ブリッジレポート:(4323)日本システム技術 vol.12
(4323:東証2部) 日本システム技術 |
|
||||||||
|
企業名 |
日本システム技術株式会社 |
||
代表取締役社長 |
平林 武昭 |
||
所在地 |
〒530-0005 大阪市北区中之島2-2-7 |
||
決算期 |
3月 末日 |
業種 |
情報・通信 |
項目決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
2009年3月 | 10,449 | 806 | 852 | 447 |
2008年3月 | 10,705 | 931 | 945 | 426 |
2007年3月 | 9,711 | 389 | 405 | 138 |
2006年3月 | 7,917 | 111 | 125 | 605 |
2005年3月 | 8,189 | 522 | 502 | 319 |
2004年3月 | 7,767 | 540 | 537 | 67 |
2003年3月 | 7,064 | 676 | 635 | 194 |
2002年3月 | 6,939 | 658 | 606 | 181 |
2001年3月 | 6,285 | 834 | 814 | 282 |
株式情報(3/5現在データ) |
|
|
今回のポイント |
|
会社概要 |
<特徴>
「情報化の創造・提供による社会貢献」をモットーとして、いかなる企業系列にも属さない完全独立の立場を堅持することにより、業種、技術分野、プラットフォーム等を問わず、常に最新の技術に挑戦しつつ、自由な立場で幅広い分野の開発業務に取り組むことを経営の基本方針としている。この基本方針に則り、顧客、株主、社員、社会がそれぞれWin-Win(双方有益)の関係を築くべく、「四方良し」の理念を掲げ、それぞれの価値を最大化し、全体としての企業価値を高めることにより、安定的成長を実現することを目標としている。また、このような成長の原動力となるのは従業員一人一人の情報システム開発に対する情熱と顧客への誠心誠意のサービス製品であり、そのためには人間力の研鑽が何よりも先行すべきである、との信念に基づいた「人づくり」経営に徹することにしている。
(1)理念重視の経営 (2)広範な情報サービスの提供
メーカーや系列等一切の成約を受けず、自由な立場で広範な分野でサービスを提供する事が出来る。サービス内容は、ソフトウェア開発、システムコンサルテーション、システム管理運用、システムインテグレーションサービス、ソフトウェアパッケージの開発・販売、情報機器の販売、ネットワーク構築等。
<事業セグメント>
(1)ソフトウェア事業(受注ソフトウェアの個別受託開発) ⇒ SIerの側面
①ビジネスアプリケーション分野 (事務処理系システム)
②エンジニアリングアプリケーション分野(制御、技術系システム) ③イベントアプリケーション分野 (スポーツ・文化イベント関連システム) ④アウトソーシングサービス (情報システムの一括運営管理) (2)パッケージ事業(学校業務改革パッケージの販売及び関連サービス)
⇒ パッケージメーカーの側面 戦略的大学経営システムの開発・販売、導入支援、保守等
(3)システム販売事業(IT機器の販売及び情報通信インフラの構築)
⇒ 販社(BtoB)の側面 ハードウェア・ソフトウェアパッケージの販売、保守、ネットワーク構築等
|
2010年3月期第3四半期決算 |
ソフトウェア事業の苦戦が響き減収・減益
売上高は前年同期比1.3%減の6,865百万円。パッケージ事業が伸びた他、システム販売事業の売上も増加したが、金融業及び製造業向けの減少によるソフトウェア事業の落ち込みをカバーできなかった。利益面では、ソフトウェア事業での不採算案件の発生やシステム販売事業の売上構成比上昇等で売上総利益率が20.8%と2.4ポイント悪化。販管費の削減に努めたものの、営業利益は同33.4%減少した。受取賃貸料の増加や助成金収入の計上等で営業外損益が改善した他、投資有価証券売却益等77百万円を特別利益に計上したものの、税負担の増加で四半期純利益は同40.2%減少した。
ソフトウェア事業
通信業及びサービス・流通業向けが増加したものの、金融業及び製造業向けの減少が響き、売上高が4,330百万円と前年同期比6.3%減少。売上の減少に加え、不採算案件の影響で営業利益は49百万円と同85.3%減少した。
パッケージ事業
売上高は前年同期比11.0%増の1,257百万円、営業利益は同474.6%増の238百万円。EUC(関連システムの個別受託開発)及び導入支援等のサービスが引き続き堅調に推移した。
システム販売事業
大学向け機器販売を中心にした受注増で売上高が1,277百万円と同6.2%増加。ただ、前期の業績に寄与した高付加価値大型案件の反動で、前年同期は1百万円の利益を確保した営業損益が32百万円の損失となった。
前年同期比11.0%の減収、74百万円の経常損失
下期に入りソフトウェア事業において金融業関連が予想以上に落ち込んだ他、サービス・流通業関連も先送り案件等が発生。パッケージ事業もEUC(パッケージ周辺システムの個別受託開発)が伸び悩んだ。
(3)財政状態及びキャッシュ・フロー(CF)
第3四半期末の総資産は前期末比1,472百万円減の6,670百万円。第3四半期の受注・売上の減少で運転資金が減少したため現預金が増加、一部を借入金の返済に充てた。CFの面では、前年同期と比べて運転資金の減少で営業CFが増加。投資CFがマイナスとなったのは定期預金の預け入れによる。また、自社株買いによる資金の流失がなかったため、財務CFのマイナス幅は縮小した。
|
2010年3月期業績予想 |
前期比13.4%の減収、同47.2%の経常減益予想
ソフトウェア事業及びパッケージ事業における受注減少による売上の落ち込みを理由に通期の業績予想を下方修正した。システム販売事業は当初の予想通り期を通して堅調な推移が見込まれるものの、ソフトウェア事業は金融業関連の下期売上が当初予想比半減する他、来期への先送り案件の発生等でサービス・流通業関連も予想を下回る見込み。また、パッケージ事業も、導入支援及び保守サービスは期末に向けて安定的な推移が見込まれるものの、EUC(パッケージ周辺システムの個別受託開発)が下期の伸び悩みで予想したほどには伸びない。ただ、配当予想には変更がなく、期初に発表した通り1株当たり25円の期末配当を実施する考え。 |
|
本レポートは情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。また、本レポートに記載されている情報及び見解は当社が公表されたデータに基づいて作成したものです。本レポートに掲載された情報は、当社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その正確性・完全性を全面的に保証するものではありません。当該情報や見解の正確性、完全性もしくは妥当性についても保証するものではなく、また責任を負うものではありません。 本レポートに関する一切の権利は(株)インベストメントブリッジにあり、本レポートの内容等につきましては今後予告無く変更される場合があります。 投資にあたっての決定は、ご自身の判断でなされますようお願い申しあげます。 Copyright(C) 2024 Investment Bridge Co.,Ltd. All Rights Reserved. |