ブリッジレポート:(8860)フジ住宅 vol.19
(8860:大証1部,東証1部) フジ住宅 |
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企業名 |
フジ住宅株式会社 |
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社長 |
宮脇 宣綱 |
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所在地 |
大阪府岸和田市土生町1丁目4番23号 |
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決算期 |
3月 |
業種 |
不動産業 |
項目決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
2009年3月 | 45,300 | 2,584 | 2,388 | 1,361 |
2008年3月 | 48,793 | 2,723 | 2,413 | 2,097 |
2007年3月 | 52,221 | 4,233 | 4,090 | 911 |
2006年3月 | 41,333 | 3,229 | 3,196 | 1,312 |
2005年3月 | 43,954 | 3,208 | 2,799 | 1,661 |
2004年3月 | 34,387 | 2,034 | 1,891 | 684 |
2003年3月 | 32,905 | 1,198 | 1,028 | 545 |
2002年3月 | 33,419 | 899 | 692 | 297 |
2001年3月 | 31,433 | 2,928 | 2,681 | 1,503 |
2000年3月 | 34,268 | 1,596 | 1,117 | -2,237 |
株式情報(8/21現在データ) |
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今回のポイント |
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会社概要 |
(1)分譲住宅事業 09/3期売上構成比53%
用地仕入・許認可の取得から、宅地造成、設計、建築、販売までの一貫体制を構築しており、「自由設計方式」と「街づくり」が特徴。近年では、消費者ニーズに対応した廉価な建売住宅の販売にも力を入れている。尚、地価上昇に伴う事業リスクの高まりから03年春以降、マンション用地の仕入を停止している。
(2)中古住宅の販売及び仲介事業 同 21%
「快造くん」のブランド名で展開している中古住宅の再生・販売が中心。地域密着営業により交差点単位での地域情報を収集し分析する。物件の鑑定力、仕入・販売価格の査定の速度と正確性、更にはリフォームのマニュアル化による独自のノウハウ等が強み。
(3)不動産ファンド等向け賃貸マンション販売事業 同 2%
不動産ファンドや個人投資家を対象とした事業。不動産ファンド向けは、地価上昇によるリスクの高まりから、05年秋以降、土地の仕入を行っていない。現在は、資金運用手段として根強い需要があり、立地も都市部に限定されない個人投資向けに絞り事業展開している(以下、個人投資家向け一棟売賃貸マンション事業として表記する)。
(4)土地有効活用事業(建築請負) 同 9%
遊休地の有効活用を目的とした賃貸マンション・アパート等の建築提案を行なっている。市場調査・企画・設計・建築・竣工引渡後の運営管理までを一貫してサポート。金融機関や既契約者からの紹介案件が多い。
(5)賃貸及び管理事業 同 14.5%
100%子会社フジ・アメニティサービス(株)が手掛けている。安定収益源となるばかりでなく、土地有効活用事業や不動産投資ファンド及び個人投資家向け賃貸マンションの販売等との相乗効果も高い事業。
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2010年3月期第1四半期決算 |
新築住宅販売及び新たに3店舗を開設した中古住宅の販売が伸びた他、引渡の前倒しもあり個人投資家向け一棟売賃貸マンション等の売上も増加した。チラシからネットへのシフト等による広告宣伝費の効率化等で大幅な増収にもかかわらず販管費が同7.2%減少、支払利息の減少により営業外損益も改善し、経常損益は第2四半期(累計)の予想としていた200百万円を大幅に上回った。 予想超過の要因は、建売住宅及び中古住宅の販売好調と個人投資家向け一棟売賃貸マンション等で引渡しが前倒しされた事だが、特に中古住宅の寄与が売上高・利益の両面で大きかった。尚、引渡しの前倒しによる押し上げ効果は、売上高で456百万円、売上総利益で161百万円。 不動産販売事業
売上高は前年同期比56.4%増の8,975百万円、営業利益613百万円(前年同期は営業損失91百万円)。このうち、戸建住宅は、売上高が同49.7%増の5,271百万円。住宅間取りや設備など多様な顧客ニーズに応える自由設計及びオプション方式の比較的単価の高い住宅及び小規模で廉価な新築建売住宅の販売が順調に推移した。また、中古住宅は、売上高が同54.3%増の3,195百万円。堺市方面及び大阪市内での中古住宅の仕入、販売の拠点として開設したフジホームバンク堺店、泉北店、大阪店の3店舗が寄与した。この他、引渡しの前倒しもあり個人投資家向け一棟売賃貸マンションの売上高が451百万円と前年同期比283.6%増加した。 土地有効活用事業
7件の引渡しを行い(前年同期は6件)、売上高が前年同期比58.9%増の717百万円、営業利益が同103.3%増の95百万円となった。
賃貸及び管理事業
主に土地有効活用事業にリンクした賃貸物件及び管理物件の取扱い件数が増加し、売上高は1,692百万円と前年同期比7.0%増加。物件個々の特性に応じた施策が奏功し、営業利益は108百万円と同27.0%増加した。
その他事業
中古住宅の仲介手数料やローン事務手数料に加え、前期よりテストマーケティングを開始した住宅リフォーム事業に係る売上高15百万円を計上した事等により売上高88百万円(前年同期比64.0%増)、営業利益11百万円(前年同期は営業損失2百万円)となった。
不況下でも根強い需要のある中古住宅や廉価な建売住宅に注力しているため期中契約高は減少したものの、期中契約棟数は増加しており、事業環境に適したビジネス展開(需要への対応と事業リスクの低減)が奏功している事がわかる。 また、期末受注残高は金額・棟数共に減少しているが、次の理由により問題は無いと考える。不動産業界では、一般に、マンション・住宅等の引渡し(売上計上)時期は第4四半期、特に3月に集中する傾向があるが、同社グループは、不動産販売事業における戸建住宅を中心に引渡し時期の平準化に努めており、10/3期においては、第1四半期の年間売上予想に対する進捗率が25.2%となり、ほぼ年間売上の4分の1に相当する売上実績を上げた。このため、第1四半期の売上・利益が前年同期に比べ大幅に増加したわけだが、引渡しが進んでいるため、当然、前年同期に比べて期末契約残高は減少する。(ニーズの強い廉価な分野へ注力している事も、金額ベースで減少した一因である)。 (4)財政状態及びキャッシュ・フロー
尚、同社グループでは、経営体質の安定化を図るため、不動産の在庫量をコントロールする3つの指標値を設定しているが、第1四半期末の実績は以下の通りである。 |
2010年3月期業績予想 |
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