ブリッジレポート:(4767)テー・オー・ダブリュー vol.20
(4767:東証1部) テー・オー・ダブリュー |
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企業名 |
株式会社テー・オー・ダブリュー |
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会長 |
川村 治 |
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社長 |
秋本 道弘 |
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所在地 |
東京都港区虎ノ門 4-3-13 神谷町セントラルプレイス |
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決算期 |
6月 |
業種 |
サービス業 |
項目決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
2009年6月 | 14,210 | 1,401 | 1,392 | 876 |
2008年6月 | 14,397 | 1,362 | 1,343 | 729 |
2007年6月 | 13,070 | 1,051 | 1,041 | 551 |
2006年6月 | 12,341 | 781 | 784 | 423 |
2005年6月 | 10,705 | 771 | 782 | 465 |
2004年6月 | 9,638 | 781 | 765 | 466 |
2003年6月 | 9,441 | 1,103 | 1,073 | 537 |
2002年6月 | 8,600 | 940 | 920 | 462 |
2001年6月 | 7,555 | 756 | 730 | 371 |
2000年6月 | 5,995 | 556 | 537 | 238 |
株式情報(2/5現在データ) |
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今回のポイント |
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会社概要 |
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2010年6月期上期決算 |
前年同期比2.7%の減収、同46.2%の経常減益
4媒体(新聞・雑誌・ラジオ・テレビ)の縮小が続く中で堅調に推移してきたプロモーションだが、一昨年秋のリーマンショック以後は減少に転じており、広告予算が一段と絞り込まれた09年度は更に厳しさを増した。こうした中、同社の上期は、横浜開港博関連等の大型イベントが堅調だった事で売上高がわずかな減少にとどまったものの、大型イベントは総じて利益率が低い事や全体的な売上の減少もあり売上総利益率が悪化。一方、人件費や家賃等を中心に販管費が増加したため、営業利益は同46.6%減少した。
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2010年6月期業績予想 |
(1)業績予想
通期業績予想に変更は無く、前期比4.7%の減収、同31.6%の経常減益予想
新規営業窓口や新規銘柄の開発が進むなど明るい材料はあるものの、下期も厳しい事業環境が続く見込み。ただ、下期は大型案件が無い事や原価管理の徹底による利益率の改善で、前年同期比14.7%の経常減益にとどまる見込み。配当は、1株当たり16円の期末配当を予定しており、上期末配当16円と合わせて年32円。
(2)受注残等の動向
受注残高が減少しているが、前年同期の受注残高には横浜開港博関連が6億円程度含まれていた(売上の一部が10/6期上期に計上される)事を考慮する必要がある。一方、期中受注・期中売上の源泉となる企画案件(竹・梅)が前年同期を上回っている事に加え、新規開拓の進捗で自動車・情報通信以外の業種でも提案件数が増加している。
(3)今後の対策
大手広告代理店が新聞・雑誌・ラジオ・テレビといったマス広告からプロモーションへのシフトを加速している事から、今後、プロモーション領域の更なる拡大が予想される。同社は、こうした市場環境の変化に対応すると共に自動車や情報・通信に次ぐ第3の柱を育成するべく、社内体制を見直すと共にワンストップ体制及び提案力の強化を図った。
基本施策
厳しい事業環境下で業績拡大を図る足下対策として、イベント中心からプロモーション全域での対応を強化すると共に、中期的な成長力強化策として、業界の傾向である専門特化型から脱却し、ワンストップ力を強化する事でゆるぎないポジションを確立する。
施策.1 社内体制の見直し
人員配置の見直しと対電通対応の新チームを編成した。人員配置の見直しでは、名古屋からの人員シフトで大阪支社や対電通を強化した他、博報堂チームの編成を見直した。また、担当役員がチームリーダーを兼務する未達成社員だけの対電通対応の新チームを編成し指導を強化する。
施策.2 ワンストップ体制と提案力強化
店頭・営業支援に強みを持つとジェイコムホールディングス(株)との資本・業務提携により店頭・流通対策を強化した他、(株)コンテンツからプロモーションWeb サイト制作事業を譲受しWeb部門を拡充すると共に、(株)ペッププランニングの子会社化によりグループのイベント制作体制を強化した。
店頭対策強化
店頭・営業支援に強みを持つジェイコムホールディングス(株)と資本・業務提携を締結した。共同営業開発、新プロモーションシステム開発、及び新コンテンツ開発に取り組むと共に、相互に約1億円規模の資本参加を行う。
Web部門拡充
Web対応力の強化やWeb&リアルプロモーションの提案力強化に加え、内政化を進めるべく、(株)コンテンツからプロモーションWebサイト制作事業を譲受した。
イベント制作体制強化
制作体制の強化とグループでの内製化推進により本社社員のプロデュース力の底上げを図るべく、メディアに強みを持ち、イベント制作で多くの実績を有する中堅イベント制作会社(株)ペッププランニングを子会社化した。
施策.3 収益力再強化
制作管理チームの権限強化、本部長を責任者とした指定案件の改善強化、及び内製化強化により収益力の再強化を図る。制作管理チームの権限強化では、仕入単価のチェックから案件全体の収益管理に制作管理チームの権限を広げた。また、内製化強化では、たWeb部門の拡充やイベント制作体制の強化を営業面だけでなく、収益力の強化にもつなげていく。
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