ブリッジレポート:(4955)アグロ カネショウ vol.20
(4955:東証2部) アグロ カネショウ |
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企業名 |
アグロ カネショウ株式会社 |
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社長 |
櫛引 博敬 |
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所在地 |
東京都港区赤坂 4-2-19 |
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決算期 |
12月 |
業種 |
化学(製造業) |
項目決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
2007年12月 | 13,391 | 533 | 476 | 258 |
2006年12月 | 12,851 | 576 | 497 | 272 |
2005年12月 | 12,154 | 442 | 385 | 114 |
2004年12月 | 10,742 | 536 | 366 | 186 |
2003年12月 | 7,322 | -220 | -208 | -278 |
2002年12月 | 7,792 | 113 | 150 | 41 |
2001年12月 | 7,733 | 242 | 279 | 63 |
2000年12月 | 8,300 | 662 | 709 | 423 |
1999年12月 | 7,821 | 642 | 656 | 224 |
株式情報(3/13現在データ) |
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会社概要 |
<グループ>
連結子会社は、03年に独BASF社から事業買収した土壌処理剤を取り扱う、三井物産(8031)との合弁会社「Kanesho Soil Treatment(KST)」及び04年に子会社化した染料、医薬、農薬等の受託製造・販売を行う三和化学工業(株)です。非連結子会社は、この07年3月に新設したグリーン カネショウ(株)があります。 <特徴>
同社の特徴として、果樹・野菜分野への特化、農家密着型営業、及び海外展開の3点を挙げる事ができます。1.果樹・野菜分野への特化
農家へのきめ細やかなサポートが必要な果樹・野菜分野に特化した農薬事業を展開しています。売上高の37%を土壌処理剤が占め、以下、害虫防除剤(18%)、ダニ剤及び除草剤(共に16%)と続きます。2008年以降、土壌線虫防除剤「ネマキック」など有望新剤による売上げへの寄与が見込まれています。
2.農家密着型営業
本社のほか、6支店、10営業所を全国に展開しています。TCA(テクニカル・コマーシャル・アドバイザー:営業技術普及担当)が担当地域をカバーしており、農家、卸売業者、農協、小売店とのコミュニケーションを密にして営業活動を行っています。
3.海外展開
韓国、台湾、北米、中・南米にダニ剤「カネマイト」を輸出しています。欧州については、2005年4月にEUへの原体登録申請を行っており、ドイツで2006年6月に食用作物、オランダで2007年6月に花卉の登録を取得しました。現在、日本を含めて14カ国で登録され、販売を行っていますが、2008年は欧州各国での登録が進む見込みです。また、土壌処理剤を販売している子会社KSTの業績も好調で、海外売上高が順調に拡大しています。輸出高の比率は未だ5.5%にとどまりますが、今後も、伸ばしていきます。
<中期ビジョン>
同社は、2012年12月期に "単体当期純利益6億円" という中期ビジョンを掲げています。そして、その6億円のうち、2億円を研究開発のための内部留保に、2億円を社員のために、2億円は株主還元に充てる予定です。
また、同社の研究施設は、現在、埼玉県所沢事業所内にありますが、同所の生産施設も老朽化してきたため、大規模なリニューアルを行います。具体的には、所沢の研究施設を改築・強化すると共に、生産効率の改善を図るべく生産設備を福島工場に移転します。2010年にかけて行われる総額20億円の大型投資です。 |
農薬の必要性と農薬市場 |
<日本の農薬市場>
<世界の農薬市場>
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2007年12月期決算 |
<連結>
土壌処理剤「バスアミド微粒剤」の売上が国内外で伸びた他、「カネマイトフロアブル」、「アルバリン水溶・粒剤」、「D-D」もほぼ計画通りの販売を達成しました。ただ、ユーロ高による仕入原価の上昇に加え、研究開発費や新剤の登録費用の増加が利益を圧迫しました。 |
2008年12月期業績予想 |
<連結>
北米と韓国でカネマイトの在庫調整が見込まれます。また、利益面では、ユーロ安で原価率の改善が見込まれるものの、農薬の登録費用や所沢事業所のリニューアル及び工場移転費用が負担となります。 <製品売上高の推移>
2008年12月期の製品別の予想売上高は、害虫防除剤2,617百万円(07/12期2,859百万円)、病害防除剤5,928百万円(同5,947百万円)、除草剤1,390百万円(同1,376百万円)、その他3,005百万円(同3,209百万円)です。
<販管費の推移>
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