ブリッジレポート:(2687)シー・ヴイ・エス・ベイエリア vol.22
(2687:東証1部) シー・ヴイ・エス・ベイエリア |
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企業名 |
株式会社シー・ヴイ・エス・ベイエリア |
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社長 |
泉澤 豊 |
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所在地 |
千葉県浦安市美浜1-9-2 |
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決算期 |
2月 |
業種 |
小売業(商業) |
項目決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
2009年2月 | 25,271 | 571 | 334 | -78 |
2008年2月 | 24,277 | 623 | 446 | 216 |
2007年2月 | 23,347 | 699 | 610 | 310 |
2006年2月 | 22,332 | 1,018 | 1,055 | 600 |
2005年2月 | 20,956 | 1,081 | 1,101 | 578 |
2004年2月 | 17,236 | 946 | 1,048 | 499 |
2003年2月 | 14,024 | 880 | 878 | 390 |
2002年2月 | 12,358 | 847 | 873 | 445 |
2001年2月 | 11,835 | 753 | 722 | 386 |
2000年2月 | 9,840 | 641 | 673 | 306 |
株式情報(5/8現在データ) |
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今回のポイント |
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会社概要 |
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2009年2月期決算 |
春先の天候不順の影響で出足は良くなかったものの、最盛期の夏場の天候に恵まれた事、下期以降、taspo(タスポ)効果の恩恵を受けた事、更には冬場が比較的暖かく天候にも恵まれ事等で加盟店を含む総売上高は28,748百万円と同4.3%増加した。直営店の売上高に加盟店のロイヤリティ等を加えた営業総収入も同4.1%増加したものの、taspo効果により売上が増えたタバコの利益率が低い事、上期の人手不足による店舗パート・バイトの人件費増、更には賞与査定期間変更に伴う賞与引当金の一時的な増加(4ヶ月分多く引き当てた)等で営業利益が同8.3%減少した。営業外では稼働率の上昇で幕張SCECビルなど投資用不動産の運用益が増加(36百万円→124百万円)したものの、売買目的有価証券運用損が増加(183百万円→416百万円)。投資有価証券評価損(118百万円)や減損損失(223百万円)など445百万円を特別損失に計上したため、78百万円の当期純損失となった。 期初予想との比較では、天候に恵まれた事とtaspo効果で売上高が予想超過。一方、利益が予想を下回ったのは、人件費高騰の影響を受けたパート・バイト給与、原油価格高騰の影響による電気ガス水道代、及び賞与引当金等が期初予想を上回ったため。特に賞与引当金の影響(68百万円)が大きかった。 (2)平均日販と既存店売上高
6店舗を新たに出店する一方、4店舗を閉店した(前期は出店:11、閉店10)。全店の平均日販は592千円(前期は580千円)、既存店の平均日販は595千円(同591千円)。全店、既存店共に2期連続で平均日販が増加した。一方、新店の平均日販は414千円となり、前期の437千円を下回った。また、既存店売上高は前期比101.4%。taspo効果で客数が同1.7%増加したものの、「ついで買い需要」が弱く、客単価が0.3%低下した。
(5)連結子会社(株)FA24
①事業内容
クリーニング事業(コンビニ併設以外のマンションクリーニングや各種リネン)、1,000円ヘアカット事業(コンビニ併設以外の単独店舗の運営:7店舗)、FA24サポートレディ事業(掃除、室内整理整頓を中心とした各種サービス事業)、等を行っている。
②営業実績
売上高は前期比38.4%減の535百万円。コンビニ事業をCVSベイエリアに営業譲渡したため(前08/2期は11ヶ月間の売上を計上)、大幅な減収となった。主力のクリーニング事業は前期比3.6%増加したものの、新築マンションの竣工減や入居率悪化等による下期の苦戦が響き、予算を26.1%(123百万円)下回った。この他では、掃除サービスが堅調に推移したものの、施設紹介サイト「憩」が低迷した。
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2010年2月期業績予想 |
既存店売上高は前期並みを想定。家賃相場の下落等で都心部での出店機会が拡大しているものの、新規出店は織り込んでいない。利益面では、賞与引当金の増加等、一時的な要因が無くなり営業利益が回復、有価証券関連の損失が一巡し営業外損益も改善する。また、子会社(株)FA24も小幅ながら黒字を確保する見込み。 尚、下期は第4四半期にホテル(後述)売上40百万円を見込んでいるものの、taspo効果がなくなり前年同期比減収。ホテル開業(後述)費用やコンビニ店舗の減損損失が負担となり純損失となる見込み。 配当は1株当たり中間2円、期末2円の年4円を予定している。 (2)連結子会社(株)FA24
売上高は前期比6.5%減の500百万円、営業利益、経常利益共に10百万円(前期は共に5百の損失)を予想。景気悪化や前期の予算未達を踏まえて、主力のクリーニング事業は同10.1%の減収予想。1,000円ヘアカットも同1.8%の減収見込みだが、セコムやJALカードと提携して富裕層を中心に営業を拡大しているFA24サポートレディ事業は同5.2%の増収を見込んでいる。
(3)ビジネスホテル事業への参入
本年12月に、JR京葉線 市川塩浜駅前にビジネスホテルを開業する予定。市川市が保有する駅前の遊休地を定期借地で借受け、コンビニを併設した客室108室(シングル83室、ツイン24室、バリアフリー1室)のビジネスホテルを建設し運営を行なう。JR京葉線 市川塩浜駅は東京駅から快速で19分。東京ディズニーリゾートのある舞浜駅まで2駅5分、国際展示場がある海浜幕張駅まで14分の好立地。しかも、現在のところ、周辺の京葉線沿線には競合となるビジネスホテルがない状態。 この事業は、遊休地の活用で市川市に協力できる上、リネンや客室の清掃等については、(株)FA24が行っているクリーニング事業や掃除サービス事業等の経営資源とノウハウを活用できるため相乗効果も期待できる。建設事業費は約6.1億円を予定している。 |
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