2006年3月期第3四半期決算概要(4~12月累計)
<連結>
(単位:100万円)
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実績
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前年同期比
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売上高 |
20,997
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-24.8%
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営業利益 |
41
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-96.0%
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経常利益 |
48
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-95.4%
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四半期純利益 |
1,191
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+35.7%
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減収・減益となりました。
米国子会社売却の影響で減収となりましたが、この影響を除くと8%程度の増収です。
ただ、下半期に入り市場環境その他により直収サービス取次の採算が大幅に悪化しました。このため、人員増強やサポート体制強化等の先行投資が負担となり、営業利益及び経常利益が減少しました。
子会社の事業整理に伴う特別損失3億22 百万円を計上したものの、子会社株式及び投資有価証券の売却益など特別利益21億円を計上したため、四半期純利益は11億91
百万円と前年同期比35.7%増加しました。
<セグメント別売上>
機種別 |
主要品目 |
実績
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構成比
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前年同期比
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機器関連 |
通信機器関連 |
電話機 |
5,957
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28.4%
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-21.5%
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ファクシミリ |
138
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0.7%
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-32.3%
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情報機器関連 |
パーソナルコンピュータ
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779
|
3.7%
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-5.7%
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OA機器関連 |
複写機等 |
3,479
|
16.5%
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+21.6%
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その他 |
-
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113
|
0.5%
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-70.3%
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小計 |
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10,466
|
49.8%
|
-11.8%
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ネットワーク関連 |
通信ネットワーク |
通信サービス等 |
8,563
|
40.8%
|
+42.6%
|
SDP等 |
-
|
-
|
-
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情報ネットワーク |
セキュリティ関連 |
1,213
|
5.8%
|
-19.1%
|
その他 |
-
|
755
|
3.6%
|
+1127.4%
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小計 |
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10,531
|
50.2%
|
-34.4%
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合計 |
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20,997
|
100.0%
|
-24.8%
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ネットワーク関連においてFTフォンの販売好調や直収サービス取次の拡大で通信ネットワークの売上が大きく伸びた他、ドキュメント事業の伸長により複写機等のOA機器関連の売上も増加しました。
2006年3月期業績予想
<連結>
(単位:100万円)
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前回発表予想
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今回発表予想
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増減率
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前期比
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売上高 |
32,000
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28,500
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-10.9%
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-28.9%
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経常益 |
2,200
|
200
|
-90.9%
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-89.8%
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当期益 |
2,250
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1,100
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-51.1%
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-6.3%
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2月10日に通期の業績予想を修正しました。
<修正理由>
同社グループは来るべき「ユビキタス社会」において法人が「ブロードバンドネットワーク」を「利用」・「活用」できるためのトータルソリューション(機器及びサービス)を提供しています。今期はIP
電話サービスに代表される電話機の販売、カラー対応機・複合機能対応機などの機器販売を含むドキュメント事業、及び通信サービスの展開に注力してきました。これらの事業展開のために前期より大量の人材を採用し、主として通信サービスにおける(主に直収サービス)取次を担当させ上半期においては売上・利益の主力商材となりました。しかし下半期に入り、市場環境その他により直収サービス取次の事業規模が縮小し、採算も大幅に悪化しました。
また、急速に変化する市場に対して
顧客サービスの総合窓口とも言える「ブロードバンドアドバイザー」のサポート体制強化等の先行投資も負担となりました。
<来期以降の業績に寄与>
直収サービスの取次ぎを担当していた人員の大半は、以前より企画検討していた中小企業向けの営業支援ツール(Web作成・電子商取引支援ツール)の営業に配置転換しましたが、受注後売上計上するまでに時間がかかる商材である事や配置転換した人材の育成に再度時間を要する事等から、業績への寄与は来期以降になる見込みです。
また機器販売においては、ブロードバンドアドバイザー活用による効率化に加えメーカー、リース会社等とも協力して顧客が安心して契約できる新しいスキーム作りに取り組んでいます。
トピックス
<FTフォンサービスの進捗状況>
<セキュリティ啓蒙のためのwebサイトを開設>
2005年12月21日に、セキュリティ啓蒙のためのwebサイト「ウィリアム博士のブロードバンド教室」を開設しました。
ブロードバンドは、情報通信分野において欠くことのできないツールとなっていますが、その概念、効果的利用法、セキュリティなど正確に理解されていないのが現状です。同サイトは、同社の取締役副社長兼フォーバルグループのCTO(最高技術責任者)であり、米国国防省のセキュリティアドバイザーも兼務するウィリアム斎藤氏が監修にあたり、①ブロードバンド②インターネット③セキュリティの3項目にフォーカスし、熟知度に応じて3レベル(一般の方向け、ITプロ向け、セキュリティ事業者向け)に分け、1週間から1ヵ月のサイクルで定期的に更新されます。
取材を終えて
市場環境の変化で思わぬ減益決算となり通期予想も下方修正されました。もっとも、中小企業の景況感にも改善が見られるだけに、来期は中小企業向け営業支援ツールの販売や機器販売を含むドキュメント事業の拡大等が期待できそうです。
2007年導入予定のワン・ナンバー制度をにらんだ「FMC対応:固定電話とモバイルの融合化」、ワン・ビリングの強化による総合ビリングソリューション、更にはASPによる「exNavi」サービスの提供等、同社は常に業界に先駆けた様々なサービスの開発に取り組んでいます。また、「セキュリティツール/機器」の販売から「セキュリティ・サービス」への市場シフトに対応した「ITセキュリティサービスプロバイダー」への進化など体制の整備も進行中です。「新しいあたりまえ」を提供し続けていく同社の取り組みを、引き続きフォローして行きたいと思います。
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