2006年3月期中間決算概要
<連結>
(単位:100万円)
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実績
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前年同期比
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期初予想
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売上高 |
10,725
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-0.5%
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10,100
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営業利益 |
292
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-72.5%
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340
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経常利益 |
254
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-73.0%
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170
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当期純利益 |
410
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-10.5%
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90
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半導体及びFPD(液晶・PDP等のフラット・パネル・ディスプレイ)投資の減少等が響き、減収・減益となりました。
減収とは言え、想定したほどの需要の落ち込みはなく、売上高は期初予想を上回りました。ただ、小型案件の増加やプロダクトミックスの変化に加え、原材料高騰及びFFB(磁性流体動圧軸受け)及びHDD関連新製品の開発投資が続いたこと等から、営業利益は期初予想を下回りました。一方、為替レートが予想よりも円安水準で推移したことにより経常利益は予想を上回りました。また、業務委託契約等の中途解約に伴う補償金収入600百万円を特別利益に計上したことで中間純利益は大きくよそを上回りました。
尚、業務委託契約等の中途解約が来期以降の期間損益に与える影響は軽微であり、特に懸念する必要はないそうです。
<セグメント動向>
装置関連事業
(単位:100万円)
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実績
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前年同期比
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期初予想比
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真空シール・部品 |
2,030
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-1.1%
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+2.0%
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石英製品 |
1,910
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-8.8%
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+8.1%
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シリコン製品 |
657
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+32.2%
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-0.3%
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EB-ガン・その他 |
881
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+26.6%
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+14.3%
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売上高合計 |
5,478
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+2.6%
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+5.6%
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営業利益 |
451
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-34.8%
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-
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半導体及びFPD製造装置関連品である真空シールは、米国での半導体投資やアジアでのFPD投資の落ち込みの影響を受けましたが、国内の活発なFPD投資を受けて、ほぼ前年同期並みの売上を確保することができました。一方、石英製品は、国内での300mmウエハー装置向け製品は順調でしたが、化合物半導体向けの需要減少に加え、中国子会社における米国向けのOEM製品等が伸び悩み前年実績を下回りました。また、シリコン製品では半導体・太陽電池向けインゴット等の販売が拡大しました。
利益面では、真空シールにおける原材料高や仕入れ商品の増加、更には小ロットの受注増などプロダクトミックスの変化が利益圧縮の要因となりました。
電子デバイス事業
(単位:100万円)
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実績
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前年同期比
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期初予想比
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コンピュータシール |
83
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-88.1%
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-8.8%
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サーモモジュール |
1,049
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-7.0%
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+12.4%
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磁性流体・その他 |
291
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+3.0%
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+7.8%
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売上高合計 |
3,193
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-10.8%
|
+10.0%
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営業利益 |
-233
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-
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-
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企業向けサーバーに使用されるコンピュータシールは、製品採用が終焉となり期初予想の通り大幅な減収となりました。一方、自動車温調シート向けが中心のサーモモジュールは、米国自動車メーカーの販売不振の影響を受けましたが、半導体やメディカル向けの好調により予想を上回りました。また、磁性流体はオーディオスピーカー向けが堅調に推移し、予想を上回りました。
利益面では、コンピュータシールの減少、及びFFB(磁性流体動圧軸受)やHDD(ハード・ディスク・ドライブ)関連装置等の新製品開発投資が負担となり減益となりました。尚、FFBのユーザー評価は順調に進んでいるようです。
CMS事業
(単位:100万円)
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実績
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前年同期比
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期初予想比
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売上高 |
3,824
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+14.9%
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+5.7%
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営業利益 |
94
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+25.8%
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-
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2006年3月期業績予想
<連結>
(単位:100万円)
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予想
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前期比
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期初予想
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売上高 |
23,000
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+9.0%
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22,400
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営業利益 |
1,400
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-20.5%
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1,800
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経常利益 |
1,200
|
-17.6%
|
1,500
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当期純利益 |
700
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+10.6%
|
700
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増収ながら、営業利益及び経常利益は減少する見込みです。
足下の受注は堅調に推移しており、下期の売上高はほぼ期初予想通りとなる見込みですが、原材料高の吸収に今少し時間がかかりそうです。もっとも、原材料価格に天井感がある上、原価に占める原材料価格の割合は30~40%に過ぎないため、仮に高値が続いたとしても国内工場で実績を上げた生産革新プログラムを中国工場に導入することで吸収可能なようです。
なお、下期の為替レートの前提は、1ドル=110円です(中間決算では子会社が110円、フェローテック本体が113円でした)。
<セグメント動向>
装置関連事業
(単位:100万円)
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予想
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前期比
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期初予想比
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真空シール・部品 |
4,302
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+2.1%
|
+2.4%
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石英製品 |
3,801
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-11.6%
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-4.3%
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シリコン製品 |
1,600
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+45.5%
|
+25.9%
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EB-ガン・その他 |
1,719
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+8.2%
|
-4.9%
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売上高合計 |
11,422
|
+2.0%
|
+1.5%
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足下、半導体及びFPD投資が回復基調にあり、下期の見通しは明るいようです。また、韓国KSM社との業務提携を梃子に真空シールの拡販を図ると共に、石英製品ではOEM受注の拡大に向けて認定製品(半導体製造装置メーカー等から認定を受けた製品)の拡大に努めます。
電子デバイス事業
(単位:100万円)
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予想
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前期比
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期初予想比
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コンピュータシール |
150
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-85.2%
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-5.1%
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サーモモジュール |
2,499
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+21.7%
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+12.5%
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磁性流体・その他 |
544
|
+6.3%
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+4.2%
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売上高合計 |
3,193
|
-10.8%
|
+10.0%
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国内外自動車メーカー各社の2006 年モデルで自動車温調シートの採用車種が拡大しています。これに伴いサーモモジュールが増加する見込みです。また、磁性流体もスピーカー向けに加え、バイオ関連分野への販売も見込まれます。
(単位:100万円)
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予想
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前期比
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期初予想比
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受託生産売上高 |
8,384
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+32.6%
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+1.7%
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太陽電池用引上装置の増加が見込まれます。また、シリコンウェーハ加工は設備移管が最終段階を迎え、来年央には操業度がフル稼働に近い状態まで高まる見込みです。
トピックス : バイオメディカル用磁性ナノ粒子キット
磁性流体の原料である酸化鉄を使った試薬用の材料開発に成功しました。
直径10ナノ(ナノは十億分の一)メートルに微細加工した酸化鉄の粒子を使ったもので、DNAやウイルスの生体内分離、医療診断における造影剤、更にはドラッグデリバリやガン等の温熱治療法の研究素材としての用途が考えられています。
例えば、生体内分離の場合、この粒子に特定のウイルスやDNAと結び付くことができるたんぱく質を付着させ試薬を合成します(実際の試薬の作り方は、もう少し複雑です)。検査対象にこの試薬を混ぜると、対象となる特定の物質が粒子に結合します。その後、周囲に磁場を発生させれば酸化鉄の粒子が磁場に引き寄せられ、対象物質のみを取り出すことができます。現在主流である遠心分離機を使う方法よりも、「短時間でしかも精度が高い」とのユーザー評価を得ているそうです。
また、たんぱく質の代わりに薬物を付着させ、磁力をかけて体内で必要とされる部位に選択的に到達させることができれば、ドラッグデリバリーシステム(注)が実現します。更に、酸化鉄は電流を流すと発熱するため、温熱治療法の素材としての可能性も秘めています。こうした研究が、数年前から東北大学院 環境科学研究科(田路研究室)と共同で進められています。
「バイオメディカル用磁性ナノ粒子キット」として、1セット500ドルで化学・医薬品メーカー等への販売を予定しており、初年度1億円、3年後に5億円の売上を目指しています。
(注)ドラッグデリバリーシステム 【drug delivery system】
薬物の副作用を軽減したり効果的に使用するために,生体内で必要とされる部位に選択的に到達するように,また長期間にわたって持続的に放出されるように製剤などの工夫をした投与形態。
(三省堂提供「デイリー 新語辞典」より)
取材を終えて
今春には杭州新工場が竣工・稼動しました。更に来年に予定されている上海新工場(いずれも中国)の竣工・稼動により、年商400~500億円が可能な体制が整います。当面の先行投資は一服し、今後、収穫期を迎える商品群が徐々に増えてきます。ちなみに、この設備投資額に18億円程度の資金を要したようですが、国内(東北地方)で同様の設備投資を行えば、投資額は100~160億円規模に達したであろうとの事です。
今期は、かつて利益の大半を稼ぎ出したCPシールの売上高が、ほぼなくなります。数年前であれば、極めてショッキングなことだったはずですが、通期で14億円の営業利益を計上することができる見込みです。過去数年間、この大きなマイナス要因を埋めるために経営資源がつぎ込まれてきましたが、今後は成長のために経営資源を活用することができます。サーモモジュール事業やシリコン事業の成長に加え、FFBの収益貢献、更には、CMS事業においても新規顧客の開拓が進んでいる模様です。今後の同社の業績拡大に期待したいと思います。
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