ブリッジレポート:(7590)タカショー vol.13
(7590:JASDAQ) タカショー |
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企業名 |
株式会社タカショー |
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社長 |
高岡 伸夫 |
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所在地 |
和歌山県海南市南赤坂20-1 |
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決算期 |
1月 |
業種 |
卸売業(商業) |
項目決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
2009年1月 | 13,118 | 440 | 393 | 246 |
2008年1月 | 13,437 | 597 | 474 | 289 |
2007年1月 | 12,420 | 424 | 414 | 183 |
2006年1月 | 11,112 | 528 | 541 | 305 |
2005年1月 | 10,895 | 528 | 498 | 270 |
2004年1月 | 10,153 | 466 | 346 | 213 |
2003年1月 | 10,057 | 360 | 257 | 162 |
2002年1月 | 9,457 | -17 | -83 | -89 |
2001年1月 | 9,045 | 523 | 467 | 177 |
2000年1月 | 8,535 | 580 | 575 | 258 |
株式情報(8/28現在データ) |
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今回のポイント |
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会社概要 |
<販売ルート(営業部門)>
営業部門は、販売ルート別に設計・施工が必要な工務店向け「プロユース」、ホームセンターへの卸売を中心にした一般消費者向け「ホームユース」、「通信販売」、及び「輸出」に分かれる。売上構成比は、10/1期上期実績(個別ベース)で、それぞれ43.5%、50.6%、2.7%、3.2%。 「プロユース」では、プロユーザー向けのカタログ「PROEX(プロエクス)」を業界最大の約20万冊印刷し、造園業者、設計士、エクステリア施工店、商業施設などにダイレクトメールで配布している。カタログには商品を使った庭園イメージの写真が掲載されており、この写真を見ながら実際に施工する場所と庭園の簡単な図面を書いてファックスもしくはWebで発注すると、CAD(コンピュータによる設計支援システム)、CG(コンピュータ映像)を駆使した完成予想図と共に見積書を当日中に返送し、正式な注文があれば商品を1週間以内に届ける。 |
2.2010年1月期第2四半期決算 |
消費の低迷や長雨等の影響を受ける中、エコ商品や家庭菜園関連の好調でホームユース部門が前期並みの売上を確保したものの、建設・不動産市況の悪化や設備投資の減少でプロユース部門の売上が落ち込んだ他、通販や輸出も減少した。 利益面では、売上総利益率が改善する一方、物流費や支払手数料の削減等、オペレーションの効率化により販管費が同6.5%減少、営業損益は632百万円と同15.6%増加した。尚、四半期純利益が同4.4%の増加にとどまったのは、韓国子会社の整理(支店として再出発)に伴う損失引当金など特別損失36百万円を計上したため。 営業利益率改善要因
上期は売上総利益率の改善と販管費の削減により営業利益率が前年同期比1.6ポイント改善した。売上総利益率の改善要因としては、原材料の値下がりによる製造子会社の原価低減、円高による仕入コストの低減や新商品効果による国内販売面の採算改善、更には(有)タカショーヨーロッパにおけるセールスミックス(売上構成)の良化等を挙げる事ができる。また、販管費の増減要因については次の通り。
販管費の主な増減要因
増加要因
減少要因
プロユース部門
「ひさしのある部屋」をコンセプトとしたポーチガーデンや薬剤を一切使用しない環境配慮型木材のタンモクウッド等の新商品が売上を伸ばしたものの、商業施設等の大型物件や戸建住宅の新設着工戸数減少等で全般に需要が低迷。ユーザー向けエクステリアショップでの価格競争激化のあおりを受けて単価の引き下げも余儀なくされた。
ホームユース部門
シェード、ソーラーライトといったエコ商品や家庭菜園関連資材の売上が増加したものの、全般に消費低迷の影響を受けた他、長雨等による梅雨明けの遅れも響いた。
上期は輸入代行業務の拡大で売上が増加。閑散期に当たる下期はウインタープロテクションやLEDガーデンの強化によりテコ入れを図る。 |
3.2010年1月期業績予想 |
通期では、前期比4.6%の増収、同67.0%の経常増益予想。配当は、1株当たり5円増配の14円を予定している。 |
今後の展開 |
(1)プロユース
住宅・不動産市況の悪化や民間設備投資の減少等でガーデニング業界を取り巻く環境は厳しい。しかし、ガーデニングが温暖化防止、省エネルギーなど環境対応として認識されつつあり、ハウスメーカー等では環境対応として建築物の環境性能を評価し格付けする手法「CASBEE」(建築物総合環境性能評価システム)を意識した商品開発を進めている。こうした中、同社は「環境」、「エコ」、「緑化」をテーマに、庭は家での暮らしにおける5番目の部屋であるという「5th ROOM」を提案していく考え。具体的には、エコタイプのソーラーライトやLEDライト等によるローボルトライティング、シェード、散水、ガーデン収納庫等により、風と光が入る自然的な暮らしができる環境空間を提案していく。また、ガーデンファニチャーを取り入れたポーチガーデンや、環境性能評価システム「CASBEE」対応のエコガーデンといった新商材の投入や公共・商業施設等での屋上緑化にも取り組む。 販売面では、全国の有力施工店を組織化したタカショーリフォームガーデンクラブ(8月21日現在の有料会員数は611社)の拡大に注力していく。「"もの販売"から"困っている事の解決サービス"」を切り口に、快適な庭の暮らしを提供できる庭のプロフェッショナル集団を目指している。 (2)ホームユース
国内では、ブランディングの強化、見て楽しむガーデニングから育てて食べるガーデニングとして需要が拡大している家庭菜園向け商品の拡充、更には、シェード、ソーラーライト、LEDライト等といった環境商品提案等を強化していく。一方、海外では、新体制で再スタートを切る韓国の他、中国、ヨーロッパ、更には子会社を設立したオーストラリアに注力していく。 オーストラリア現法 TAKASHO AUSTRALASIA PTY,.LTD の設立
7月1日、オーストラリア南ビクトリアに子会社を設立した。オーストラリアはアジア域内の国として、ヨーロッパからの高いガーデニング文化レベルを取り入れているという点、また南半球に属するシーズン性を活かし、冬期シーズンにおける売上高を強化する事が目的。
中国現法 浙江東陽高秀花園製品有限公司の設立
8月21日、中国浙江省東陽市に子会社を設立する予定である。中国では庭付き一戸建て住宅が5,000 万棟を超え、中国各種企業、公共施設、商業施設等の市場を含めた中国のガーデン、エクステリア市場も100 億元(約1,500 億円)規模に達している。成長著しい中国市場で、ガーデン、エクステリア関連商品の製造及び販売を拡大させる考え。
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