(2687)シー・ヴイ・エス・ベイエリア
泉澤 豊社長
2005年4月11日(月)
CVSベイエリアの決算説明会に出席しました。
泉澤社長、谷取締役が決算概要、今後の取り組みについて説明されました。
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泉澤 豊社長
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2005年2月期 実績
<非連結>
(単位:100万円)
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実績
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前期比
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対予算比
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加盟店を含む売上高 |
26,583
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+8.6%
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+1.5%
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営業総収入 |
20,956
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+21.6%
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+3.4%
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営業利益 |
1,081
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+14.3%
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+4.7%
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経常利益 |
1,101
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+5.1%
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+0.8%
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当期純利益 |
578
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+15.8%
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夏場の記録的な猛暑が追い風になる一方、高額ハイウェイカード販売中止の影響が一巡、コンビニエンス・ストア(以下、コンビニ)業界は既存店売上高の減少に歯止めがかかりました。
平均日販は全店で621千円、既存店で629千円となり、それぞれほぼ前期並の水準を維持することができました。たばこ販売免許の取得可能な物件を中心に13店舗を新規オープンする一方、4店舗を閉鎖、期末店舗数は123店舗となりました。新規オープン店舗の平均日販は489千円となりました。
2002年9月以降、出店可能エリアが拡大されており、当期は千葉県松戸市及び同県柏市への出店を行い営業エリアの拡大を図りました。
免許品導入状況
また、新店を含めて新たに26店舗で酒類販売免許を取得、酒類販売店舗は118店舗(全体の95.9%)に拡大しました。酒類販売免許の規制緩和を受けて、既存加盟店の直営化も進めており(*)、当期は14店舗が直営化されました。
タバコ販売店舗は97店舗(78.9%)と6店舗増加しました。
新規事業
クリーニング簡易受付システム「SRクリーニング」は70店舗(56.9%)に導入。このほか、他のコンビニチェーンの店頭、病院や老人ホームなどの施設、更にはマンションのフロントサービスとして新築マンションで契約戸数を増やすことができました。
株主還元
同社は配当性向30%程度を目標としており、当期は中間配当10円及び期末配当3円50銭を予定。昨年10月20日付に1株を3株に分割しており、当期の配当性向は29.9%となります。
2006年2月期 予想
<非連結>
(単位:100万円) |
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予想
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前期比
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加盟店を含む売上高 |
28,313
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+6.5%
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営業総収入 |
23,000
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+9.8%
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営業利益 |
1,126
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+4.2%
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経常利益 |
1,135
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+3.1%
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当期純利益 |
598
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+3.5%
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引き続き増収増益が見込まれています。
新規出店16店舗、閉鎖5店舗、期末店舗数134店舗を計画しています。
平均日販は全店で617千円と若干減少するものの、既存店は売上高、来店客数、客単価共に前期並を維持する見込みです。また、新店平均日販は500千円と前期比2.2%の増加を見込んでいます。
今後の取り組み
オーバーストア気味な上に他業態の営業時間延長などもありコンビニ各店が売上を伸ばしにくい中、出店競争は激化しており出店コストは嵩みがち。このため、従来の物販中心の長時間営業というコンビニの枠組みの中だけでは業績を伸ばすことが難しくなってきています。
このため同社が取り組んでいるのが、マルチブランド化と既成概念にとらわれないコンビニ・ビジネスの創造です。
(1)マルチブランド化
同社は、東京都9区、千葉県全域にてコンビニ「サンクス」を店舗展開しておりますが、サンクス・ブランドでの出店はサンクスとの契約地域内に限られます。このため、サンクスとの交渉により店舗展開エリアを拡大すると共に、ポプラとの提携(子会社「FA24」を通じて)によりサンクスとの契約地域外での店舗展開(マルチブランド化)を進めています。
(2)既成概念にとらわれないコンビニ・ビジネスの創造
また、より便利なコンビニの実現をめざし、各種新サービスの開発も進めています。もともと「コンビニは便利を売る業態」という発想が根底にあり、東京・千葉のベイエリアを基盤に物販にとらわれることなく便宜性を提供できる事業を展開することが同社の基本方針です。
具体的には、生活インフラが減少している都心部において、クリーニング集配サービス、宅配サービス、フリーペーパー、更には証券仲介などの金融関連といった生活インフラの要素を持つサービスの開発を進めています。
「クリーニング集配サービス」
コンビニでのクリーニングサービス「SRクリーニング」は既に自社店舗70店舗(56.9%)に導入済みですが、このサービスを他チェーンの店頭でも展開するほか、この経験とノウハウを活かし、病院や老人ホームなどの施設、あるいはマンションのフロントサービスとして新築マンションを中心にマンションの管理会社への営業を強化しています。
SRシステム導入事例(物件所在地) |
神奈川県横浜市
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1800戸
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神奈川県川崎市
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630戸
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東京都中央区
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380戸
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神奈川県横浜市
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360戸
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東京都府中市
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370戸
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千葉県浦安市
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650戸
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東京都調布市
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290戸
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東京都江東区
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420戸
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「携帯電話・スキャナー活用の宅配サービス」
高齢化社会対応ビジネスとして実験中です。携帯電話とスキャナーをセットにしたモバイルセットを使って発注ができるサービスです。米、水、酒など、持ち運びが一苦労の「重いもの、かさばるもの」を自宅まで届けます。60歳以上の女性を中心に好評で、利用が増えています。
「フリーペーパー」
浴衣の販売、老人ホームの客室募集、あるいは医療機関の紹介等のフリーペーパーを、病院など医療機関の待合室に置き、ビジネスチャンスを創造しようというものです。例えば、大病院であれば、売店で何でも揃いますが、小さな病院に入院する場合、浴衣の用意ですら苦労してしますこともあります。病院などでは、待ち時間が比較的長いため、フリーペーパーを手にとって見る機会も多いものと思われます。
この他、地域密着した既存の店舗網を活かすべく証券仲介など金融関連のサービスも視野にあるようです。ただ、便宜性を提供できる事業の展開という観点からは、従来の延長線上では難しいサービスもあります。このため、現在の構想に繋がる案件や補完的な役割を担えるパートナーであれば、M&Aも検討していく考えです。
取材を終えて
それほど遠くない以前に高い成長を謳歌したコンビニ業界も「だいぶ成熟してきたなァ」といった感があり、注目度は低くなりがち。
しかし、こうした業界標準に沿わないところが同社の特徴。ほとんど全てがマニュアル化されたと言っても過言でないこの業界にあって、立地創造型の出店、個店対応重視、更にはオリジナルブランドの確立等、FCでありながら独自の路線を歩み、業界トップクラスの高い平均日販を上げています。これまでの業界常識で考えれば、サンクスとポプラの異なるブランドでFC展開するなどありえないこと。
そして、現在、クリーニング集配サービス、宅配、フリーペーパー等、発想と実行力でコンビニを越えた便利さの提供を目指しています。「コンビニでしっかり稼でいながら、コンビニの既成概念にとらわれることない」、それが同社の魅力です。今後も新しい発想と実現へ向けた取り組みをフォローしていきたいと思います。
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