中期計画と今後の展望
単位:百万円
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2002年12月期
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2003年12月期
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2004年12月期
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売上高
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13,700
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16,300
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19,600
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セキュリティ
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8,230
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9,700
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11,400
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自動ドア
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2,520
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2,660
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3,000
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産業機器
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2,700
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3,230
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3,960
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環境監視
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100
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180
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300
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EMS
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50
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400
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800
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その他
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100
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130
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140
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経常利益
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1,400
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2,010
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2,400
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セキュリティに注力
セキュリティ事業に注力して継続的な成長を図っていきます。 ただ一口にセキュリティ事業といっても様々な切り口、分野があります。同社は以下のように考えています。
「何故セキュリティニーズが変化するのか?」
警報の通知によって警備員がやってくる現行の機械警備システムには、「誤報の多発」や「契約獲得競争激化による料金低下、人件費カットでサービス低下」など、既に限界が来ているといえます。
このため、誤報低減のための「高信頼性センサ」、「画像監視」や、従来の事後通報ではなく事前プロテクションのための「自己警備」、「アウトドアプロテクション」に対するニーズが高まると同社では考えています。
こうした流れの中、以下の3つの分野に注力していきます。
「アウトドアプロテクション」
屋外用の高信頼性センサを中心に据え、センサライト(人が近づくとライトが点灯して威嚇)、ワイヤレス侵入警戒システム(侵入をワイヤレスで通知)、セキュリティテレビドアホン(24時間来訪者、侵入者を自動録画)などで異常を検知・通報するだけでなく、犯罪を威嚇して抑止したり、不審な行為を映像で捉えて記録する機能を充実させています。
売上は2003年度 40億円、中期的に60億円を目指しています。
「イベント起動型CCTVシステム」
現在の一般的な「常時テープ記録型システム」はVTRで24時間撮り続ける必要があるため、見る方も大変です。また、テープが劣化したり、レコーダーが常時作動しているので消耗も激しいなどの問題もあります。
これに対し同社の「イベント起動型撮影・記録システム」は、ITを活用し、侵入者を検知したらライトで威嚇しカメラで撮影する「侵入抑止機能」、侵入を検知したら外部機器を起動させる「侵入検知機能」、デジタルメディアによる映像記録を行う「異変記録機能」の3つの機能で、不審者を撃退するもので、事件発生時(イベント発生時)にのみ正確に作動するもので無駄がありません。また、デジタルメディアなのでテープ劣化のおそれがなく、レコーダーの長寿命化にも寄与します。
ターゲットとして世界市場を狙っています。また、警備会社の採用も本格化すると見られ、来年に向けて期待しているということです。
売上は、2003年度 50億円。販路拡大とラインアップを強化して中期的には100億円を目指しています。
「モニタリングセンサ」
誤動作のない高信頼性センサを警備会社の機械警備システム向けに供給していくことも進めていきます。
光を遮ると感知する「屋外用アクティブセンサ」、人間の熱を感知する「屋外用パッシブセンサ」、「屋内用パッシブセンサ」などです。
2004年度には国内、海外共にシェア13%。売上合計47億円を計画しています。
この他、国内シェア50%、海外シェア15%の自動ドアセンサに関しては、アメリカ中心に拡販をはかり、海外シェアも50%を目指します。また、「ドア=エントランス」という考え方から、セキュリティ分野との融合が進む可能性もあると小林社長は考えています。
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