ブリッジレポート:(4709)インフォメーション・ディベロプメント vol.28
(4709:JASDAQ) インフォメーション・ディベロプメント |
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企業名 |
株式会社インフォメーション・ディベロプメント |
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会長 |
尾﨑 眞民 |
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社長 |
舩越 真樹 |
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所在地 |
東京都千代田区二番町 7-5 |
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決算期 |
3月 |
業種 |
情報・通信 |
項目決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
2009年3月 | 18,458 | 1,057 | 1,109 | 563 |
2008年3月 | 18,032 | 1,200 | 1,191 | 594 |
2007年3月 | 14,692 | 1,024 | 1,024 | 550 |
2006年3月 | 13,028 | 851 | 845 | 430 |
2005年3月 | 11,378 | 550 | 557 | 119 |
2004年3月 | 11,203 | 625 | 628 | 203 |
2003年3月 | 11,668 | 598 | 591 | 274 |
2002年3月 | 11,081 | 548 | 546 | 272 |
2001年3月 | 9,738 | 756 | 735 | 242 |
2000年3月 | 8,468 | 640 | 586 | 320 |
株式情報(5/11現在データ) |
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今回のポイント |
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会社概要 |
ITアウトソーシング(ITO)事業
1,000名規模の技術者を擁する専門部隊が、導入後のシステム運営管理をサポート。ミドルウェアのカスタマイズからハードウェアの保守、24時間体制のオペレーションまで、トータルかつ高付加価値のアウトソーシングを実現している。顧客は金融機関が全体の65.5%、情報・通信・サービスが31.2%、その他が3.3%
システムインテグレーション(SI)事業
「独立系SE集団」として、特定のマシン、OS、ツール、開発言語にとらわれず、顧客の開発ニーズに合わせたシステム構築をサポート。大型汎用機から携帯端末まで、金融、公共、サービス分野を中心に豊富な実績を誇る。顧客は金融機関が全体の39.8%、情報・通信・サービスが34.2%、その他が26.0%。
ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)事業
金融機関等へ「データ入力」、「バックオフィス」、「電話」、「ヘルプデスク」、「要員派遣」、「デジタルソリューション」などのサービスを提供している。
その他事業
コンサルティング&セキュリティ事業を中心に展開している。「セキュリティ・マネジメント」、「外部からの攻撃対策」、「内部不正への対策」の3つの側面から企業をサポート。世界の大手ベンダーと提携し、各種セキュリティ製品の提供からコンサルティング、セキュリティ環境の構築・導入・運用・サポートまで一貫したサービスを提供している。
<IDグループ>
同社の他、日本ユニシス(株)との合弁会社(株)ソフトウエア・ディベロプメント(SD)、情報システム設計・開発の方法論の保有・販売及びコンサルティング等を手掛ける(株)プライド、中国のソフトウェア生産拠点として、04年4月に設立した艾迪系統開発有限公司(ID武漢)、06年12月に業容の拡大及び営業拠点の拡充を目的に子会社化した(株)日本カルチャソフトサービス(以下、CS)、及び08年8月に子会社化した紙データの電子化技術を有する(株)シィ・エイ・ティ(CAT)の連結子会社5社で企業グループを形成。優良顧客との継続的な取引が同社グループの特徴であり、ITアウトソーシング事業を安定収益源に、成長が続いている。
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2009年3月期決算 |
主力のITアウトソーシング事業が堅調に推移した他、08年8月に連結子会社化した(株)シィ・エイ・ティの寄与でビジネスプロセスアウトソーシング事業の売上も大きく伸びたが、SI事業を手掛ける子会社の苦戦等が響き、連結売上高は同2.4%の増加にとどまった。利益面では、グループ経営資源の共有による管理コストの削減、人員の有効活用による生産性の向上等、収益性の改善に取り組んだものの、売上の伸び悩みで人員の稼働率が低下したため売上総利益率が0.2ポイント悪化。のれん償却費の増加(36百万円増)や人材(基盤系技術者)育成費用の増加(49百万円)等による販管費の増加を吸収できず営業利益は同12.0%減少した。ただ、受取配当金の増加で営業外損益が改善したため、経常利益は同6.9%の減少にとどまった。 尚、基盤系技術者とは、データセンターのプラットフォーム開発技術者であり、09/3期は3ヵ年育成計画の2年目に当たる。 ITO事業 売上高:9,650百万円(前期比4.9%増)
契約期間中にもかかわらず既存サービスに対する値下げ要求が強まる等、事業環境は厳しさを増したものの、潜在ニーズの掘り起こしに努めた結果、新規案件が増加した。
SI事業 売上高:6,674百万円(前期比3.1%減)
主要顧客である金融・保険向けが堅調に推移したものの、昨秋以降の急激な景気の悪化により一部連結子会社で開発停止の案件の影響で減少。
BPO事業 売上高:1,492百万円(前期比18.1%増)
株券電子化関連で既存顧客向けの売上が増加した事に加え、(株)シィ・エイ・ティの連結効果もあり、大幅な増収となった。
その他事業 売上高:639百万円(前期比5.5%減)
セキュリティ業務及びコンサルティング業務の売上が減少した。
(4)財政状態及びキャッシュ・フロー
(株)シィ・エイ・ティの買収を行なったものの、営業キャッシュ・フローでカバーされている。借入金の増加もわずかで、良好な財政状態を維持している。
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2010年3月期業績予想 |
大口顧客の案件終了によりビジネスプロセスアウトソーシング事業の売上が減少するものの、主力のITアウトソーシング事業が堅調に推移する他、厳しい事業環境が予想されるシステムインテグレーション事業についても顧客深耕とグループ内の人材資源共有を図り前期並の売上確保を目指す。また、セキュリティ商品の寄与でその他事業も増収が見込まれる。利益面では、増収効果と売上総利益率の改善、及び経費節減により営業利益は同6.9%増加する見込み。経常利益が前期並みにとどまるのは、受取配当金が減少するため。 |
中期経営計画 |
売上高500億円企業を目指して、BOO戦略の展開と基盤業務系の拡大を図ると共に、人材の確保と育成に取り組む。 (1)BOO戦略の展開
既存3事業(ITO、SI、BPO)をコア事業とし、高付加価値サービスの提供や新規顧客の開拓、更には先端システム運営管理技術の利用による新サービスの提供等、BOO戦略の展開により既存顧客の深耕を図る。尚、BOOとは、ビジネス・オペレーションズ・アウトソーシングの略称で、川上から川下まで一括サービスを提供する事(一顧客複数取引)。
(2)基盤業務系の拡大
効率的で信頼性の高いプラットフォームの構築により、基盤業務系ソリューション(開発環境と運用環境の提供)を拡大させる。
(3)人材の確保と育成
女性比率を意識した人材採用を進めると共に、退職率改善対策を進める事でナレッジの蓄積と品質の維持・向上を図る。尚、同社は、中国現地法人の人材育成が評価され、人材の国際化推進企業として経済産業省の発行する「グッドプラクティス集」に掲載された。
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