寮事業の概況
続いて石塚社長が、現在の状況、今後の展開などについてお話になりました。
同社の寮事業は、土地オーナー、入居者、学校・企業それぞれにメリットを与えています。
オーナー:遊休地の有効活用
入居者:健康的な安心・快適生活
学校・企業:必要な時、必要なだけの部屋数を確保
2003年3月末で定員数 22,088名、契約率97.4%と予想されています。 ワンルームタイプであるドミールに対する潜在需要は、同社推定で約8万人(学生4.8万人、社会人3.2万人)であり、このマーケットを開拓し、成長していくことを目指しています。
そのためには「物件開発」が鍵となり、札幌、仙台、首都圏、名古屋、大阪、福岡の各エリアで、主要駅から徒歩10分以内で延床面積300坪以上の土地を所有する土地オーナーへ、有効活用を積極的に提案していきます。
開発強化のために、今年6月中旬に、ドミール開発プロジェクトが発足しました。
7-11月に集まった土地の有効活用情報は約150件(例年同時期は100-120件)。
プロジェクト発足からの1年で300-350件の情報が収集できる見込です。(例年は250件ほど)
決定案件は、ドミール706室、SPCを用いたドミールSPC260室、寮物件723室の計1,689室となりました。
今後は有利子負債を今のレベル以上増やさないという方針の下、SPC(特別目的会社)を用いたワンルーム開発を促進していきます。50-60億円をSPCによりオフバランスすると、コストが約2億円かかり、適正な物件を取得すれば3億円の利益が上がり、差し引き1億円のプラスというのがおおよその姿です。
加えて、社内プロジェクトから開発部署への立ち上げ・格上げを行い、2007年3月期期初には30,765室を開発することを目標としています。
最近の動きとしては、以前のレポートでも触れましたが、佐賀県で中高一貫教育を行う中学校が新設され、その学生寮を取得しました。
また、施工コストの改善を図るために在来工法ではない低コストの工法開発をほぼ完了しました。これによって、現在の9.5-11%の利回りを13%程度にまで引き上げる目途もついたということで、土地オーナーに対する顧客満足度を一層高めることができると考えています。
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