ブリッジレポート:(7590)タカショー vol.9
(7590:JASDAQ) タカショー |
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企業名 |
株式会社タカショー |
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社長 |
高岡 伸夫 |
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所在地 |
和歌山県海南市南赤坂20-1 |
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決算期 |
1月 |
業種 |
卸売業(商業) |
項目決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
2007年1月 | 12,420 | 424 | 414 | 183 |
2006年1月 | 11,112 | 528 | 541 | 305 |
2005年1月 | 10,895 | 528 | 498 | 270 |
2004年1月 | 10,153 | 466 | 346 | 213 |
2003年1月 | 10,057 | 360 | 257 | 162 |
2002年1月 | 9,457 | -17 | -83 | -89 |
2001年1月 | 9,045 | 523 | 467 | 177 |
2000年1月 | 8,535 | 580 | 575 | 258 |
株式情報(9/25現在データ) |
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会社概要 |
商品の企画から製造、販売まで一貫体制をグループで確立しており、製造は国内及び中国、販売面では子会社を通じて北米、欧州へ展開しています。日本においても確立した市場となりつつある「ガーデニング市場」の牽引役として、今後も安定した収益拡大が見込まれます。 <沿革>
1980年8月、現社長の高岡伸夫氏が友人4人と共に、「ガーデンエクステリア(庭空間)」にカテゴリーを絞った提案型庭園事業を目的に、株式会社タカショーを設立しました。以降、風・光・水・緑・心に象徴される庭をテーマに「やすらぎのある空間づくり」のコンセプトの下、業容を拡大し、1998年9月に株式を店頭登録(現ジャスダック市場上場)しました。
<販売ルート(営業部門)>
設計・施工が必要な工務店向け「プロユース」、ホームセンターへの卸売を中心にした一般消費者向け「ホームユース」、「通信販売」、及び「輸出」等があります。構成比は、2007年1月期実績(単体ベース)で、それぞれ50%、44%、3%、3%です。
<グループ概要>
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2008年1月期中間決算 |
<連結>
ガーデニング需要期となる春の立ち上がりが早かった事や暑い夏となった事(日除け商品の売上拡大)等による天候要因に加え、天然素材の表情を再現した人工木「エバーアートウッド」や省エネにつながるソーラーライト及びLEDライトの売上が拡大しました。 利益面では、売上総利益率が43.2%と前年同期比0.1ポイント改善。加えて、物流面での中国直送による経費削減や全国配送拠点の拡大による効率アップ、及び人員の効率化による人件費の削減により経常利益が前年同期比38.6%増加。加えて役員退職慰労金制度の廃止に伴う引当金の取り崩しにより、特別利益に役員退職慰労引当金戻入益142 百万円を計上した事で中間純利益は同95.5%増加しました。 <ルート別売上高:個別>
<商品分類別売上:連結>
<日除け商品売上分析>
<販管費の推移>
ポイント.1物流体制の改善による物流費の削減
中国直送による経費削減や全国配送拠点の拡大による効率アップにより、物流費の売上構成比が前年同期の15.2%から13.9%に1.3ポイント低下、削減効果は約90百万円です。
ポイント.2人事政策によるコスト削減
人員の効率化及び削減と派遣社員活用による人件費の変動費化により、人件費の売上構成比が前年同期の12.5%から12.2%の0.3ポイント低下、削減効果は約20百万円です。
*物流費削減計画
例えば、合理化の進んだトヨタ自動車が更なる費削減を進めようとすると、乾いた雑巾を絞るような苦労が必要ですが、同社は、言わば、濡れ雑巾。絞れば大量に水が出る状態で、特に物流費等は絞り甲斐のある科目です。このため、同社は国内・海外における物流体制の整備・確立により、物流費の削減を進める考えです。具体的には、(1)在庫の削減と(2)仕入方法の見直しにより、2010年1月期には、207年1月期比で1億円のコスト削減を実現します。
(1)在庫の削減(適正在庫化)
販売計画に基づく中国工場における製造により、過剰在庫の削減(寄託在庫削減)と維持費用の削減を図り、在庫回転率を向上させます。
(2)仕入方法の見直し
<貸借対照表>
一方、負債の増加要因は、商量の増加に伴う仕入債務の増加(580百万円)、及び新本社社屋建設に伴う未払金の増加(502百万円)です。また、利益剰余金の増加(347百万円)等で純資産が増加しました。 <有利子負債及び自己資本比率の推移>
<キャッシュ・フロー>
<連結財務指標>
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2008年1月期業績予想 |
<連結>
ただ、欧州子会社(タカショーヨーロッパ)の業績が振れやすい事、及び10月9日に新本社屋への移転を予定しており、想定外の経費が発生する可能性がある事等を鑑みて下期の見通しは慎重なものとなりました。 一方、期末配当(年間配当)は、1株当たり配当6.5円増配の11.5円を予定しています。 |
今後の事業戦略 |
<プロユース>
設計・施工が必要なプロユース事業においては、ハウスメーカーがガーデン専用の企業をつくり、ガーデンメーカーも「リビングガーデン(=屋根のない部屋)」での暮らしを提案する等、インフラ整備型産業から文化創造型産業への移行が進んでいます。こうした中、同社は、全国有力施工店約450社を組織化した「タカショーリフォームガーデンクラブ」を通して"庭で暮らすためのライフスタイル"を提案していきます。中期計画におけるプロユース事業の売上高は72億円。エバーアートウッドを2007年1月期の5億56百万円から18億円へ、ライティングを同2億60百万円から11億円へ、それぞれ拡大させる計画です。
<ホームユース>
中期計画におけるホームユース事業の売上高は60億円。価格面での厳しい要求に対応するべく、物流費を中心にしたコスト削減と山本寛斎(ブランド名「人間賛歌」)やディズニー等のブランド戦略による差別化・高付加価値化を進めます。物流費については、DCMグループ等の大手と中堅のホームセンターに集約し、全国3,000店舗にコンテナ直送する事でコスト削減を図ります。
<海外>
今上期はイギリスや中国でも展示会に出展しました。「企画デザインの国(日本)」、「モノを作る国(中国)」、「マーケットとなる国(アジア、欧州、北米」と国毎で役割を分担し、品質とブランドの強化に取り組みます。尚、中期計画における欧州子会社の売上高(2009年12月)は1,425万ユーロを計画しています。
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トピックス |
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