ブリッジレポート:(4317)レイ vol.21
(4317:JASDAQ) レイ |
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企業名 |
株式会社レイ |
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社長 |
分部 日出男 |
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所在地 |
東京都港区六本木 6-15-21 |
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決算期 |
2月 |
業種 |
サービス業 |
項目決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
2009年2月 | 8,720 | 334 | 297 | 106 |
2008年2月 | 9,576 | -628 | -497 | -635 |
2007年2月 | 9,861 | 31 | -35 | -28 |
2006年2月 | 9,533 | 782 | 773 | 416 |
2005年2月 | 8,237 | 386 | 380 | 226 |
2004年2月 | 7,649 | 434 | 429 | 207 |
2003年2月 | 6,761 | 142 | 126 | 34 |
2002年2月 | 8,184 | 800 | 763 | 429 |
2001年2月 | 7,030 | 634 | 599 | 266 |
2000年2月 | 6,169 | 309 | 262 | 73 |
株式情報(7/3現在データ) |
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今回のポイント |
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会社概要と市場動向 |
(1)会社概要
経営戦略の立案・遂行と各事業会社の管理業務の代行を中心とする(株)レイと、事業体である子会社6社でグループを構成。TVCM(テレビコマーシャル)やセールスプロモーション(SP)等の企画制作を行う広告ソリューション事業と保有する各種映像インフラを活用し実制作を行うテクニカルソリューション事業を展開している。企画制作だけでなく、充実したポストプロダクション機能を備えている事が同社の特徴。
①代表取締役の異動
世代交代を円滑に進め経営権の承継を果たす事により企業の活性化を図ると共に企業価値の更なる向上を目指すべく、現在、代表取締役副社長を務める分部至郎氏が代表取締役社長に就任すると共に、現在、代表取締役社長を務める分部日出男氏が代表取締役会長に就任する。
②子会社の合併
業務の効率化、事業の採算性向上、更には合併によるシナジーによる強固な収益基盤を確立するべく、子会社の合併を進めグループを再編する。具体的には、(株)ティーシー・マックス及びマックレイ(株)を存続会社とする吸収合併方式により、(株)プレイズ、(株)プレントをそれぞれ解散する(いずれも同社の100%子会社)。
④経営方針 “ハードを持ったプロダクションとしてのブランド強化とOne Stop Solutionでの営業展開”
(2)市場動向
同社が展開しているセールスプロモーション、Web制作、映像機器、演出関連といったビジネスは、広告(市場規模6兆円)、イベント(同4兆円)、エンタテインメント(同2兆円)と言った広大なマーケットをフィールドとしている。
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これまでの歩み |
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新生レイグループの強みと今後の方針・施策 |
(1)テクニカルソリューション事業の展望と方針
最新のデジタル機器とクリエイティブなテクニカルスタッフを強みとするテクニカルソリューション事業は、機器レンタル部門とポストプロダクション部門に分かれる。
①映像機器レンタル部門
映像レンタル業界は、イベント以外の小規模な会合や全国規模のネットワークを通じた会合等、需要の裾野が広がりつつあるものの、機材レンタル会社間の競争が激しくなっている。同社は、会場をネットワークで結ぶ技術を生かして、学会(医師会)等の会合需要の取り込みを図る他、映像編集部門との情報の交換、顧客の共有によりターゲットエリアを広げる考え。
②ポストプロダクション部門
放送局・広告代理店の苦戦を受けて全体的に厳しい事業環境が続いているものの、地デジへの完全移行を控え、ハイビジョン撮影の需要は増加傾向にある。また、映像のデジタル化が進み、ブルーレイディスク等の新しい映像ビジネスの拡大も期待できる。こうした中、同社はデジタル放送対応投資を他社に先駆けて終了しており、既に実績な豊富を有する等、デジタル映像分野で比較優位を有する。今後、充実した資産を活かし、新技術である高精細画像処理加工の高速化やインターネット等でのファイル変換等を強化していく考え。
(2)広告ソリューション事業の展望と方針
ハード・ソフトの両面でのノウハウを駆使した総合プランで他社との差別化を図っている。
こうした中、同社は制作会社選別化の波に乗り、広告代理店との絆の強化を図ると共に、営業訓練により、アカウント・プロデューサーの資質の向上を図る。また、プロモーション会社(株)プレイズと合併したCM制作会社(株)TCマックス(CMからSPまでの「One Stop Production」が可能)を中心にクロスメディアマーケティングを推進する。 |
経営課題と2010年2月期業績 |
(1)グループの課題 「営業力」
クリエイティブ力・技術力・総合企画提案力は強いが、企業の成り立ちから組織的な営業力が弱いことがグループの課題であった。しかし、テクニカルソリューションからスタートした「プロセスマネージメント」と言う組織営業強化研修が定番化し、ここにきて課題であった営業力の強化が進みつつある。
(2)現在の営業戦力
テクニカルソリューションは45名の営業が研修により訓練され、ポストプロダクション事業で5営業チーム、映像機材レンタル事業で7営業チームの計12営業チームに編成されて、日々行動している。また、広告ソリューションは、アカウントとプロデューサーの2タイプの営業に分かれ、現在訓練の最中である。数年後にはこの部門も強化が進むものと思われる。
ただ、ハード面での映像のデジタル化対応が一巡した事、及びコンテンツ事業からの撤退で負担の思いコンテンツ投資からも開放された。このため、ハード・ソフト両面で投資はピークアウトしており、これに伴い有利子負債の削減も進展。景気回復局面での飛躍に向けて、財務基盤の強化は進みつつある。 |
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