中期戦略総括
前回のレポートで紹介したように、再度成長軌道にのるために、中期的な各種戦略を進めています。
<BC事業:プロデュース>
現状 |
愛知万博(2005年)に代表される高度な企画力を必要とされる案件についての引き合いは依然強く、同社の強みは発揮されているとは認識していますが、受注できるかについては景気動向など不確定要素が大きく、反面ボリュームゾーンの受注が少ないという弱点を認識しています。
|
対応 |
・ |
チーム制の採用によるプロデューサーの増強: |
9チームから22チームへ。特徴を活かして積極的に営業 |
・ |
SP(セールス・プロモーション)のボリュームゾーンへ注力 |
・ |
子会社ウィーズブレーンと一部合流し、企画・運営ノウハウの共有化を進め、営業力強化を図っています。
|
トピックス:モバイルサービス分野へ進出 NTTDocomo505iシリーズに搭載されているQRコード(二次元コード)の読み撮り機能を活用したプロモーションサービスを開始します。
第一弾が「即チャ」(ソクチャ)という資料請求サービスで、メディアスティック株式会社、トッパン・フォームズ株式会社との協業で推進します。
「即チャ」は新聞雑誌などに掲示された「MS-MARK」というセキュリティ化された二次元コードを、読み撮り機能のついた携帯電話で読み撮ると、翌日に資料が届くというカタログ請求のワンストップソリューションです。
消費者が簡単に資料請求できると同時に、共同配送システムの構築で、配送作業の効率化が図れます。
読売新聞(10月30日。東京本社朝刊)に掲載された東京ガスの資料請求広告など、早速採用が始まっています。
今後は資料請求にとどまらず、QRコードを使った様々なプロモーションモデルを提案し、モバイルマーケティング市場においてシェア拡大を目指していきます。
<BC事業:プロダクツ>
ハイエンド機期レンタルは、オペレーターの技術力とあいまって同社の強みとなっていますが、映像機器の低価格化でその強みを発揮しにくくなっています。大型イベントに偏りすぎているため、ボリュームゾーンの映像機器レンタルの強化が課題です。
対応
企業広報、教育関係、学会向けなど直接取引きサービスである「プレント」の拡充に力を入れています。 プレント注力の副次効果として、高価格演出の同社が低価格機材も持っているという認識が広がり、プレント対象外である演出業界において、制作会社などの開拓が進み、案件および売上高が増加しているという点があげられます。
<DC事業:プロデュース> 映像制作
プロデューサーを増強した効果で、上期に初めて黒字化を達成しました。
DVD販売
今後も大量リリースの方針です。
アニメは不振で、下期はタイトルを減らします。音楽は好調で下期は31と上期14の倍以上をリリースする予定です。11月には初の本格的プロモーションを行います。
機材販売
同社が開発した3D-CGレンダファーム「パワーカクテル」の受注が決まり始めています。
下期にもTV局からの受注が決まっています。また、米国デジタルドメイン社が開発した特殊効果・合成編集ソフトウェア「NUKE4.1」の日本総代理店契約を結び、販売を開始しました。
<DC事業:プロダクツ>
部屋数を増やし、顧客の利便性を確保するために五反田スタジオを本格的ポストプロダクションにリニューアルし、営業を5チーム体制で積極展開しています。
また、ハイスピードHDカメラの受注拡大を目指します。
スタジオ、HDカメラともに上期は前年同期に比べほぼ倍増となっています。
|