ブリッジレポート:(2468)フュートレック vol.4
(2468:東証マザーズ) フュートレック |
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企業名 |
株式会社フュートレック |
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社長 |
藤木 英幸 |
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所在地 |
大阪市淀川区西中島 6-8-31 |
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決算期 |
3月 末日 |
業種 |
サービス業 |
項目決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
2006年3月 | 1,443 | 173 | 165 | 99 |
2005年3月 | 1,059 | 69 | 79 | 33 |
2004年3月 | 907 | 9 | 6 | -1 |
2003年3月 | 736 | 12 | 12 | 3 |
2002年3月 | 435 | 17 | 34 | 29 |
株式情報(3/5現在データ) |
※配当を除く1株当たりの指標は連結ベース |
会社概要 |
<事業の概要>
事業は音源事業、カード事業、受託開発事業に分かれ、2007年3月期第3四半期における売上構成比は、それぞれ59.0%、15.3%、25.7%でした。
1.音源事業(携帯電話音源LSI設計データと組込みソフトウエアの開発・設計)
携帯電話用音源LSI設計データと組込ソフトウエアの開発・設計・販売を行なっています。携帯電話用音源LSI設計データと組込ソフトウエアのパッケージを音源IPや3D音源IPとして知的財産権化して、携帯電話端末メーカー等にライセンス販売します。 当事業の収入は、LSI設計データと組込ソフトウエアの使用許諾契約時に発生するイニシャル(初回のみ)、顧客の生産台数に応じて発生するロイヤルティ(生産1台当たり)、IPをユーザーのインターフェイスに合わせる実装設計(カスタマイズ)に伴う収益、及び音源動向の情報提供やコンテンツ作成のアドバイス等に伴うコンサルティングがあります。 2.カード事業(ユーザーのニーズに応じてカード事業の企画・運営)
大学受験生向け模擬試験の英語リスニングテストで使われるメモリーカードや携帯電話のコンテンツ入りメモリーカードの書き込み事業を行っています。
3.受託開発事業(付加価値の高い受託開発を核として新たな商品の種を見つけるべく研究開発)
付加価値の高いセンサや携帯関連等の受託開発を行っています。もっとも、単なる受託開発ではなく、新たな商品開発の一環として行っており、アナログ信号をデジタル信号に変換するIC(バーニアADコンバータ:VAD)を商品化すべく、研究開発を重ねています。
企業グループは同社とソフトウエアの開発を行う連結子会社の(株)インストームによって構成されています。 |
2007年3月期第3四半期業績 |
新機種の発売予測時のズレ、更には海外市場における搭載予定機種の伸び悩み等により、出荷台数が下期へズレ込んだ事が響きました。 音源IPの携帯電話搭載台数は、国内7,463千台(前年同期比2,322千台増)、海外2,207千台(同304千台減)となりました。 売上内訳は、英語のリスニングテストに対応する英語リスニング用模擬試験ビジネスが1億04百万円、その他携帯電話向け等が15百万円となりました。 売上内訳は、研究開発型受託が1億60百万円、その他が42百万円となりました。 |
2007年3月期業績予想 |
携帯電話業界は、昨年10月の番号ポータビリティ制度の導入による競争激化、春商戦に向けての新機種投入等、第4四半期は従来以上の商戦が予想されています。このため、音源部門において、NTTドコモの音源搭載機種のラインアップの増加、春商戦における販促強化等により音源搭載台数の増加(前年同期搭載台数3,474千台)及びロイヤルティ収入の増加が見込まれています。 また、受託開発部門においては、VADの開発が計画より少し遅れていますが、携帯端末への搭載技術の研究開発を進めてきた分散音声認識技術(トピックス参照)の実用化への展開が見込め、第4四半期に売上計上できる見込みです。 |
トピックス |
<分散型音声認識機能の販売開始>
(株)国際電気通信基礎技術研究所(以下、ATR)と共に携帯電話に搭載される音声信号処理(以下フロントエンドエンジン)と、サーバに搭載される音声認識エンジン処理(以下バックエンドエンジン)で構成される分散音声認識ソフトウエア製品の販売を開始しました。
将来、携帯電話から「音声翻訳」・「音声による検索」等をはじめとした様々なサービスを実現することが可能となります。また、音声による入力方法と従来のキーによる入力方法との選択が可能になるほか、将来的には、携帯電話の操作が苦手な方や目の不自由な方等にも利用可能な様々なサービスの提供が可能となります。 1.音声翻訳技術とは
音声翻訳とは、ATRが保有する「大規模コーパスベース音声対話翻訳技術の研究開発」の技術を利用し、音声の認識と翻訳とを一括して行なうものです。携帯電話に向かって音声で入力すると、センターの音声翻訳サーバが相手言語に翻訳した結果を、携帯電話に文字や音声で返すものです。既に全国に張り巡らされた移動通信ネットワークを介して、ストレスのない速度でサービスを提供。利用者はマイクを装着することなく、手に持った自然な状態で、言語の異なる者同士が携帯電話に喋りかけるだけで翻訳が可能となります。
2.音声認識技術とは
音声認識とは、携帯電話に向かって音声で入力すると、様々な発音・声質から言葉を聞き分け、語彙を特定し、文字に変換するものです。携帯電話に話しかけるだけでメールの作成ができたり、携帯電話の操作が可能となったりします。分散音声認識とは、音声認識処理を一つの機械で行うのではなく、携帯電話とサーバに分けて処理することをさします。
3.音声による検索とは
・キーボードの代わりに音声で検索キーワードを入力例えば、「曲」検索の場合、「○○の▲▲という曲」と携帯電話に向かって言うだけ、地図検索の場合、「△△県■■市××町・・・」と携帯電話に向かって言うだけで、わずらわしい駅名入力や住所入力などを音声で行なうことが可能となります。このため、現存する様々な携帯Webサービスやゲームなどへの適用が広がると考えられています。 ・分散型音声認識ソフトにより実現できるアプリケーション(例)
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