2006年3月期第3四半期決算(4~12月累計)
<連結>
(単位:100万円)
|
|
実績
|
前年同期比
|
売上高 |
8,114
|
+55.2%
|
営業利益 |
623
|
+89.9%
|
経常利益 |
629
|
+96.2%
|
四半期純利益 |
669
|
+7.8%
|
売上高はほぼ計画に沿った推移となりました。
連結子会社に係わる連結調整勘定(のれん代)の償却費を負担したうえで、経常利益及び四半期純利益は、第3四半期決算(9ヶ月累計)としては過去最高となりました。
・売掛債権の与信管理強化により、大幅な増収となったにもかかわらず、高い回収率を維持することができました。この結果、貸倒率は0.31%と0.01ポイント改善(低下)しました。
・借入金を完済し、無借金経営を実現。
・株主資本は15億44百万円となり、有利子負債(借入金)の一掃と相まって同比率は50%と前期末の20%から大きく上昇しました。
<セグメント別動向>
セグメント別売上高 |
(単位:100万円)
|
|
|
|
実績
|
増減額
|
増減率
|
通
信
|
旧
音
声
系
|
国際通信 |
177
|
-219
|
-55.3%
|
移動体通信 |
45
|
-15
|
-25.0%
|
国内通信 |
1,989
|
-700
|
-26.1%
|
その他 |
40
|
-13
|
-24.5%
|
新通信 |
5,458
|
3,517
|
+181.2%
|
その他 |
402
|
318
|
+378.6%
|
合計 |
8,114
|
2,886
|
+55.2%
|
セグメント別営業利益 |
|
|
|
通
信
|
旧
音
声
系
|
国際通信 |
25
|
-10
|
-30.6%
|
移動体通信 |
8
|
-4
|
-38.5%
|
国内通信 |
63
|
-24
|
-28.4%
|
その他 |
24
|
16
|
+242.9%
|
新通信 |
479
|
230
|
+92.4%
|
その他 |
22
|
88
|
-133.3%
|
合計 |
623
|
295
|
+89.9%
|
「旧音声系サービス」及び「新通信サービス」の通信の全セグメントで営業利益を計上しました。
新通信サービス事業
IP電話「FTフォン」を中心とした事業提携によるアライアンスの強化により、販売ネットワークを拡大させました。
旧音声系サ-ビス
「新通信サービス」を中心とした採算性の高いサービスへの移行に注力した結果、売上高は減少しましたが、国際通信、移動体通信、国内通信、その他の全セグメントで営業利益を計上、利益体質が定着してきました。
その他
連結子会社(ビー・ビー・コミュニケーションズ株式会社、株式会社トライ・エックス)に係わる「情報通信機器販売」、「印刷」等の売上です。
<IP電話「FTフォン」サービスの進捗状況>
2005年12月末の加入申込累計は前年同月比53.0%増の12,246件、利用者累計は同57.7%増の11,441件となりました。
2006年3月期業績予想
<連結>
(単位:100万円)
|
|
予想
|
前期比
|
売上高 |
11,000
|
+42.1%
|
経常利益 |
1,000
|
+121.2%
|
中間純利益 |
1,000
|
+37.7%
|
引き続きIP電話「FTフォン」を軸に業容の拡大を図ります。
ブロードバンド事業の加速により、経常利益が2.2倍に拡大する見込みです。
更なる成長に向けた取り組み事項
光ファイバーを中心としたブロードバンド事業を軸に事業を進めていきます。ターゲットは、IT専任担当者や部署を保有しない企業、つまり情報デバイドのゾーンです。従業員1~19人の事業所がこのゾーンに該当すると考えられ、その数は国内に532万件。全事業所の91%を占めています。同社では、マーケットの規模を約4兆5000万円と試算しています。
ブロードバンド事業の強化に向けて、次に示す五大基本施策に取り組んでいます。
(1)「ワンストップ・ワンビリング」の下でのアドオンサービス拡充による顧客単価向上 ⇒ 優良コンテンツの収集
(2)M&A(合併・買収)・事業提携等によるアライアンスの強化 ⇒ 販売ネットワーク拡大(エリア・業種別の展開)
(3)「FTフォン」対応ハードウエア強化による販売数の拡大 ⇒ 次世代端末開発の連携
(4)モバイルとの連携 ⇒ 次世代サービスの供給
(5)個人情報保護法執行に対応するセキュリティ関連商材とのタイアップ ⇒ 時代のニーズに対応
トピックス
<ミロク情報サービスと資本・業務提携>
同社、(株)フォーバル、財務・会計及び経営情報システムを開発・販売する(株)ミロク情報サービス(以下、MJS)は、今後の事業拡大を図るため、2006年2月23日に資本・業務提携に合意しました。
<提携の理由および概要>
・資本提携
フォーバルは、2006年3月にMJSの発行済み株式の5.1%を取得し、MJSグループとフォーバルグループとの関係を強化します。
・業務提携
同社、フォーバル、MJSの3社は、既に各社製品の相互提供に関する業務提携を行っており、それぞれの既存顧客である会計事務所及び企業に対して、テストマーケティング活動を開始しています。MJSは、フォーバル並びにフォーバルテレコムと協力して、約8,400の会計事務所ユーザーとその顧問先約56万社におけるブロードバンド環境を整備し、会計事務所及び顧問先企業に対するASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)事業を主体とした新たな経営支援サービスを提供するための基盤づくりを推進します。また同時に、フォーバルは、IP電話「FTフォン」の既存ユーザー1万社を中心に、MJSの会計システムを販売していきます。
今回の資本・業務提携により、上記のブロードバンド化の推進を含め、各社製品の相互提供のさらなる強化を図ると同時に、インターネット関連サービスを基軸とした3社におけるサービス事業・収益の拡大、ブランド力強化を推進し、今後ますます高度化するインターネット・通信技術の相互補完、多様化する利用者ニーズへの対応を図っていきます。
更に今後、MJSグループとフォーバルグループは、中小規模事業者への経営支援サービスとして、TCO削減を実現する通信環境整備、経営システム構築、経営情報コンテンツサービス、金融サービス等、あらゆるサービス開発、販売協力を視野に入れ、中小規模事業者の経営革新を推進していく計画です。
<株式会社ミロク情報サービスについて>
全国の会計事務所と企業マーケットを中心にビジネスを展開しており、会計事務所ユーザー約8,400事務所を有し、この会計事務所の顧問先企業約56万社に対して経営情報システム、サービスを提供しています。また、中堅・大企業マーケットに対し、ERPパッケージシステムをはじめとするソリューションサービスを提供しています。
取材を終えて
業績は順調に拡大しているようです。同社グループが主要ターゲットとしている中小法人にもブロードバンドの波が押し寄せています。フォーバルグループの販売ノウハウや、今回提携したMJS等アライアンス企業の販売チャネルを活用することで、同社ビジネスの更なる拡大が期待できます。同社の今後の展開を引き続きフォローしていきたいと思います。
|