ブリッジレポート:(9445)フォーバルテレコム vol.13
(9445:東証マザーズ) フォーバルテレコム |
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企業名 |
株式会社フォーバルテレコム |
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社長 |
谷井 剛 |
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所在地 |
東京都千代田区神田小川町 3-9-2 |
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決算期 |
3月 |
業種 |
情報・通信 |
項目決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
2008年3月 | 13,466 | 337 | 344 | 192 |
2007年3月 | 12,461 | 845 | 840 | 975 |
2006年3月 | 11,024 | 859 | 868 | 841 |
2005年3月 | 7,740 | 470 | 452 | 726 |
2004年3月 | 6,114 | 214 | 205 | 205 |
2003年3月 | 7,746 | 93 | 40 | 69 |
2002年3月 | 11,879 | -1,732 | -1,779 | -4,939 |
2001年3月 | 18,224 | 284 | 134 | 45 |
2000年3月 | 20,503 | 53 | -50 | 88 |
株式情報(7/3現在データ) |
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今回のポイント |
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会社概要 |
<沿革>
95年4月、フォーバルグループの通信事業を担う戦略子会社「フォーバル・インターナショナル・テレコミュニケーションズ(株)」として設立され、国際電話サービスfit(フィット)コールを開始した。96年に市外電話サービスを、97年に市内電話サービスを、それぞれ開始。98年8月の現社名への商号変更を経て、「fit接続サービス」や「fitホスティングサービス」といったインターネット関連ビジネスを本格化。通信事業の拡大を受けて、2000年11月に東証マザーズに株式を上場した。02年2月、ソフトバンクグループのソフトバンクBB(株)と合弁会社を設立し、中小法人向けVoIP(インターネット上で音声データを送受信する技術)及びADSLサービスを開始。03年には、光ファイバー対応IP電話「FTフォン」サービスを開始した。
<事業内容>
事業は、「FTフォン」等の法人向けVoIPサービスを提供する新通信サービス事業、法人向け国際電話・市内外電話等のサービスを提供する旧音声系サービス事業、連結子会社(株)トライ・エックス及び同社の子会社(株)新英、タクトシステム(株)が手掛ける印刷や特注文具(ファイル・バインダー等)の製造・販売のドキュメント事業、及び連結子会社(株)FISソリューションズが手掛ける保険関連のコンサルティング等の経営支援サービスやオフィスセキュリティマーク取得コンサルティング等のセキュリティサービスを中心としたその他事業に分かれる。
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2008年3月期決算 |
光ファイバー対応IP電話「FTフォン」等の新通信サービス事業が伸びた他、M&A効果でドキュメント事業の売上も増加した。ただ、「FTフォン」等の販売代理店に支払う一時金手数料が負担となり、売上総利益が1,975百万円と同9.8%減少(売上総利益率は14.7%と2.9ポイント低下)。一方、M&Aに伴う人件費(235百万円増)やのれん償却(29百万円増)の増加等で販管費が同21.9%増加、大幅営業減益となった。受取利息の増加等で営業外損益が改善したものの、投資有価証券評価損134百万円等を特別損失に計上したため当期純利益は同80.3%減少した。 <セグメント別動向>
新通信サービス事業への顧客の移行に伴い、旧音声系サービス事業は減収・減益。 今期より新設されたドキュメント事業は、06年7月に連結子会社(株)トライ・エックスが子会社化した(株)新英が通期で寄与した。 その他事業では、07年4月にグローバル・ワン(株)及びケイ・ワイズファクトリー(株)を子会社化した事で、情報通信機器販売、経営支援コンサルティング及び保険サービス等の売上が増加したものの、事業拡大に向けた営業費用の増加を吸収できなかった。尚、グローバル・ワン(株)とケイ・ワイズファクトリー(株)は07年10月に合併、(株)FISソリューションズとして新たなスタートを切った。 <売上総利益の減少要因>
上の表から個別の売上総利益率悪化が連結の売上総利益率悪化要因である事がわかり、また、個別の利益率悪化は、一時収益の利益率悪化が要因である事がわかる。また、同社ではストック収益の伸びが4.6%にとどまった事を課題として挙げている。今後、一時収益の利益貢献が期待できない以上、サービスの拡充等によりストック収益を伸ばす必要がある。 |
2009年3月期業績予想 |
引続き新規顧客開拓のために代理店向け販売サポートに注力するものの、一時金手数料の支払開始から1年が経過し影響が一巡。顧客・サービスの拡充によりストック収益の増加が見込まれる他、ドキュメント事業における川上統合効果(後述)も期待できる。 <09/3期の取組み>
既存商品の伸び悩みが明らかな事から、新たな法人向けサービスの開発を強化する。情報サービス領域、ドキュメント領域、セキュリティ領域、財務コンサルティング領域における取組みは次のとおりである。
通信サービス領域
中小法人向けの割安電話サービス「fitコール」及び「FTフォン」を中心とした新通信サービス事業の拡充に取り組む。具体的には、固定通信、移動体通信、アプリケーションをIP電話網でつなぎ、1パッケージにした「リテール型IPセントレックス商品」を開発し、固定電話とモバイルのシームレスな環境を提供、利用単価の引き上げを図る。
ドキュメント領域
本年4月に、子会社(株)トライ・エックスが、印刷の上流工程に強みを持つタクトシステム(株)の全株式を取得した。これにより、ドキュメント・ソリューションの上流工程から最終工程までを一貫して提供可能な体制が整った。グループ各社が、各々の顧客群を共有する事でシナジーを追及する。尚、タクトシステムは、大手印刷会社や出版社を中心に年間100社以上に各種広告宣伝物のプランニング・デザイン及びDTP編集・製作・スキャニング・出力といったサービスを提供している。一方、トライ・エックスは、小ロット&短納期ニーズに対応したドキュメント・サービス(出力・製本サービス~プリント業務の一括アウトソーシング受託までの下流工程)を主にメーカー、教育機関、大手印刷会社等へ提供すると共に、小ロット対応を活かして、フォーバルテレコムの通信サービスの主要顧客群である中小法人向けのドキュメント・サービスの立ち上げに取り組んでいる。 セキュリティ領域
プライバシーマークやオフィスセキュリティマークの取得支援に加え、情報セキュリティ教育支援、セキュリティポリシー策定支援、ファイリングコンサルティング等、コンサルティングのラインナップを拡充し、利用しやすい廉価な価格で提供する事で客単価の引き上げにつなげる。
財務コンサルティング領域
(株)FISソリューションズが手掛ける保険を中心とした財務コンサルティングについては、営業活動を強化する。
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