ブリッジレポート:(8275)フォーバル vol.20
(8275:JASDAQ) フォーバル |
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企業名 |
株式会社フォーバル |
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会長兼社長 |
大久保 秀夫 |
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所在地 |
東京都渋谷区神宮前 5-52-2 JBPオーバルビル |
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決算期 |
3月 |
業種 |
卸売業(商業) |
項目決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
2007年3月 | 26,216 | -1,918 | -2,010 | -1,387 |
2006年3月 | 27,500 | 3 | 14 | 1,063 |
2005年3月 | 40,089 | 1,962 | 1,962 | 1,174 |
2004年3月 | 32,981 | 1,446 | 1,360 | 660 |
2003年3月 | 37,402 | 1,522 | 1,334 | 443 |
2002年3月 | 44,411 | -860 | -1,027 | -4,756 |
2001年3月 | 52,045 | 1,026 | 699 | 86 |
2000年3月 | 54,668 | 1,278 | 1,281 | 1,122 |
株式情報(12/20現在データ) |
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会社概要 |
<沿革>
1980年9月、新日本工販として設立され、電気通信機器やコンピュータ等の販売、及び設置工事、保守管理のサービスの提供を開始しました。87年9月、後に同社が100億円企業の仲間入りをするきっかっけとなるNCCサービスを開始。88年11月には、株式を店頭登録(現ジャスダック)。90年4月、スーパーディスプレイホン(SDP・液晶画面付き多機能電話機)をメーカーと共同開発し、販売を開始しました。 91年10月、フォーバルに商号を変更。95年4月、「第三電電構想」を実現するため、(株)フォーバルテレコムを設立し国際電話サービス事業に参入しました。00年11月、フォーバルテレコムが東証マザーズへ上場。翌01年12月には、ネットワークセキュリティ関連の製品販売とサービス提供を行なうフォーバルクリエーティブが、大証ナスダック・ジャパン(現ヘラクレス)市場へ上場。 03年10月、IP電話&ブロードバンドサービス「FTフォン」サービスを開始しました。 <事業内容>
事業セグメントは、電話機、複写機、パソコンの販売を主とする機器関連事業と、通信サービス、セキュリティ関連等のネットワーク関連事業に分かれます。2007年3月期の構成比は、前者が39.6%、後者が60.4%でした。
<強み>
同社グループの強みとして次の3点。対象マーケットにおいて強い競争力を持っています。
1.中小法人社長の特性・問題を把握
同社が適宜行なっている小規模模事業者の実態調査をまとめた「フォーバル小規模事業者白書」は、多くのメディアでも取り上げられています。
2.商品企画力・開発力
同社の沿革で説明したように、1980年に設立され電話機販売からスタートした同社は、その後、ナローバンド、ブロードバンド、そしてモバイルと、時代のニーズに即した分野で様々なサービスを開発し、「新しいあたりまえ」を創造してきました。
3.ワンストップ、ワンビリングサービス
ワンストップ、ワンビリングサービスは、中小法人に高い利便性を提供しています。
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2008年3月中間決算 |
<ハイライト>
4月に、中小法人オーナーのニーズが高い生損保最適化等の経営支援コンサルティング・サービスを提供していグローバル・ワン(株)、ケイ・ワイズファクトリー(株)、及びFTフォン、ホームページ制作、セキュリティ等を手掛ける(株)電販を、7月に携帯電話販売事業を手掛ける(株)リンクアップを子会社化しました。 <連結>
利益面では、比較的収益性の高い電話機販売の減少により売上総利益率が28.0%と3ポイント低下したものの、増収効果により売上総利益が4,338 百万円と同7.2%増加。一方、販管費は固定費の圧縮により同6.3%減少、営業損失ながら損益は615百万円改善しました。 尚、投資有価証券売却益等532百万円を特別利益に計上する一方、過年度売上修正や投資損失引当金など565百万円を特別損失に計上しました。過年度売上修正は、(株)フォーバルクリエーティブにおいて「ソフトウェア取引の収益の会計処理に関する実務上の取り扱い」の適用に伴い発生したものです。 <セグメント別動向>
1.機器関連事業
前年同期比4.3%の減収ながら、営業損益が大幅に改善しました。
(1)電話機
(2)複写機等
(3)パソコン・ファクシミリ
パソコン、ファクシミリは積極的に販売していませんが、パソコンには一定の顧客ニーズが有り、売上高は595百万円と前年同期比27.3%増加しました。一方、ファクシミリの売上高は79百万円と同2.6%減少しました。
2.ネットワーク関連事業
(1)通信サービス等
(2)セキュリティ関連
(3)Web関連
(4)その他
<主要会社別動向>
1.フォーバル単体
2.フォーバルテレコム連結
3.フォーバルクリエーティブ連結
<販管費>
主な増減は、販売費が同1.9%、人件費が同11.2%、それぞれ減少する一方、のれん償却等で一般管理費が同3.2%増加しました。 <貸借対照表>
流動資産は前期末比67百万円の増加。現預金が減少する一方、売上債権やたな卸資産が増加。固定資産は同939百万円増加。投資損失引当金の計上で投資その他の資産が減少したものの、(株)リンクアップ等の子会社化に伴うのれんの増加等で無形固定資産が1,061 百万円増加しました。流動負債は預り担保金が同950 百万円増加した事等で同1,493 百万円増加。固定負債は長期借入金が同244 百万円増加した事等により、同372 百万円増加しました。 純資産は7,679 百万円。利益剰余金の減少により同858 百万円減少しました。 <キャッシュ・フロー>
<中間期の検証>
この中間期は、新規開拓やM&A等による顧客基盤の拡大、及び三位一体による顧客基盤の強化に取り組むと共に、新商品・サービスの創出に努めました。この結果、通信サービスにおいて、全請求件数が1.9%増加した他、M&Aにより4社を子会社化した事で法人顧客約3,000件を獲得。また、信頼関係の構築も進み、サポート関連サービスの契約先が約1,000件純増しました。 尚、新商品・サービスの創出については、下半期以降の課題です。 |
2008年3月期業績予想 |
<連結>
ただ、下期は、営業損益及び経常損益が黒字転換する見込みです。 <下期の取組み>
下期の取組み事項として、次の3点を挙げています。
1.不採算部門の見直しによるフォーバル本体の事業再構築
これまで収益を支えてきた電話機販売は、依然として厳しい状況が続いています。
2.グループ会社の再構築によるグループの最適化
今期は、米国子会社の収益改善の遅れや持分法投資損失の拡大が見込まれます。
3.新商品・サービスの創出
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