今後の対応
同社のみでなくシステム開発業界全体が厳しい環境にありますが、そうした中、同社では自社の強みを生かして、以下のような展開を進めていきます。
ITアウトソーシング・BPOの安定した収益性
同社の業態別売上高を見ると、BPO(Business Process Outsourcing)、ITアウトソーシングなどの「アウトソーシング分野」が50%を超しています。
この分野は「新規顧客の獲得が難しい」反面、「他社の入れ替えリスクが低い」という特徴があり、安定的に収益を上げることが出来ます。
当部門の過去3年間の営業利益率は「最高8.8%、最低7.2%、平均7.8%」となっており、「マーケット規模は大きい反面、競争が厳しい」システム開発部門が「最高8.4%、最低1.5%、平均4.2%」と大きく変動するのに比べるとその安定性が際立ちます。
今後も同社の強みである「安定した収益性」を基盤にしていきます。
BOO(Business Operations Outsourcing)の推進
以前のレポートでも紹介していますが、厳しい環境の中で売上を伸ばしていくために、現在は1つの業務しか提供していない顧客企業に対し、他の複数の業務も提供して、トータルアウトソーシングを受託する「BOO」を営業戦略の核としています。
これによって、1社あたりの売上規模を増大させていきたいと考えています。
2004年3月中間期においては、こうしたBOO顧客は以下のような状況となっています。
・ 顧客数 41社(全体の21%)
・ ターゲット 159社(全体の79%)
・ BOO顧客売上高 86.2億円(+6.2%)
・ 1社当たりBOO顧客売上高 2.1億円(+10.5%)
顧客数ではBOOは2割に過ぎませんが、売上高に占めるシェアは8割となっています。 今上期は、純粋な新規案件は大手通信会社、広告調査会社、Sierの3件でした。BOO展開の案件も3件で、金融システム子会社、証券システム子会社、総合研究所子会社でした。
大手通信会社は来期以降の売上に大きく貢献すると期待しています。
顧客数ではBOOは2割に過ぎませんが、売上高に占めるシェアは8割となっています。
今上期は、純粋な新規案件は大手通信会社、広告調査会社、Sierの3件でした。BOO展開の案件も3件で、金融システム子会社、証券システム子会社、総合研究所子会社でした。
大手通信会社は来期以降の売上に大きく貢献すると期待しています。
成長性を目指したビジネス展開
上記の安定性をベースにして、成長性を追及して次の2つのビジネスに注力していきます。
①オラクル関連ビジネス
オラクル認定コンサルタント取得者数は業界18位。取得率は業界20位となっています。
またオラクル関連し確認定数は124で、前年比55%増と大幅に増加しています。
②セキュリティビジネス
売上規模はまだ小さいものの、3年間で売上高は2.3倍に成長しています。 ネットワーク構築などを中心に手がけていきます。
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