レイグループの事業計画
同社は、「デジタルコンテンツ市場:2兆円」、「セールスプロモーション(SP)市場:2兆円」の合計4兆円市場をターゲットにビジネスを展開しているわけですが、今後はスピーディーな事業展開を図るために、以下のような事業戦略を進めていきます。
<分社化>
ビジネスコミュニケーション事業は「(株)W.P(仮称):総合企画を担当」、「(株)ショーテク(仮称):制作演出を担当」の2社、デジタルコンテンツ事業は「デジタルサイト(株):総合企画を担当」、「(株)マックレイ(仮称):制作演出を担当」の2社の合計4社を独り立ちさせる構想をもっています。
<組織改編:ミッション制度の導入>
従来のピラミッド型組織では、上位者の指示(特に予算)が直接社員全員に浸透しにくいという欠点がありました。(指示が口頭でされるため伝達の過程で間違って捉えられる可能性がありました。)
またプロデュース部門の場合、ピラミッド型構造では上位者が限られるため、プロデューサーとしてのひとり立ちが遅くなる可能性がありました。
そこでミッション制度およびチーム強化を行うこととしました。
指示はミッションシートに記入され、データベース化して全社員が見ることができるようになります。ミッション制を行うことにより、トップの指示が直接社員に行き届き、プロデューサーを引き上げやすくなるというメリットもあります。
<各事業ごとの具体的戦略> ビジネスコミュニケーション事業:総合企画
高度な企画力を必要とする案件に対する引き合いは引き続き好調な一方、高額な案件が多いため受注の波が大きく、ボリュームゾーンによる安定受注が少ないのが弱点です。
そこで、安定受注を獲得するために
・ |
チーム性の採用により、プロデューサーの数を増加。それぞれの特徴を活かして積極的な営業を展開します。 |
・ |
運営も含めて、SPのボリュームゾーンに積極的に取り組みます。 |
また組織戦略として、企画制作部門の一部を100%子会社のウィーズ・ブレーンに営業譲渡し、企画・運営ノウハウをグループで完全に共有化することとします。
ビジネスコミュニケーション事業:制作演出
こちらもハイエンド機器レンタルおよびオペレーターの技術力という従来の強みは保持しつつも、ボリュームゾーンの映像機器レンタル市場への営業強化が課題と認識しています。
安定受注を獲得するために、一般企業への直接取引きサービス「プレント」を拡充していきます。
プレントの実績は、前々期 0件、前期 765件、当期(計画) 1,400件。 付加価値率は80%と高く、今後のビジネスコミュニケーション事業:制作演出の要と考えています。
当期の特需であるモーターショーはすでにいくつかのブース受注も決まっており、良好な手応えだそうです。
デジタルコンテンツ:総合演出
映像制作については、統括プロデューサー1名、プロデューサー3名を増強しました。 積極的な展開により大型受注の成果も出始めています。
DVD販売については、今後も大量リリースを進めていきます。
アニメでは、レレレの天才バカボン、おそ松君など、音楽では同社のレーベル「Dream Time」から5.1chサラウンド方式で大量リリースを行います。
機材販売では同社開発の3D-CGレンダファーム「パワーカクテル」の受注が入り始めています。
デジタルコンテンツ:制作演出
顧客満足度を向上させるために、リース総額5.4億円の投資を行い、五反田のスタジオを本格的ポストプロダクションにリニューアルしました。
結果として売上は3割増加しました。
当期は5チーム制によってさらに営業を強化していきます。 技術面では、ハイスピードHDカメラがTV番組やTVコマーシャルからの受注が拡大しています。
|