連結売上高は前期比1.5%増の12,946百万円が見込まれる。利益面では、増収ながら物流関係を中心にしたコスト削減の進展で販管費が減少、営業利益が同6.7%増加する見込み。為替差損益の悪化や企業立地奨励金等が無くなる等で経常利益が減少するものの、韓国子会社関連の特損がなくなる事や前期は修正申告に伴う税負担の増加があった事等から当期純利益は同16.6%増加する見込み。 (2)今後の事業展開
リフォームや中古住宅流通等の住宅再生市場が堅調に推移している他、住宅版エコポイント制度や住宅ローン減税等の住宅施策や税制面での優遇処置の後押しもあり新築住宅着工も回復傾向にある。また、ガーデニング業界では新築先付けに加え、築後にライフスタイルをメンテナンスしながら作りこんでいく後付けの市場も拡大している。同社は、この市場環境を生かしてプロユース部門及びホームユース部門の両部門で事業拡大を図る考え。 商品戦略の一環として、今夏(7月20日~21日、東京流通センター)に単独開催した「タカショートータルガーデンフェア」は2,338人の入場者を集め、8月下旬から販売を開始する新商品が高い評価を得た。特に「アートウッド」を用いた「ポーチ」や「ガーデンピット」等が好評で、新商品での売上増加が見込まれると言う。 ②ホームユース
重点施策として、環境への取り組み、海外流通・工場政策、国際市場戦略の3点を挙げている。
環境への取り組み
クールシェード(日除け商品:エアコンの温度を高めに設定できる等の効果がある)やローボルトライト等の商品を軸にエコガーデンへの取り組みを強化する。
海外流通・工場政策
子会社の設立も含めて中国での生産体制を強化する他、09年7月に設立した豪州現地法人「タカショーオーストラレイジア」を通してオーストラリアやニュージーランドにおける販売の本格化、更にはベトナムへの展開を進める。
国際市場戦略
これまで国内展開にとどまっていたホームユース部門の展開を欧州に広げる。この一環として、本年10月(10日~15日)に日本で開催されるIGCA(国際ガーデンセンター協会)2010のメインスポンサーを務める。アジアで初の開催となる今回のIGCA2010を盛り上げる事で、日本のガーデニング市場の拡大はもちろん、世界のガーデニング市場におけるタカショーブランドの浸透を図りたい考え。
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