ブリッジレポート
(2925) 株式会社ピックルスコーポレーション

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ブリッジレポート:(2925)ピックルスコーポレーション vol.6

(2925:JASDAQ) ピックルスコーポレーション 企業HP
荻野 芳朗 社長
荻野 芳朗 社長

【ブリッジレポート vol.6】2010年2月期第1四半期業績レポート
取材概要「通期予想に対する進捗率は、連結営業利益で32.6%と高く、今期は好スタートとなった。野菜の価格が安定的に推移していることや、売上増の一方で・・・」続きは本文をご覧ください。
2009年7月28日掲載
企業基本情報
企業名
株式会社ピックルスコーポレーション
社長
荻野 芳朗
所在地
埼玉県所沢市くすのき台3-18-3
決算期
2月末日
業種
食料品(製造業)
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2009年2月 18,502 399 413 202
2008年2月 17,870 286 373 205
2007年2月 16,775 293 355 218
2006年2月 16,563 158 205 -37
2005年2月 18,186 74 146 144
2004年2月 18,038 268 285 99
2003年2月 18,047 101 98 36
2002年2月 16,542 548 514 230
2001年2月 16,895 302 287 266
株式情報(7/15現在データ)
株価 発行済株式数 時価総額 ROE(実) 売買単位
335円 6,394,774株 2,142百万円 4.0% 100株
DPS(予) 配当利回り(予) EPS(予) PER(予) BPS(実) PBR(実)
10円 3.0% 33.54円 10.0倍 815.35円 0.4倍
※株価は7/15終値。発行済株式数は直近第1四半期末の発行済株式数から自己株式を控除。
 
ピックルスコーポレーションの2010年2月期第1四半期業績について、ブリッジレポートにてご報告致します。
 
今回のポイント
 
 
会社概要
 
浅漬・惣菜の製造・販売及び青果物・漬物等の仕入販売を行なっている。「野菜の元気をお届けします」をスローガンに掲げ、コーポレートカラーの緑は新鮮感を表している。自社製品は、契約栽培によるトレーサビリティの確保された国産野菜(約70%が契約栽培)が中心で保存料・合成着色料は使用しない。また、製造現場では、工場内での温度管理の徹底や入室前の全従業員の服装・健康チェック、更にはISO9001、HACCPの取得や5S活動に取り組む等、「安全な食へのこだわり」は強い。

資本関係では、「きゅうりのキューちゃん」の東海漬物(株)が株式の49.6%を保有するが、依存度は低く、わずかにふる漬等の仕入があるのみだ(09/2期は仕入高全体の3.9%)。むしろ同社を語る上で忘れてならないのが、セブン&アイ・ホールディングス(3382)で、09/2期は同グループ向けの売上が全体の51.2%を占めた。
09/2期の品目別売上構成は、製品売上が54%(浅漬41%、惣菜10%、ふる漬3%)、商品売上が46%(漬物39%、青果物7%)。また、販路別では、量販店55%、コンビニ24%、外食・その他21%。
 
 
2010年2月期第1四半期業績
 
 
当第1四半期間の食品業界は、商品販売単価の下落傾向が更に強まり、体力の弱い中小のメーカーや問屋では経営不安が心配される状況となった。

このような状況のもと、同社グループは、全国の製造・販売拠点を活用して量販店漬物売場や惣菜売場向けの製品開発・拡販を積極的に行った他、大手量販店向けのプライベートブランド商品の開発にも注力した。品質・衛生管理面では、国際規格ISO9001認証範囲拡大に向けた取り組みを行った。

以上の結果、当第1四半期の業績は、売上高は4,693百万円となった。利益は、原料野菜価格の安定、原材料調達方法の見直しなどにより、営業利益141百万円、経常利益164百万円、四半期純利益87百万円となった。
 
 
当第1四半期間末の総資産は、前年度末に比べて785百万円増加し、11,515百万円となった。これは主に受取手形及び売掛金と土地の増加によるもの。
負債は、前年度末に比べて752百万円増加し、6,301百万円となった。これは主に支払手形及び買掛金と短期借入金の増加によるもの。
純資産は33百万円増加し、5,214百万円となった。
 
 
当第1四半期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前年度末に比べ86百万円減少し、367百万円となった。
当第1四半期間における各キャッシュ・フローの状況は、次のとおり。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によって得られた資金は45百万円となった。収入の主な要因は税金等調整前四半期純利益、仕入債務の増加で、支出の主な要因は売上債権の増加。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によって使用した資金は536百万円となった。主な要因は有形固定資産の取得によるもの。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によって得られた資金は404百万円となった。主な要因は短期借入金の純増加によるもの。
 
2010年2月期業績予想
 
 
取材を終えて
通期予想に対する進捗率は、連結営業利益で32.6%と高く、今期は好スタートとなった。野菜の価格が安定的に推移していることや、売上増の一方で販管費が前年比で減少していることなどにより、利益を大きく伸ばした。
同社は、生産工場と販売店舗を結ぶ流通網(全国ネットワーク)を完成させており、関西での新工場が完成・稼働すれば、収益は一段の拡大が期待できよう。