(2687)シー・ヴイ・エス・ベイエリア
泉澤 豊社長
2006年4月10日(月)
CVSベイエリアの決算説明会に出席しました。
泉澤社長、谷取締役が決算概要、今後の取組みについて説明されました。
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泉澤 豊社長
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平成18年2月期決算概要
(単位:100万円)
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実績
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対予算比
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対前年比
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全店売上高 |
27,511
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-2.80%
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+3.50%
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営業総収入 |
22,332
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-2.90%
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+6.60%
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営業利益 |
1,018
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-9.60%
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-5.80%
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経常利益 |
1,055
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-7.00%
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-4.20%
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当期純利益 |
600
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0.30%
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+3.70%
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全店売上高は、下期に「ハイカの販売終了」、「寒波」、「新店の不振」などで予算を下回りました。
また、既存店も不振で営業利益は前年比で減益となりましたが、特別利益により純利益は増加しました。
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平成18.2月期
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平成17.2月期
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平成16.2月期
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全店平均日販(円) |
596,000
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621,000
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623,000
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既存店平均日販(円) |
611,000
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629,000
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637,000
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既存店平均客数(人) |
1,030
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1,045
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1,024
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既存店平均客単価(円) |
593
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602
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622
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既存店日販前年比 |
97.80%
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99.40%
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95.50%
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新店平均日販(円) |
412,000
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489,000
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628,000
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粗利益率(%) |
30.30%
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29.80%
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29.70%
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天候不順や競争激化で来店客数は減少しましたが、客単価は下げ止まり基調です。
ハイカの販売終了や自社PB商品の拡販で粗利益率は改善しました。
期末店舗数は、開店11、閉店3の結果、131店舗となりました。(予算は134店舗)
<トピックス>
免許品導入状況
酒販売店舗数は123店で導入率93.9%、煙草は106店で同80.9%、クリーニング取次ぎは88店で同67.2%となっています。
酒類販売免許の原則自由化に伴い、ほぼ大半の店舗で取り扱い済みとなっています。
ATM導入計画
現在11店舗に「E-net」のATMを導入済み。
「サークルKサンクス」と「東京スター銀行」の提携により、「ゼロバンク」の導入を計画しています。
東京都内では7月以降、千葉県では11月以降順次導入の予定で、今期中にほぼ100%の導入を目標としています。
ATMの導入で競合他店へ流出していた顧客を引き止めることが可能になると考えています。
株式の流動性向上への取組み
立会外分売を2005年8月、11月の2回実施し、合計1,030,000株を立会外で分売しました。今期末の株主数は361名増加しました。
同社では2001年、2004年に株式分割も実施しており、今後も流動性の向上に向けて努力していく考えです。
「住友ケミカルエンジニアリングセンタービル」を取得
幕張新都心にある「住友ケミカルエンジニアリングセンタービル」の所有権50%を30億円で取得しました。購入資金は全額銀行借入(固定金利)で調達しました。
年間3.5億円の賃貸収入を見込んでいます。
事業多角化の一環としての取得ですが、不動産事業を本格的に展開する予定は現在のところありません。
平成19年2月期業績予想
(単位:100万円)
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予想
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対前年比
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全店売上高 |
28,027
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+2.00%
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営業総収入 |
22,910
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+2.60%
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営業利益 |
1,057
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+3.80%
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経常利益 |
831
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-21.10%
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当期純利益 |
415
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-30.70%
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・ 幕張ビル取得に伴う不動産取得税(約2.1億円)の納付により減益予想です。
・ ハイカ販売終了に伴う減収は上期まで継続して影響します。
・ 既存店販売前年比は98%を目指します。
・ 店舗数は、開店15、閉店5で141店舗を計画しています。
新規事業の現況
「携帯電話・スキャナー」活用の発注システム
携帯電話とスキャナーを活用した発注システムを自社独自商品(弁当、惣菜、刺身)の発注システムとして2005年10月から利用を開始しました。
現在PB商品として5ベンダー、約130アイテムの商品を提供しています。
従来の各ベンダー1日1便体制から、2便体制へと移行することで機会ロス削減や取扱い店舗の大幅な拡大、発注データの電子化による業務効率の改善を目指します。
また、PB商品の拡充により利用者の商品選択の幅も広がり競合店との差別化、利益率の向上にもつながり、収益面での貢献も期待できます。
大規模マンション向けクリーニング
各地で大規模マンションが竣工しており、入居者への付加価値サービスとしての「フロントサービス」導入マンションが増加しています。
同社では、コンビニでの「クリーニングサービス」のノウハウを活かし都心・近郊で、40以上のマンションへサービスを提供中で、順調に拡大しています。
クリーニング事業を手がけている100%子会社(株)FA24の売上高は約1.9億円まで拡大しています。(前期比+45%)
FA24の新規事業展開状況
*「アイドルDVD&フィギア」ファンド派生商 品の販売
「オリジナルDVDとフィギア」を私募ファンドが製作し、FA24が同社店舗のみでなく他チェーンの店舗・ECサイト網も活用して予約・販売を実施しています。
今春までに第5弾商品まで発売し、約1000万円の売上となっています。
第6、7弾商品の製作も決定しており、製作中です。
現在は人気アイドルの「小倉優子さん」の商品を予約受付中です。
*フリーマガジン「hatsukoi」を創刊
「成熟世代のためのワクワク・ドキドキ発信」をキーワードに創刊しました。
1か月分のテレビガイドも掲載し、手元に残してもらうことで媒体としての価値を高め、配布場所と合わせ、他の無料誌との差別化を図ります。
創刊号(4月号)は、1都3県の約250の医療施設を中心に55,000部を発行。夏までに配布施設約500ヶ所、10万部の発行体制を目指して営業中です。
FA24では、これらの新事業とも連動させた、ECサイトを立上げ、展開中です。
取材を終えて
コンビニエンス業界は、各チェーンがシェアUPを目指し出店競争を繰り広げており、よい立地が少なくなり賃料も上昇しているそうです。
人手不足も問題となってきており、同社では、無理な出店を自重し、堅実な路線を進んでいく考えです。
競争の激しいコンビニエンス業界で新規事業に引き続き取り組み、成長を追求する同社を今後もフォローしていきたいと思います。
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