・株主優待ってよく聞くけど、どんなものなの?
・どうすれば株主優待がもらえるのか教えてほしい。
このようなお悩みを解決します。
この記事の結論
- 株主優待とは企業による株主へのプレゼント
- 株式の購入時は投資先として魅力的な企業なのかチェック
- 株式は権利付最終日までに購入しよう
最近はテレビ番組等で優待生活を送っている人が取り上げられるなど、株主優待への注目が高まっています。
とはいえ「実際のところ、株主優待についてイマイチ理解していない…」という人も多いはず。
株主優待の仕組みはとても簡単で、これまで株と縁のなかった人でも気軽に株主優待を受けることが可能です。
今回は株主優待の概要からもらうための手順、さらには株主優待を選ぶ際の注意点までわかりやすく解説します。
株主優待とは?
株主優待とは、企業が株主に自社サービスの商品などをプレゼントしてくれる特典のことです。
株の醍醐味である「配当金」だけでなく、株主優待からもリターンを得られることから高い人気を誇っています。
株主は嬉しいけど、提供する企業にとって損じゃない?
と感じがちですが、企業側としては自社商品などを贈ることで、株主にファンになってもらえるのが最大のメリットです。
株主からの支持が高まれば、他の投資家への宣伝増加や株の保有期間が延びるなど、安定株主が増える利点もありますよ。
株主優待は自社のことを知ってもらう大チャンスなんだワン!
株主優待のメリット
株主優待をもらうメリットとしては、主に以下の2点が挙げられます。
- 生活が豊かになるプレゼントがもらえる
- 配当と株主優待を合わせた利回りが高くなる
投資先企業の商品やサービスを無料でもらえたり、商品券がもらえたりと毎日が楽しくなる特典をゲットできるのが魅力ですね。
さらに配当利回りしかない銘柄と比べて、株主優待の価値もプラスして受け取れるのはお得感がグッと高まりますよ。
株主優待によって、見たことのなかった世界に出会えるんだワン!
株主優待のデメリット
株主優待をもらうデメリットとしては、主に以下の2点が挙げられます。
- 株主優待の廃止や改悪の可能性がある
- 株主優待以外の面で冷静な判断がしづらい
企業の業績が悪化した場合などは株主優待の内容が改悪されたり、最悪の場合は廃止されたりする可能性も否定できません。
さらに株主優待だけで企業を選んだ結果、株価の値下がりで優待以上に損失が出ることもあるため注意しましょう。
業績の悪い株を買ってしまうと、利益の出ない可能性が高いワン!
株主優待のおすすめ例
株主優待って、どんな企業がおすすめなの?
株主優待のおすすめ例として今回紹介したいのは、通信販売で有名な「株式会社ベルーナ(9997)」です。
ベルーナの株主優待は優待券・クーポンまたは自社取扱商品から選べるほか、ホテルの宿泊優待券も選べます。
保有株式数や優待内容、さらに優待券を利用できるホテルの画像は以下の通りです。
株主優待は上場企業の約1,500社で実施されていますが、その中でもベルーナの優待は豪華だと言えますよ。
各社HPを見て、興味のある優待内容を探すのも楽しいワン!
「もっとベルーナの企業情報が知りたい!」と思った方は、IR情報をまとめたレポートもぜひ確認してみましょう。
株主優待のもらい方4ステップ
株主優待を受けたいけど、どうやったらもらえるの?
株式優待のもらい方としては、大きく以下4ステップに分けられます。
- 証券口座を開設する
- 欲しい株主優待銘柄を見つける
- 期限までに必要な株数を買う
- 株主優待が送られるのを待つ
それぞれ順に説明していきますね。
①証券口座を開設する
株主優待を受けるために株を買おうとした場合、まずは証券会社等の口座を開設する必要があります。
口座開設はネット上から無料で行える会社がほとんどですが、中でも投資初心者に使いやすいのは以下の2社。
どちらも国内大手の証券会社として有名で、優待株投資をしている投資家からも支持を得ています。
上記2社は売買手数料が安く、小額からでも安心して利用できるワン!
証券会社についてもっと詳しく知りたい方は、投資家100人に聞いたおすすめの証券会社ランキングをご覧ください。
関連:本当におすすめしたい証券会社ランキングは? 投資家180人が選んだ1位はあのネット証券!【独自調査】
②欲しい株主優待銘柄を見つける
株主優待の面白さを最大限に引き出すためには、自分にピッタリの優待銘柄と出会うのが最重要です。
優待銘柄の選び方としては、以下のようなものがあります。
- 自分に興味のある特典がもらえる
- 余剰資金を使って買える額である
- 将来性があって伸びそうな企業である
魅力的な特典かどうかはもちろん大切ですが、無理せず購入できる価格で、将来性がある企業かどうかも要チェックです。
株式優待は銘柄リサーチをしているかどうかが成功の分かれ目だワン!
「とはいえ企業を選ぶのが大変…」という方は、当メディアがまとめたおすすめの株主優待を参考にしてみましょう。
③期限までに必要な株数を買う
単に株を保有していても株主優待がもらえるとは限らず、各企業の定めた期限までに株を買っておく必要があります。
優待株投資をする上で、最低限知っておきたい用語は以下の3つ。
- 権利確定日
→優待をもらう権利が決まる日 - 権利付最終日
→株を購入すると、優待をもらう権利が得られる最終日 - 権利落ち日
→この日以降に株を購入しても、優待をもらう権利が得られない
つまり株主優待をもらうなら、権利確定日の2営業日前である「権利付最終日」までに株を買う必要があり、具体的には下図の通り。
権利確定日が9月30日(月)である企業の優待を受ける場合、2営業日前の9月26日(木)までには株を買いましょう。
9月27日以降に買ったら、次回の贈呈時期までもらえないんだね…。
④株主優待が送られるのを待つ
株主優待の商品やチケットなどは、後日自宅に送られてきます。
しかしながら権利確定日からすぐに発送されることは少なく、大体は2〜3ヶ月後になる場合が多いです。
「株主優待はいつ届くの?」とはやる気持ちも生まれますが、気楽に到着する日を待ちましょう。
9月が権利確定月なら、発送は11〜12月頃が多いワン!
株主優待で注意すべきポイント3つ
優待株投資で気をつけるポイントがあれば知りたいな。
株主優待を受け取るために投資をする場合、注意すべきポイントが3つあります。
- 投資先として魅力的か確認
- 損切りも考慮しつつ保有する
- 必要株式数や保有年数を確認する
株主優待をさらに楽しむためにも、一つずつ一緒に確認していきましょう。
①投資先として魅力的か確認
株式投資とは将来性や社会性のある事業などを行っている企業に投資して、その成長を応援するものです。
そのため「株主優待だけを目当てに株式投資する」というのは、本来の目的と異なっているとも言えます。
優待内容は大切な判断基準の一つですが、それだけに囚われた結果、質の悪い企業に投資してしまえば元も子もありません。
株主優待の話題性や豪華さだけで決断せず、事業や財務状況を踏まえて魅力的か考えるようにしましょう。
長期的に支えたいと思える企業に投資するんだワン!
②損切りも考慮しつつ保有する
株主優待の失敗例として定番なのが、「株主優待は魅力的だったが、株価が暴落して損失が出た」というものです。
株価の暴落に気づかぬうちに損失が増え、最終的には優待制度も廃止になるというダブルパンチを食らう可能性もあります。
優待狙いで投資をしている方でも、保有している銘柄が以下のような状態になれば売却を検討するのが良いですね。
- 株価の下落が止まらない
- 重大な不祥事が発覚した
- 株価が買値より10%以上も下がった
株主優待で得られる利益以上に損失が大きくなりそうなら、早めに損切りして別の優待株に投資しましょう。
株は買って満足せず、その後のケアまで大切にしてほしいワン!
③必要株式数や保有年数を確認する
優待株投資の初心者に起こりがちなミスとして、株式数や保有年数の確認不足が挙げられます。
「豪華な特典がもらえる!」と思って投資しても、実際は基準に達しなかったために想像と違う結果になる場合も多いです。
例えば優待内容が商品券の企業に投資した場合、株式数によって以下のようにもらえる額が異なることがあります。
- 100株以上500株未満
→1,000円分の商品券 - 500株以上1,000株未満
→3,000円分の商品券 - 1,000株以上
→5,000円分の商品券
株の購入前は企業のホームページ等を調べ、自分が欲しい特典をもらう条件に当てはまっているかチェックしましょう。
条件は突然変更する可能性もあるから、定期的に確認するんだワン!
株主優待とは?まとめ
株主優待についてよく理解できた!僕も優待株投資してみようかな!
株主優待の特徴を中心に、もらい方や注意点等もわかりやすく解説してきました。
最後に、本記事でもっとも重要なポイントを3つまとめます。
- 株主優待とは企業による株主へのプレゼント
- 株式の購入時は投資先として魅力的な企業なのかチェック
- 株式は権利付最終日までに購入しよう
株式優待は配当金などの利益を受け取りつつ、毎日の暮らしが楽しくなるプレゼントをもらえる素敵な制度です。
株式投資を始めたいと思った方は、以下の記事で投資の基礎を学びつつ、さらに将来を豊かなものにしていきましょう。
関連:【株初心者におすすめの勉強法】株式投資を成功に導く23の基礎知識
本サイトのLINE公式アカウントでは、あなたの投資生活をサポートする情報発信を行なっています。
「投資についてもっと知りたい!」と思った方は、さっそく追加してみてくださいね。
※本記事は2021年8月13日時点の情報を元に作成されています。
※本記事内で紹介されている意見は個人的なものであり、記事の作成者その他紹介企業等の意見を代表するものではありません。
※本記事は情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する意志決定はご自身の判断にてお願い致します。