ブリッジレポート:(9616)共立メンテナンス vol.21
(9616:東証1部) 共立メンテナンス |
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企業名 |
株式会社共立メンテナンス |
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会長 |
石塚 晴久 |
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社長 |
佐藤 充孝 |
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所在地 |
東京都千代田区外神田 2-18-8 |
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決算期 |
3月 |
業種 |
サービス業 |
項目決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
2009年3月 | 82,303 | 5,349 | 4,510 | 2,133 |
2008年3月 | 75,606 | 4,492 | 4,167 | 2,740 |
2007年3月 | 66,287 | 3,745 | 3,787 | 2,413 |
2006年3月 | 63,084 | 4,611 | 4,823 | 2,010 |
2005年3月 | 58,014 | 4,407 | 4,411 | 2,343 |
2004年3月 | 54,080 | 4,004 | 4,059 | 2,137 |
2003年3月 | 50,108 | 4,148 | 3,884 | 2,039 |
2002年3月 | 50,064 | 3,908 | 3,580 | 1,821 |
2001年3月 | 37,884 | 2,827 | 2,643 | 1,146 |
2000年3月 | 36,787 | 2,368 | 2,281 | 906 |
株式情報(6/12現在データ) |
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今回のポイント |
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会社概要 |
事業の種類別セグメントと売上構成(09/3期)は次の通りである。 |
2010年3月期第1四半期決算 |
主力の寮事業では学生寮の入寮時に契約金売上が計上されるが、当然の事ながらその計上は入寮生の多い第1四半期に集中する傾向があった。しかし、今春は3月からの入寮希望者が多く、前期の第4四半期に契約金売上が計上されたため、この第1四半期は寮事業の売上が伸び悩んだ。加えて、不動産市況の悪化や寮・ホテル等の開発に注力した事でデベロップメント事業の売上が大幅に減少、連結売上高は20,000百万円と同4.7%減少した。 利益面では、利益に直決する契約金売上が減少した事等で売上総利益率が悪化する一方、ホテルの新規オープンに伴う開業準備費用の発生等で販管費が増加したため営業利益は同22.4%減少。金融費用の増加に加え、投資有価証券評価損236百万円等を特別損失に計上したため当期純利益は同49.3%減少した。 寮事業
売上高は同0.7%減の10,689百万円、営業利益は同12.8%減の1,986百万円。寮事業全体での6月末現在の稼働契約数は前年同期比188名減の27,672名。学生寮事業は提携大学の拡大効果もあり施設の稼働は堅調だが、既に説明し通り従来4月に入寮する新寮生の一部が先行して3月に入寮したため、前年同期に比べ契約金等の売上が減少した。尚、3月先行入寮の傾向は増加傾向にあるため、契約金等の売上時期の第4四半期シフトが当面続く見込み。一方、社員寮事業については、昨今の企業収益の悪化により、期初の研修ニーズ等によるマンスリー契約等が減少した。
ホテル事業
売上高は前年同期比7.7%増の6,012百万円、営業損失543百万円(前年同期は429百万円の損失)。前期にオープンした6事業所と、当期にオープンした4事業所の寄与で売上が増加。また、事業所毎のコスト管理の徹底により各事業所の損益も改善傾向にあるが、ドーミーイン事業(ビジネスホテル事業)3事業所及びリゾート事業(リゾートホテル事業)1事業所のオープンに伴う開業準備費用等が利益を圧迫した。尚、例年の事ではあるが、ホテル(リゾートホテル)事業の第1四半期は、本格的なリゾートシーズン(7-9月)を前にした季節要因により、収益が低めに推移する傾向がある。 総合ビルマネジメント事業
売上高は前年同期比2.5%減の2,724百万円、営業利益は同27.0%減の75百万円。原価管理を徹底しコスト削減に取り組んでいるものの、特にオフィス系業務で顕著な値引き要請や仕様変更等による収益悪化をカバーできなかった。尚、当事業の売上高の33.0%は内部売上高である。
フーズ事業
引き続き変動原価管理を強化・徹底し、収益構造の見直しに取り組んだものの、個人消費の低迷等で売上高が1,129百万円と前年同期比4.8%減少、営業損失3百万円となった。尚、当事業の売上高の54.3%は内部売上高である。
デベロップメント事業
原材料価格の低下等があったものの、景気悪化による販売の低迷や不動産価格の下落など厳しい事業環境が続いた事に加え、寮・ホテル等の開発へ注力した事もあり、売上高が595百万円と前年同期比75.8%減少した。ただ、コスト管理の徹底により営業利益100百万円を計上した(前年同期は39百万円の損失)。尚、当事業の売上高の58.8%は内部売上高である。
その他事業
売上高は前年同期比6.4%減の1,223百万円、営業利益は同19.2%減の83百万円となった。
(3)財政状態及びキャッシュ・フロー(CF)
財政状態に大きな変化は無く、第1四半期末の総資産は前期末比106百万円減の125,687百万円。第2四半期以降の仕込みでたな卸資産(販売用不動産+未成工事支出金)が増加し、現預金が減少した。また、CFの面から見ると、たな卸資産の増加で営業CFのマイナス幅が拡大する一方、有形固定資産の取得が減少した事で投資CFのマイナス幅が縮小。新規借り入れの減少で財務CFの黒字幅も減少した。
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2010年3月期業績予想 |
主力の寮事業は、4年制大学との提携拡大を背景に学生寮事業の堅調な推移が見込まれ、期末総定員は414棟、31,217室(前期比1,051室増)を計画。また、ホテル事業は、第2四半期以降、ビジネスホテル3事業所のオープンを計画(通期でビジネスホテル6事業所、リゾートホテル1事業所をオープン)。既存ホテルと共にサービスの充実を図り事業所毎の収益管理を徹底する。 利益面では、金融費用等の増加で経常利益が同4.0%の増加にとどまるものの、特別損益の改善により当期純利益は同11.1%増加する見込み。 配当は、1株当たり第2四半期末19円、期末19円の年38円を予定している。 |
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