最近のトピックス
装置洗浄事業
2002年8月より、中国子会社のCMS事業において半導体及び液晶の製造装置部品の洗浄を開始しました。
部品メーカーとして、半導体メーカーなどのより幅広いネットワークを構築し、来期には15億円程度の売上高を目指します。
シリコンウェハー事業
同事業を中核事業と位置付けています。
東芝セラミックスのシリコンウェハー加工を11月に開始しました。
これは東芝セラミックスからシリコンインゴットの供給と、小口径シリコンウェハー用生産設備・加工技術の提供を受け、上海工場でCMS事業としてディスクリート用小口径シリコンウェハー加工を受託するものです。月産5万枚でスタートし、1年かけて40万枚へ拡大させていきます。
ディスクリート半導体は、2001年の市場規模は約120億ドル。需要は底固く、特に中国での増加が予想されています。
来期20億円、翌期35億円、翌々期60億円程度の売上高を計画しています。
また、これとは別に子会社のフェローテックシリコンが、国内でシリコンインゴットの製造から個別半導体向け小口径シリコンウェハー加工までを一貫して行い、ICチップメーカーへ供給していきます。月産4-5万枚を計画しています。
大手のシリコンウェハーメーカーが対応できていない「少量多品種短納期」を武器に、ニーズを持つ国内顧客をターゲットにしています。
売上高で来期12-15億円、翌期25億円程度の目標です。
中期的には、フェローテックシリコンの事業を中国へ移管しコスト競争力を強化し、また小口径(6インチ)ウェハー加工で実績を積み、8-12インチへ展開していきます。
リチウムイオン二次電池事業
リチウムイオン二次電池は、デジカメ、携帯無線機、携帯プリンターなどに使用されるもので、2001年には国内で4.6億個、2,482億円、また輸出は3.5億個、1865億円という市場規模があります。輸出先では東南アジアが66%と圧倒的に多く、次いで欧州(15%)、北米(14%)となっています。
*二次電池とは、一般に蓄電池と呼ばれている充電式の電池のことを言います。19 世紀電池が発明された頃は発電機がなく、電池を使って充電式の電池を充電していたので、電気を供給する側を一次、受ける側を二次と呼んだことに由来します
2002年9月に、同社が加工技術・製造拠点を、三菱電線が電池製造技術を提供し、同電池の研究開発・設計・マーケティングを行なう「ダイヤセルテック」という合弁会社を設立しました。
生産はダイヤセルテックの100%出資の中国子会社で行います。フェローテック中国は生産ノウハウを提供し、指導料と輸出代行で収益を得ることになっています。
製品は、ニコンD100などのプロ用デジカメの他、台湾・中国市場にも供給していく考えです。
売上は来期15-20億円、翌期30-40億円、その後は60億円以上を計画しており、4,000億円といわれる市場の何%かを中国市場で獲得していく考えです。
同社では、CMS事業の新規モデルとして位置付けており、中国進出を検討する企業にフレキシブルな進出形態を提供し、CMS事業の拡大を目指します。
また、同社の工場中心に多様な技術の集積を図り、技術力、付加価値の向上を進めます。
研究開発体制
10月に研究開発拠点として、フェローテック・エンジニアリング・ルーマニアを設立しました。メカトロニクスとサーモモジュールの新素材開発などで、即戦力となる研究開発拠点と位置付けています。20年前に米国へ亡命した研究者が中心メンバーで、「R&Dもコストパフォーマンス重視の時代」と認識し、非常に優秀なスタッフを低コストで採用できることは大きなメリットです。
これで「日本:生産・加工技術の蓄積」、「米国:アプリケーションの開発」、「中国:長期的な視野に立った研究開発拠点。若いエンジニアの育成」、「ルーマニア:即戦力の開発拠点」という体制が整いました。
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